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奇跡的な晴天と寒すぎる夜の二日間:朝霧JAM(2023)の感想

2023年10月24日

2023年の朝霧JAMに参加してきました。朝霧JAMへの参加は2016年以来、実に7年ぶり。

いやー、寒かった。

天候に恵まれ、1mmも雨が降らないという奇跡のような二日間となった代わりに、夜はかなりの寒さに震えあがりました。

そんな天候の話にも触れつつ、朝霧JAM23の記録です。

選び放題のテントサイトに不安を感じる

朝7時前の新幹線に乗り、1時間ほどで新富士駅に到着。

会場までのツアーバスは8時40分発ですが、予定よりも5分ほど早く出発し、9時半ごろには会場に到着しました。

信じられないほどの晴天。そして、キャンプサイトAは選び放題。

もしかして今年の朝霧JAMはガラガラなの?

過去に参加した朝霧JAMの中でも一番早く到着したこともあるのでしょうが、不安になります。

食事を済ませ、他のエリアを散歩してみましたが、かなり空いています。特に奥地はまさにガラガラ。12時前の時点で心配になるぐらいテントがありません。10年ぶりに来場した方と少し会話しましたが、やはりあまりの空き具合に驚いていました。あのチケット争奪戦だった朝霧JAMは何処へ。

テントサイトの一番奥にはサウナが誕生していました。何度か前を通りましたが、ここは意外と利用者がいた気がします。

集客に関して、当日券が販売されていたことから、今年の朝霧JAMが集客に苦戦していたことは確かでしょう。勝手な予想ですが、チケット代は初期(20年ちかく前の話ですが)と比べて倍となり、最近は開催中止やメインアーティストのキャンセルなど、あまり安定した開催ができていない印象のあった朝霧JAMだけに、リピーターが減少してしまったのかもしれません。あと、今年は三連休中の開催ではないことも少なからず影響したはずです。

ただ、ライブが始まってからのステージ前や移動時は適度な混雑具合で、そこまで空いていたわけではありませんでした。

もしも、このような混み具合でも採算が合うのであれば、参加者としては理想的かもしれません。大きなストレスなく過ごせた(トイレの列が少し長くなった時間があったぐらい)のはありがたかったです。

天候に恵まれすぎた朝霧JAM23の2日間

冒頭にも書きましたが、2023年の朝霧JAMでは2日間、1mmの雨も降りませんでした。

1日目はずっと晴れており、気になるのは富士山が見えるかどうかだけ。ステージの合間に富士山をチェックするのが楽しみでした。

夕方、赤富士にはなりませんでした。それでも、美しい富士山を眺めながら、次のステージを待つのは朝霧JAMならではの特別な時間でした。

2日目には一時的に曇る時間もありましたが、それでも雨が降ることはなく、終始快適(雨に関しては)な2日間でした。

夜はかなり冷えて5度以下に

好天候と引き換えに、夜は非常に寒さを感じました。2023年は例年より2週間開催が遅れていたので、ある程度の寒さは覚悟していました。しかし、これほど寒くなるとは思いませんでした。ちょうど寒気が流れ込んできたため、最低気温が2度まで下がるとの予報も出ていたくらいです。

実際の最低気温は二日目の早朝で、4度〜5度ぐらいだったようですが、それでも十分寒かったです。夕方からは、フリースの上に厚手のジャケットを着て、何とか寒さをしのぎました。

就寝時には、この寒さに備えて新しく購入したダウンの寝袋が大活躍。おかげで極端に寒くて眠れない、ということはありませんでしたが、寝袋の購入は想定外の出費でした。

日の出を待つ際にも厚手のジャケットは必需品。

日の出がこんなにもありがたいと感じるとは。日が昇ると、気温が急に上昇するのを実感します。いやぁ本当に寒い夜でした。

食事は今回は少しハズレが多かった?

朝霧の食事はハズレなし、と思っていましたが、今年は何度か微妙な経験がありました。シチューやけんちん汁などの定番メニューを選ばなかったのも理由の一つかもしれませんが、出店しているお店が変わった影響もありそうです。

今回、最も美味しかったのはビリヤニでした。あれ、フジでもビリヤニがベストだったような。単にビリヤニ好きなだけなのかも。

1,100円という価格だったので、美味しくなければ残念な思いをするところでしたが、これは大正解。

ベストライブはKASSA OVERALL

KASSA OVERALLやBADBADNOTGOOD、そしてChet Fakerなど、粒揃いだった今年の朝霧JAM。

実際に見たライブは以下の通りです。

1日目

  • HOWDY
  • 冥丁
  • KASSA OVERALL
  • THE ALBUM LEAF(後半少しだけ)
  • BADBADNOTGOOD

2日目

  • Tommy Guerrero
  • Chet Faker
  • KITTY, DAISY & LEWIS(テントを撤収しながら)

最も印象的だったのはKASSA OVERALLのパフォーマンスでした。ジャズ、ヒップホップ、エレクトロニカの要素を組み合わせたライブは、50分間の演奏時間があっという間。

KASSA OVERALLだけでなく、バンドメンバーもじつに多才で、特にトモキ・サンダース氏(ファラオ・サンダースの息子さん!)が良かったです。彼はKASSA OVERALLの元のバンドメンバーが忙しくなって、代わりとして声がかかったとの情報を目にしましたが、もはや彼なしのKASSA OVERALLのライブは想像できないぐらい目立っていました。

1日目のトリ、BADBADNOTGOODの来日は7年ぶりだったのですね。いつもなかなかタイミングが合わず、見たいのに見られないバンドの一つでしたが、ようやく目にすることができました。

BADBADNOTGOODも間違いなく良いライブではあったのですが、寒さに気を取られてしまう時間も多く、KASSA OVERALLほど集中して見られなかったのは残念でした。ちなみに、バンドのベースは、怪我で来れなかったメンバーに代わり、フェリックス・パストリアス(ジャコ・パストリアスの息子)だったそうです。

冥丁も1日目の目的の一つでした。彼の独特な世界観を持った楽曲を、昼間の朝霧JAMでどのように演奏するのか気になっていたのです。

ライブを見た感想としては、想像よりも踊れる(深いところで)感じになるのね、ということと、暗くなってから見たらもっと凄そう、ということでした。冥丁、やはり良いです。単独ライブでも見たいなぁ。

開始10分前でもこれだけ

2日目の目的はChet Fakerでした。開始10分前になっても全然ステージ前に人が集まらず、このままだと悲惨なライブになりそうでヒヤヒヤしました

最終的にはある程度埋まったのかしら?ステージ前方にいたので後の状況が分かりませんでしたが、やや盛り上がりに欠けていたように感じました

ライブ自体はヒット曲連発のベスト盤のようなライブでしたし、知名度も今回のラインナップの中では抜群だったはず。朝霧JAMの客層に合わないなんてこともないはずなのですが。今回はオーストラリアツアーの合間に1日だけ来日してくれたようですが、ぜひ来年はフジロックに。あちらなら、きっと凄い盛り上がりになると思うのです。

2日目は18時発のバスで帰ったので、Chet Faker以降はきちんと見ることができませんでした。毎度のことなので諦めていますが、いつか連泊してみたいものです。

良さを改めて実感した朝霧JAM23

奇跡的な天気に恵まれ、非常に満足度の高かった2023年の朝霧JAM。

久しぶりに参加して、朝霧JAMの良さを改めて実感した年となりました。

チケットの売り上げはそれほど良くなかったのかもしれませんが、近年の朝霧JAMとしてはかなり良質なラインナップだったと感じます。そして、会場の雰囲気は相変わらず素晴らしかったです。

電波が入りにくかったり、キャッシュレス決済に苦戦する店(電波が弱すぎて)が多かったことなど、いくつか不便な点はありましたが、大した問題ではありません。

朝霧JAMが来年以降も続くことを心から願っていますし、また戻ってこようと誓った2023年の朝霧JAMでした。

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