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築地市場移転で場内外の店舗はどうなるの?調べてみた

2016年6月22日

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すったもんだの末、今年の秋に豊洲へ移転してしまう築地市場。

豊洲への移転後、現在築地市場で営業している店舗はどうなってしまうのでしょう?築地市場の移転の時期や、そもそもの移転理由などとあわせて調べてみましたよ。

築地市場はいつ移転するの?

豊洲市場全体イメージパース図

提供:東京都中央卸売市場

豊洲市場の開場は2016年11月7日(月)を予定しており、同時期に築地市場(場内)の取り壊しを開始するようです。逆算すると築地市場の最終日は11月2日頃になりそう。確実に築地市場最後の姿を見たいのであれば、10月中の訪問が良さそうです。

追記 小池都知事が移転延期表明

すでに報道されていますが、小池都知事が移転延期を表明しましたね。水質検査の結果が移転予定日に間に合わないのが移転延期の理由だとか。また、店舗どうしの幅が狭すぎるなんて問題もあるそうです。

水質検査の結果がでるのは来年1月以降。まだまだすったもんだは続きそうな気配です。

更に追記:移転は2018年10月予定

豊洲市場のオープンは2018年10月中旬を予定しているようです。

まだ正式決定ではないようですが、ようやく移転の目処がたちましたね。

再度追記:豊洲新市場の開場は2018年10月11日

やっと正式な移転時期が決定しました。

豊洲新市場の開場は2018年10月11日となります。

延期となった様々な問題が解決されたのかはいまいち不明ですが、なんとか方向性が定まってきたようです。

築地市場が移転する理由

そもそも築地ブランドを捨ててまで豊洲に移転する理由は何だったのでしょうか? 

都の説明によると、

・開場から75年経過した施設の老朽化
・施設の狭さ

などを、その理由として挙げています。

過去には築地市場の改修も計画されたようですが、

・工事期間が20年もかかること
・工事期間中の営業活動への影響

を理由に、計画は中断されてしまいました。

築地市場 場内跡地はどうなるの?

ご存知の方が多いと思いますが、築地市場にはプロの業社販売を目的とした場内と、一般客を対象とした場外に分かれています。

今回移転するのは場内市場部分。気になるその跡地利用方法ですが、まだ確定していません。

一時期、オリンピックのメディアセンターになるという話もありましたが、その機能は東京ビッグサイトが担う事に決定。現在はサッカー場や野球場、カジノなどの案もでているようですが、決定までにはもう少し時間がかかりそうです。

銀座や汐留からも近く、近年は多くの外国人観光客が訪れる観光名所だっただけに、その活用方法決定は慎重かつ迅速にお願いしたいところですね。

追記

現在の築地市場を、オリンピック期間中仮設の駐車場とする案が出てきているようです。となると、築地市場が再整備されるのは早くてもオリンピック以降となります。当分観光に貢献する施設にはならなそうですので、周辺地域への影響は大きいでしょうね。

築地市場の場内店舗はどうなるの?

築地市場場内には現在39店舗の飲食店が営業中。その中には吉野家の現存する最古の店舗築地一号店や、朝5時から行列の絶えない寿司大など、有名店も多数存在します。

気になる各店の今後ですが、築地場内飲食店は全店豊洲に移動する予定です。市場の移転により閉店する店舗がないだけでも一安心ですが、移転後、店舗の雰囲気が大きく変わってしまうのは間違いないでしょう。現在の雰囲気を味わいたいのであれば早めの訪問をお勧めします。

築地市場の場外店舗はどうなるの?

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もう一つ気になるのは場外市場の今後。

多くの方が場外市場も一緒に豊洲へ移転してしまうのではないかと思っているようですが、移転するのは場内市場のみ。場外市場は引き続き現在の位置で営業を継続します。

新しい動きとして、2016年10月15日に新施設「築地魚河岸」が場外市場地区内の駐車場跡地にオープンしています。

場内市場が豊洲に移転するニュースにより、「築地全体が移転してしまう」と捉えている方も多い状況です。しかし、実際には築地場外の400店舗はもちろん のこと、2016年10月にオープンする市場施設「築地魚河岸」に入居する、場内市場の仲卸約60店舗も引き続き築地で商いを続けます。

築地市場は仕入れをされるプロの方は言うまでもなく、築地を訪れる多くのお買物客にもより愛される「腕の上がる食のまち」を目指すことで、今後も日本の食を支えていきます。

http://www.tsukiji.or.jp/related/future/

「築地魚河岸」 イメージパース

「築地魚河岸」 イメージパース 画像:中央区

 

豊洲の場外施設はいつできるの?

千客万来施設

千客万来施設(画像:東京都)

では、移転先の豊洲市場は今後どうなるのでしょう?

2016年11月の市場移転と同時オープンを目指していた場外施設「千客万来施設」は、選定業者の辞退が相次ぎオープン予定が大幅に遅れています。

平成29年1月~建設工事
平成30年8月商業ゾーン開業
平成31年8月温泉・ホテルゾーン開業

施設概要(予定)

<商業ゾーン>
・江戸の街並みを再現したオープンモールで飲食・物販店舗を展開
・市場に隣接する立地を活かした新鮮食材の販売
・オープンスペースにおけるイベントの実施

<温泉・ホテルゾーン>
・豊洲の立地特性を最大限に活かし、24時間営業の温泉・ホテルを展開
・屋上の展望デッキに足湯を設置
・キッチンスタジオ・道具市を配置し、食の情報を発信
・全天候型のスペースにおけるイベントの実施

少なくとも2年近くは観光客を対象とした施設のオープンは出来ない模様で、観光客増を国策としている状況の中で痛手になりそうですね。

まとめ

長年東京の食を支えてきた築地市場が無くなってしまうのは大変残念ですが、場内市場移転後も、築地という土地が引き続き東京の食を代表する場所となる事を願いましょう。

また、今年は築地市場を見ることのできる最後のチャンス。東京観光の際は是非築地市場を訪れてみてください。

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モノタビ

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