10月の連休は、2泊3日のスケジュールで尾瀬を訪問しました。
尾瀬へ行くのはこれで3回目。最初は6月、次は昨年8月、そして今回は初めての秋の尾瀬です。
この記事では、前半としてアヤメ平と尾瀬ヶ原のハイキングの様子をお届けします。
尾瀬戸倉まで余裕の移動予定が電車の遅延で焦る
今回の予定は、鳩待峠からアヤメ平を目指し、竜宮へ。見晴で1泊し、尾瀬沼から最後は大清水へ抜けるコースです。
鳩待峠から入るのは今までと同様ですが、アヤメ平は早朝から出発したいので、初めて尾瀬戸倉に前泊することにしました。
1日目は移動のみで、余裕をもって出発です。
東京駅から、10時33分発の北陸新幹線はくたかに乗車。高崎へ向かいます。(新幹線代:5,020円)※eチケット利用
11時20分に高崎駅に到着し、沼田へ向かうため12時2分発の上越線水上行きに乗り換えます。(電車代:770円)
電車は定刻通りに出発し、順調に進んでいると思っていたところ、接続電車の到着待ちで10分間の遅延が発生。12時51分に沼田駅に到着し、13時発のバスに乗る予定でしたが、かなり焦りました。というより、ほぼ諦めていました。
幸運にも、電車が遅れを取り戻してくれたおかげで、ギリギリ12時59分にバス停へ到着。この日は余裕のある移動のはずが、スリリングなスタートになりました。
ほっとしたのも束の間、ここから1時間15分のバス旅です。そう言えば、バスがSuicaに対応していました。バスの現金支払いが恐ろしく苦手なので、Suicaの対応は本当に助かります。
渋滞で10分以上遅れたものの、バスは無事到着しました。(バス代:2,397円)※Suica決済時
尾瀬戸倉温泉 旅館玉泉で前泊
今晩は尾瀬戸倉温泉 旅館玉泉に宿泊します。
温泉旅館玉泉は、昔ながらの温泉宿ですが、問題なし。
というよりも、これが良いんですよね。
温泉も最高。トイレは共同ですが、トイレは改装されたばかりで非常にきれいです。
夕ご飯も美味。これで1万円ちょいは安すぎなんじゃないでしょうか。立地も尾瀬戸倉バス停の目の前ですし、前泊する宿としては、これ以上ないぐらいの良宿でした。
詳細:尾瀬戸倉温泉 旅館玉泉
天上の楽園、アヤメ平を目指す
さて、ここからよやく尾瀬ハイキングの1日目です。
宿を出たのは5時過ぎ。乗合バスのチケット売り場にはすでに行列ができていました。ただし、ここは次々にバスかタクシーが来るので、焦る必要はありません。チケット(1300円。高くなりましたね)を購入し、6時過ぎには鳩待峠へ到着しました。
さぁ出発。いや、その前に朝食をとりましょう。宿で作って頂いたおにぎりは、大きくてお米がぎっしり詰まっています。さすがに2個食べるほどの食欲はなく、半分だけ食べて今度こそ出発です。
連休最終日、さらに、早い時間なので、混雑していません。
売店の裏側、トイレの前を通り、登山口へ向かいます。
今回心配なのはコレ。アヤメ平を降るまでトイレが無いんですよね。無いと言われると行きたくなりそうな。大丈夫かなぁ。
時刻は6時45分。気温は3〜4度ぐらいでしょうか。東京の真冬ぐらいの温度ですが、動き出すと暑くなりそうです。
登山口から、比較的緩やかな登りが続きます。
気温が低いこともあって、夏の登山と比べると極めて楽です。全然息があがりませんし、バテて立ち止まる必要も感じません。
もう少し紅葉が進んでいたり、葉が落ちて、野鳥が見つけやすかったりすればさらに最高でしたが、それは贅沢を言いすぎですね。登山をする環境としてはこれ以上ないくらい快適です。
登山道は木道の箇所が多いですが、所々で痛みが目立つ箇所があり、鳩待峠から尾瀬ヶ原へ向かうルートほど整備はされていません。しかし、明らかに危険だったり迷うような箇所もありませんでした。
唯一気を使うのは、濡れた木道と落ち葉のセットです。危険なやつなので、慎重に(ペンギン歩きで)すすみます。
スタートから1時間半。視界が開けてきました。横田代へ到着したようです。
いまいち紅葉が進んでいなかった樹林帯から一点、急に秋全開な風景が広がります。
至仏山もよく見える。天候も最高です。
木道はかなりくたびれていますが、
それを凌駕する絶景続き。
途中、残していたおにぎりを食べたり、撮影に夢中になったりしながら1時間ほどかけ、いよいよアヤメ平に到着です。
燧ヶ岳がよく見えます。
今回の尾瀬は、この風景を見たいがために来たようなものでした。もう大満足です。
アヤメ平から竜宮へ下る
アヤメ平を満喫したら、竜宮を目指して下り始めます。今回心配していたのは、この下りです。過去に経験した登山よりも時間が長く、500m以上を一気に降るので、問題なく下ることが出来るのか心配だったのです。
下り始めは緩やかな木道が多く、
少し傾斜のきつい木道にはゴムが取り付けられていたので、心配していたほどの難しさはありませんでした。
分岐から、長沢新道を通って尾瀬ヶ原を目指します。
池の前のベンチで少し休憩し、いよいよ懸念していた下りの本番開始です。
長沢新道はほぼ樹林帯の中で、連日の晴天にもかかわらず濡れた岩や滑りやすい木道が続き、気が抜けません。
しかし、ゴムで対策されている木道も多いので、覚悟していたよりも楽だったな、というのが正直な感想です。ここ数年に設置された新しい木道が多い印象でしたので、以前と比べると難易度が低くなってきているのかもしれません。
そんなことを言っておきながら、何度も滑りかけましたし、同行した僕の奥さんは、一度滑って尻餅をついてしまったので、やっぱり要注意なルートであることは間違い無さそうです。雨が降っていたり、雨上がり直後なんかには通りたくないですね。
下りは終わりかな?というエリアまで到着したのは、下り始めてから1時間50分ほど経ってからでした。
もう少し進むと、やっと尾瀬らしい風景が見えてきます。
振り返るとこの風景。長い下りで疲れていましたが、尾瀬ヶ原に到着すると、あっと言う間に疲れは吹っ飛びました。
アヤメ平も良かったですが、やっぱり尾瀬ヶ原は最高ですね。いつまでも留まりたくなります。しかし、お腹が空いてきたので、今晩の宿がある見晴へ向かいましょう。竜宮でトイレ休憩を済ませ、先へ進みます。
見晴でランチと宿泊
時刻は1時前。見晴はもうすぐです。
到着早々に向かったのは尾瀬小屋。
営業最終日とのことで、選択肢がほとんどありませんでしたが、それでもこれ(豚肩ロースのワイン煮込み)。山小屋でこんな食事出来てしまう尾瀬、最高です。
このまま尾瀬小屋へ宿泊、という訳ではなく、今晩お世話になるのは燧小屋です。(宿泊費:一人11,000円、部屋代2,000円)
直前の予約でしたが個室。
しかも、眺めがなかなか良い部屋でした。もしかしたら、夜には部屋から彗星が見られるかもしれません。
16時には風呂に入り、夕日は部屋から見るだけにしてしまうだらけ具合。
17時半からの夕食は、いかにも山小屋な食事ですが、どれも美味しいので満足度高めです。
特に、噂通り舞茸ご飯が美味。量もちょうど良かったです。
食後、期待していた彗星は雲が多く見えませんでした。
仕方がないので、あとは寝るだけですね。消灯は21時ですが、20時前にはさっさと眠りについたのでした。
記事が長くなってしまったので、続きは尾瀬沼ハイキング編でお届けします。
▼10月の尾瀬ハイキング後半の記事はこちら
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