バブアーの直営店が続々と閉店しています。
バブアーと言えばワックスドコットンジャケットが大人気なはず。
なぜ次々とバブアー直営店は閉店しているのでしょうか?
その理由を推測してみます。
メモ
新しい代理店は伊藤忠商事になったようです。
本記事の後半に情報を追記しています。
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目次
バブアー直営店はアウトレット2店舗を残し全店閉店
それは2月のこと。
バブアーの公式サイトに一部店舗閉店のお知らせが掲載されました。
閉店するのは、
また下記スケジュールで一部店舗を閉店いたします。
2月20日(日)
◆Barbour 銀座店2月27日(日)
◆Barbour 渋谷店
◆Barbour 伊勢丹新宿店
◆Barbour 名古屋ラシック店
◆Barbour 大丸心斎橋店
◆Barbour 神戸店
◆Barbour 丸井今井店2月28日(月)
◆Barbour 酒々井プレミアムアウトレット店3月30日(水)
◆Barbourルクア店
◆Barbour岩田屋店3月31日(木)
◆Barbour札幌大丸店
◆Barbour池袋西武店
◆Barbour東京大丸店下記店舗は継続して営業いたします。
◆Barbour三井アウトレットパークジャズドリーム長島店(追記:閉店)
◆Barbour御殿場プレミアム・アウトレット店(追記:閉店)
なんとBarbour直営店は全店閉店。かろうじて残っているのはアウトレットの2店舗のみ(※現在は閉店済み)という、なんとも信じられないお知らせでした。
バブアー公式オンラインストアも一時閉店中
このお知らせには前半があります。
Barbourオンラインストアお客様各位
Barbourオンラインストアはリニューアルのため、2022年2月24日(木)を持ちまして一旦クローズさせて頂きます。
リニューアルオープン日につきましては2022年4月中旬を予定しておりますが、改めてhttps://www.japan.barbour.com/にてご案内させて頂きます。
※2022年5月19日現在、「2022年4月中旬を予定」の記載まで消え、「リニューアルオープン日につきましては、改めて案内」と修正されています。
そう、公式オンラインストアまでも一旦クローズしてしまったのです。
このただ事ではない事態に、日本のバブアーファンは騒然としていました。
バブアー直営店が閉店する理由
バブアー直営店の閉店続出は、バブアーの不人気が原因でしょうか?
当事者ではないため確かなことは言えませんが、不人気による閉店でないことは間違い無いでしょう。
バブアーの輸入代理店に関して、2019年にこんな記事がありました。
全文は会員登録(無料)をすれば読めますが、要約するとバブアーの日本事業は好調で、前年比20%増で推移していたそうです。
もちろん2020年以降アパレル業界にとっても非常に厳しい時期に突入し、バブアーについても例外ではなかったでしょう。
しかし、会社にとって売上の核となりううるようなポテンシャルを持ったバブアーを、普通なら一気に閉店してしまうよなことはしないでしょう。
バブアー直営店の閉店は輸入代理店変更が原因か
今回バブアー直営店の閉店が続いている原因は、輸入代理店である八木通商株式会社(スープリームス・インコーポレーテッド)とバブアーの契約が終了した為ではないかと噂されています。
実際、八木通商株式会社のHPでは取り扱いブランドの一覧からバブアーの名前が消えています。
数年前まで「好調」とまで言われていたバブアーの展開を突然終了してしまうとは…。
これまた只事ではない雰囲気です。
印象が随分と異なる本国のバブアー
今回バブアーの輸入代理店が変更となる理由は分かりません。
そのため、勝手な想像になりますが、いくつか原因になりそうなことを挙げておきます。
まず、ブランディングや取り扱いの製品の方向性が本国と代理店の間でずれが生じてきた可能性はありそうです。
バブアーのイメージは、ワックスドコットンジャケットから想像する「昔ながらの」「無骨な」「古き良き」「英国紳士」「高級」「お洒落」等々、どちらかというと「英国の変わらない良さ」を持ち続けているブランド、という感じでしょうか。
ところが、本国のHPを見てみると、少し印象がかわってきます。
詳細:Barbour ※日本の公式HPに転送されるのでVPNを使ってアクセスしてみてください。
もちろんバブアーと言えばの「ワックスドコットンジャケット」は「Barbourのコレクションの中心的存在であるワックスドジャケット」として販売されています。本国でも「ワックスドコットンジャケット」がバブアーを代表する製品であることは間違い無さそうです。
しかし、もっとよくHPを見てみると、実際のバブアーは「ワックスドコットンジャケット」以外にもトップス、シャツ、シューズ、バッグなど、幅広く取り揃えたブランドだということが分かってきます。
しかも、それらの商品が我々がバブアーに対して抱いているイメージとは随分と異なるものが多いのです。
ありきたりなジャケットや、
シャツ。
そしてトレーナーなど、日本人からするとあまり「特別感」を感じないデザインのアイテムが多数ラインナップされています。
本国から、「これらが本来のバブアーだからワックスドコットンジャケット以外も幅広く取り扱うように!」なんて条件を突きつけられたらどうでしょう。
せっかく日本では高級感のあるブランディングを築き上げてきたのに、一気に崩れてしまいますよね。
ちなみに、以前A&F社(八木通商の前の代理店)がバブアーを展開していた時のイメージは、もう少し本国のラインナップに近いものだった記憶があります。
次の代理店では、A&F社の頃のような商品展開やブランディングが復活するのかもしれませんね。
バブアー閉店は日本独自の商品展開が原因?
次もまた勝手な想像です。
代理店による独自の商品展開が今回の代理店変更につながった可能性もあるのではないでしょうか。
バブアーの日本事業は、本国で展開している商品の輸入販売だけでなく、日本独自の商品展開も行うライセンス契約だったようです。
確かにセレクトショップの別注ジャケットや、他ブランドとの協業商品など、最近のバブアーはかなり幅広く日本独自の商品展開を行っていました。
いち消費者の印象としては、日本独自の商品展開がバブアーのブランドイメージを大きく損ねるようなものだった気はしません(どちらかというとブランド価値を高める方向性だったような)
そうなると収益性の問題でしょうか?本国からすると、あまり儲からない日本独自の商品展開が広がりすぎる事を嫌った、なんて可能性もあるのではないでしょうか。
まとめ
以上、直営店が閉店してしまうバブアーのお話でした。
公式HPによると4月中旬には再オープン予定(追記:上記の通り、現在未定です)とのことですので、次にどのような会社がバブアーを取り扱うことになるのかは間もなく判明しそうです。
今後どのような展開されるのかは不明ですが、いずれにせよ、バブアーが安心して長く着続けられる環境を提供して欲しいものです。
本心としては、できればもう少し本国の価格に近いものであって欲しいですが、昨今の強烈な円安続きでは期待薄でしょうか。今後の動きが分かり次第また記事にしたいと思います。
追記:伊藤忠商事がBarbourの独占輸入販売権取得
2022年8月9日、伊藤忠商事がBarbour(バブアー)の独占輸入販売権を取得したと公表しました。
2022年秋冬シーズンより展開を開始するようです。
今後は、メンズ市場のみならず、レディース市場への進出やウェア全般の商品拡充などにより、ライフスタイルブランドとしての世界観を広く訴求することで更なるブランド価値の向上を実現し、5年後に小売上代ベース100億円の売上を目指します。
とのこと。
やはり、前代理店とは商品展開の方向性に食い違いがあったのかしら?なんて推測してしまいます。
ともあれ、本番(冬)前に今後の動きが判明したことは良かったですね。
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