アスピラボのポイズンリムーバー「アスピブナン」を購入しました。
野鳥撮影をしていると「スズメバチに注意」の看板が多く、救急セットに加えておきたかったのです。
幸いまだ刺されていないので使用感はレビューできませんが、購入前に迷うことがあったので書き留めておきます。
定番だけど違いの分かりにくいアスピラボ「アスピブナン」と「エクストラクター」
ポイズンリムーバーは様々な種類があります。
価格に関してはどれを選んでも数百円から3,000円程度しかしないのですが、命が危険にさらされる可能性さえある場面で使う道具としては「まともなもの」を選びたいものです。
調べたところ、定番として紹介されているポイズンリムーバーは以下の3種でした。
デンマーク製のドクターヘッセル「インセクト ポイズン リムーバー」は非常にシンプルで格安。マウスピースは用途に分けて大小を使い分ける1種類だけという分かりやすい製品です。
一方、フランス製のアスピラボ「アスピブナン」と「エクストラクター」の違いは分かり難く、どちらを選ぶべきか迷ってしまいました。
分かりやすい違いととしては、マウスピースが3個付属する「アスピブナン」に対し、「エクストラクター」は4個付属します。
ケースの形状も異なり、グリーンの可愛らしいケース入りの「アスピブナン」に対し、「エクストラクター」はなんの変哲もない四角いケースに収められています。
本当に両製品の違いはこれだけなの？という疑問があり、アスピラボ製品を取り扱いをしている飯塚カンパニーへ問い合わせてみました。
利用想定シーンの違うアスピラボ「アスピブナン」と「エクストラクター」
回答としては、「マウスピースの数とケースの違いのみ」とのことでした。
ただし、想定している利用シーンが若干異なるようです。
ホールド性の高い「アスピブナン」
まず、「アスピブナン」については、「本体やマウスピースのホールド性が高いのでトレイルランニングのように走った場合でもカチャカチャと音がしない」そうです。
購入した「アスピブナン」で試してみたところ、付属の説明書をとってしまうと本体が若干動いてしまうのでカタカタ音が出てしまいますが、説明書で軽く押さえつけられている状態であれば一切音はしませんでした。
大きな毒蛇にも対応する「エクストラクター」
一方、「エクストラクター」については意外な回答でした。
先述の通り「エクストラクター」には計4つのマウスピースが付属しています。3つは「アスピブナン」と同じサイズですが、あと一つについては「27mmの大口径のマウスピース」が付属し、このマウスピースは「沖縄のハブのように大きな蛇に対応したサイズ」なんだそうです。
そんな訳で、マムシならどちらになるのかしら？なんて疑問は残ったままですが、ハブのいる地域で使用を考えている方は「エクストラクター」を選んだ方が良いのかもしれませんね。
ちなみに、アマゾンの販売ページでは「アスピブナン」を「新製品」として紹介していますが、フランスには大型の蛇がいないため大型マウスピースを除いた「従来のエクストラクターのフランス仕様」になるようです。とくに機能が新しくなっている訳ではありませんので「利用シーン」にあわせて購入すべきでしょう。
ポイズンリムーバーの使い方を予習して「もしもの時」に備えておきます
もう一つの定番ポイズンリムーバー「ドクターヘッセル・インセクト ポイズン リムーバー」も軽くコンパクトで魅力的でしたが、マウスピースが劣化しやすいという口コミが多く選択外に。結果としてケースの可愛さと僕の住む本州にハブはいないという判断から「アスピブナン」を購入しました。
購入後、何度か練習していますが、自分だけで使用するのは意外と難しく、「もしもの時」に使えるようになるにはもう少し練習が必要そうです。（跡が残りますのでご注意を）
吸引時間（付属取説より）
| 動物 | 吸引時間 |
| ジガバチ、ミツバチ、スズメバチ | 1〜3分 |
| 蚊、虻（あぶ） | 20分〜30秒 |
| スズキ目科の魚、クラゲ、オニダルマオコゼ | 2〜3分 |
| 蛇 | 3分 |
| クモ、サソリ | 1〜2分 |
最後に、上の動画でも言及されていますが、アスピラボ製のポイズンリムーバーには「類似品」が多く、口コミを確認してみたところ粗悪品も多いようです。
アスピラボ製のポイズンリムーバーはやや高めではありますが、使えないポイズンリムーバーを買ってしまうぐらいなら最初から「アスピブナン」か「エクストラクター」を選んだ方が良さそうです。
