みなさんご存知の東照宮と言えば世界遺産にも登録されている「日光東照宮」。あの豪華絢爛な建物の数々は本当に圧巻で素晴らしいですね。日本人なら一度は訪れておきたい場所です。
ただ、都内から日光東照宮へ向かう場合、電車利用で2時間前後、それなりの時間がかかってしまいます。往復することを考えると、そんなに気軽に行ける場所ではありませんよね。
今回は、「日光東照宮には行く時間がない」って方へ、気軽に日光東照宮観光気分を味わえるスポットをご紹介します。
目次
東照宮とは?
そもそも、「東照宮」とは何なのかご存知ですか?
実は、徳川家康を祀る神社のことを東照宮と言います。
あまりにも日光東照宮が有名なため、東照宮=日光東照宮と考えてしまいがちですが、実は、東照宮は全国に約130社現存し、過去には500社以上の東照宮が全国に建立されていたそうです。
ちなみに、一番最初に建てられたのは静岡県の「久能山東照宮」。
これも、日光東照宮が最初じゃないなんて意外ですよね?
日光東照宮は久能山東照宮に続き2番目に建てられた東照宮となります。
東京にも東照宮があることを知っている?
東京は上野公園、その敷地内に「東照宮」が存在することをご存知でしょうか?
その名も「上野東照宮」。
東京住まいなら知っていて当然かと思いきや、意外と知らない人の多い、隠れスポットです。
上野東照宮は2009年から2013年まで修復工事が行われ、2014年より公開されています。(都内にはもうひとつ、「芝東照宮」があります。)
上野東照宮は貴重な江戸建築
上野東照宮は1627年、家康の死後から約10年近く経ったのち、津藩主藤堂高虎と天台宗僧侶天海僧正により創立されました。
現存する社殿は1651年に三代将軍・徳川家光公が造営替えをしたもので、本格的な江戸建築を間近で見ることのできる、東京では数少ない貴重な神社です。
圧倒的な存在感!上野東照宮 唐門
上野公園内の精養軒を通り過ぎて直進。突き当りをを左に進むとそこが上野東照宮です。
正面に見えてくるのは黄金に輝く門!
こちらが国指定重要文化財「唐門」です。正式名称は唐破風造り四脚門(からはふづくりよつあしもん)と言います。
唐門
柱内外の四額面には左甚五郎(ひだりじんごろう)作の昇り龍・降り龍の彫刻があり、 毎夜不忍池の水を飲みに行くという伝説があります。偉大な人ほど頭を垂れるということから、頭が下を向いている方が昇り龍と呼ばれています。上部の錦鶏鳥・銀鶏鳥の透彫は精巧で美しく、室町桃山時代の技術を集大成したものとして高く評価されています。 内側の透彫は諫鼓鳥(かんこどり)という中国の故事に由来し、皇帝が朝廷の門前に太鼓を置き、 政治に誤りがある時は人民にそれを打たせ訴えを聞こうとしたが、善政のため打たれることは無く、 太鼓に鶏が住みつくほどであったと言う話に基づいています。 天下泰平の願いを込めて彫られたと考えられています。http://www.uenotoshogu.com/spot/
上野東照宮 唐門両側の銅灯籠も重要文化財
唐門両側にはなにやら重厚な雰囲気の灯籠が。こちらは諸大名から奉納された銅灯籠。
全48基存在しますが、内側から唐門両側の6基は紀伊・水戸・尾張の徳川御三家より寄進されたものだそうで、こちらも国指定重要文化財です。
上野東照宮 社殿拝観の見所
拝観料を支払うと、社殿を近くでみることができます。500円とやや高い気もしますが、その価値はあり。見所を解説します。
社殿(国指定重要文化財)
唐門以上に豪華絢爛な社殿(重要文化財)は、間近でみると圧倒されてしまいます。建物に興味のある方ならばぜひ一度見ていただきたいと思います。
透塀(重要文化財)
透塀は1651年造営。こちらも国指定重要文化財です。動植物内外両面に200枚以上生き生きと表現されていますので、どんな種類が描かれているかじっくりみてまわることをおすすめします。
唐門
裏からみる唐門も圧巻。社殿側からみる方が、細かい造りをじっくりと鑑賞することが可能です。
社殿拝観料
9:30~16:00 無休
大人(中学生以上)\500
小学生\200
団体(20名以上)\400
ぼたん苑との共通券\1100(ぼたん苑開苑時期のみ)
偽僧侶に注意!
上野東照宮だけに限った話ではありませんが、東京には外国人の偽僧侶が出没し、募金詐欺を働いています。
僕も以前上野東照宮付近で見かけたことがありますので注意してくださいね。
寺再建の為に募金を募っているとか言ってきますが、ただの不法滞在外国人です。
まとめ
以上、「上野東照宮」のご紹介でした。
上野東照宮は日光東照宮の規模には大きく劣りますが、上野公園という身近な場所で、豪華な江戸建築目の当たりにすることができる貴重な施設です。
次の上野公園散策の際には、是非「上野東照宮」を訪れてみてはいかがでしょうか?
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