今年も2泊3日で戸隠(戸隠自然植物園)へ行ってきました。目的は探鳥です。
戸隠を訪問するのはこれで3年連続3回目。宿も毎回同じですが、唯一の違いは時期が4月の後半ということです。
4月後半の戸隠は、ようやく春の気配がし始めたばかりという時期。はたしてどんな野鳥に出会えるのでしょうか?
目次
もしかして4月末の戸隠は野鳥が少ない?
昨年同様に「そばの実」でさっと腹ごしらえを終えたら、探鳥のスタートです。
「そばの実」から、鏡池まで徒歩で向かいます。
探鳥をはじめてすぐに気がついたのは、「去年より野鳥の鳴き声が聞こえなくないか?」ということです。去年はいたるところでキビタキが鳴き、アカゲラが活発に活動していたのですが、今年は明らか鳴き声がしないのです。
途中、藪の中にコルリがいるのは確認しましたが、餌探しに夢中なのか囀る気配はまるでありません。
直前までは、まだ雪が溶けずに残っている箇所もあるほどの気温だったようですので、鳥たちが本格的に囀り始めるのはもう少し先なのでしょうか。
これは少し来るのが早すぎたかなぁ。あまりにも静かな鏡池周辺の様子に不安を覚えます。
戸隠のアイドル?ミソサザイだけは4月末でも関係なし
戸隠自然植物園へ入ると、一応キビタキの姿は見られましたが、遠すぎて証拠写真を撮るだけで精一杯。
さらに、途中から雨も降り出し、探鳥には厳しい環境となってきました。
ただし、この鳥(ミソサザイ)だけは、そんな日でも関係ありません。
まるで、「僕を見て!」といわんばかりに我々の目の前で鳴いてくれました。
東京にいるとなかなか出会うことのないミソサザイ、戸隠だと飽きる(飽きないけれど)ぐらい出てくるんですよね。この日まともに見られたのはミソサザイだけでしたが、あまりのサービス精神にすっかり満足したのでした。
早朝からの探鳥も野鳥はやや少なめ
翌日は朝5時過ぎから探鳥をスタート。前日で雨はあがり、この日は終日晴れ予報です。
うーん、やはり野鳥は少なめかもしれません。
やっとまともに目にしたアカゲラ。すぐに飛んでいってしまいました。去年は撮り放題だったのになぁ。
ヒガラやコガラは比較よく現れてくれるものの、素早く動くのでまともに撮影できません。
サンショウクイも一瞬だけ。
結局近くでゆっくり撮影できるのは、シジュウカラだったりコゲラだったりと、いつものメンバーだけなんですよね。
あとは雀。と思ったら、少し違うようです。これはニュウナイスズメでしょうか?
キビタキも少し近くまできてくれました。
アトリもいたし、
コサメビタキも見られたしで、何だかんだで充実した1日となりました。
もちろん、ミソサザイは当然のように何度も登場し、多くの時間を割いてしまったのですが、写真があまりに多いのでこの1枚にとどめておきます。
蕎麦だけじゃない!戸隠の「ヒマラヤの詩」のカレーも最高
探鳥から話が逸れてしまいますが、この日のハイライトとして、昼に訪れた「ヒマラヤの詩」に触れないわけにはいきません。カレーも野菜もハイレベル。美味しいとは聞いていましたが想像以上でした。
そして、デザートも最高に美味。
お店は鳥好きが楽しめる環境もあり、カレーが到着するまでの待ち時間も飽きません。
営業日が不規則なので、再訪のハードルが少し高いですが、営業日にあわせて戸隠を訪れたいぐらい気に入りました。
※ヒマラヤの詩を訪問される際には、かならずお店の営業日やルールをヒマラヤの詩のHPで確認してください。
縄張り争いに忙しいキビタキ
ここから3日目。この日も朝5時のスタートです。
聴き慣れない鳴き声!といろめきたったらアオジでした。東京にいると、足元で「ジッジッ」と鳴いている鳥という認識しかないアオジ、木の上にいると別の鳥に見えてしまうんですよね。
ウグイスも良い場所に留まってくれました。そういえば、ウグイスとミソサザイはこの時期でもしきりに囀っていました。他の鳥よりも恋の季節が早くやってくるのでしょうか。
一夫多妻制という共通点があるので、早くから行動を開始しないといけないのかしら、なんて想像してしまいます。とにかく忙しそうでした。
この鳥は、その場ではなんとなくアオジとは違う気がしていた程度でしたが、目の周りが白いのでノジコでしょうか。ノジコは初めてです。
初めてと言えば、キビタキの縄張り争いを初めて見ました。最大で4羽が追いかけ合う熾烈な争いには驚きました。スズメバチのようなすごい音をたてるんですね。
こんなに綺麗なキビタキの生活も全く楽ではないようです。
こちらは初めてではないですが、かろうじて証拠写真だけ撮れたコルリです。2年前は嫌という程囀る姿を見られたんですけどね。今年は全くダメでした。
4月後半の戸隠も野鳥の楽園だった
今回戸隠で出会えた野鳥は以下の17種類。
- アオジ
- アカハラ
- アカゲラ
- ウグイス
- キビタキ
- コガラ
- コゲラ
- コサメビタキ
- コルリ
- ゴジュウカラ
- カケス
- サンショウクイ
- シジュウカラ
- ニュウナイスズメ(初)
- ノジコ(初)
- ヒガラ
- ミソサザイ
昨年の5月に比べると、明らかに囀りしている野鳥の数は少なめでした。ただし、何だかんだで17種類もの野鳥に出会えていることを考慮すると、野鳥の楽園であることには変わりないようです。
あと、春を迎えたばかりの戸隠は、
水芭蕉が一面に咲いていたり、
ちょうど桜が満開だったりと、より「楽園感」が強めでした。
探鳥目的ならば5月に入ってからの方が良さそうですが、この風景もまた見たいかもしれません。ということで、来年はどの季節に再訪するか大いに悩むことになりそうです。
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