日本における政治の中枢「国会議事堂」は、どなたでも気軽に見学できることをご存知でしょうか?
今回は「国会議事堂」の見どころや見学方法、見学のポイントをご案内します。
目次
16年もの歳月をかけて完成した国会議事堂

画像:参議院本会議場 参議院HPより
国会議事堂は昭和11年(1936年)になんと16年もの歳月をかけて完成した施設です。
建物は正面に向かって左側が衆議院、右側が参議院となります。
国会議事堂は、あまりにも建設時に紆余曲折ありすぎたため、正式な設計者が「誰」と明記できないそうです。(それでも建物が素晴しい事に変わりありませんが)
国会議事堂を間近にみると、その建物の古さのわりに、外観がとても新しそうに感じるかもしれません。それは2008年から2009年にかけて大規模な修繕を行ったからだそうです。
係りの方に尋ねたところ、「近年空襲の危険がなくなったので、目立つ白壁が復活した」なんてことを教えて頂きました。
名称 | 国会議事堂 |
住所 | 〒100-0014 東京都千代田区永田町1丁目7−1 |
着工 | 1920年(大正9年)1月30日 |
竣工 | 1936年(昭和11年)11月7日 |
階数 | 地上3階、地下1階、中央塔4階(塔屋最上部9階) |
設計者 | 大蔵省臨時議院建築局 |
出典:wikipedia
国会議事堂は衆議院と参議院、どちらも見学可能(※感染症対策のため要確認)
国会には衆議院、参議院がありますが、どちらも料金は無料で見学可能です。
ただし、両方見学するのであれば、都度申し込みが必要です。
また、見学できる曜日も異なりますので注意が必要です。
週末に見学したいのであれば、必然的に衆議院の見学となります。
衆議院 | 参議院 | |
見学できる曜日 | 平日、土、日、祝 | 月曜日から金曜日まで (土、日、休日、年末年始は休み) |
見学時間 | 約60分 | 約60分 |
時間 | 平日:8時 ~ 17時までの毎正時 (要16時までに受付を終了) 土、日、祝 9時30分、10時30分、11時30分 13時、14時、15時 | 午前9時から午後4時までの毎正時 |
注意事項 | 10名以上の団体については、事前申込みが必要 | 本会議が開かれる日は、開会予定時刻の1時間前から散会までの間は見学できません。 |
国会議事堂の見学方法は?
国会議事堂の見学方法は簡単。見学したい院の参観受付所を訪問し、申請書に必要事項を記入して係りの方へ渡すだけです。何の心配も要りません。
ただし、入館時には手荷物検査がありますので、不要な物は持たないようにしましょう。館内は係員の誘導によりツアーのような形で見学することになります。
所要時間は50分から60分程度。階段の上り下りがありますので、なるべく歩きやすい服装や靴がおすすめです。(一応エレベーターもあります)
感染症対策のため国会議事堂の見学方法が変わっています|2020年7月追記
感染症対策のため、衆議院、参議院共に見学方法が以前と変わっています。ご注意ください。
衆議院の見学
当面の間、参観は衆議院議員の紹介のみとなり、一般の参観受付は中止しています。
参議院の見学
参観は事前に予約された方及び参議院特別体験プログラム参加者のみとなります。
予約は電話(03-5521-7445)又は参観受付において3ヶ月前から受け付けています。(受付時間:平日の午前8時から午後6時)予約受付後、参観者名簿を提出する必要があります。
国会議事堂見学の注意点 団体(10人以上)は要予約。(※2019年以前の情報です)
個人で見学する場合、基本的に事前予約は不要です。
ただし、団体(10名以上)で見学する場合、事前の申し込みが必要となります。両院で申し込み先が異なりますのでご注意ください。
団体申し込み方法
衆議院団体受付 | 参議院団体受付 |
前日までに、 送信日が平日の場合 | 事前に参議院参観受付 |
国会議事堂「衆議院」と「参議院」どちらの見学がおすすめ?
両院それぞれに見所や良さがあるので「こちらの方が良い」と言い難いのが実際のことろです。
平日には両院とも見学する事もできますが、見学は自由に動きまわることはできないので、強制的に計2時間近く要してしまいます。また、天皇陛下の御休所や中央広間など、共通の見学スポットもありますので、どちらか一方の見学だけでも十分満足できると思います。
以下でどちらの院を見学するか決める際のポイントを少し解説します。
国会議事堂見学コースの違い

画像:御休所 参議院HPより
両院の見学コースは下記のようになっています。
参議院見学コース
参観ロビー(参議院のみ)→ 参議院本会議場(参議院のみ)→ 御休所 → 貴族室 → 中央広間 → 前庭
衆議院見学コース
衆議院本会議場(衆議院のみ)→ 御休所 → 貴族室 → 中央広間 → 前庭
参議院の良い点 「参観ロビー」は体験コーナーや展示があって結構楽しい
貴族院時代の椅子や看板の展示をみたり、本物を模した議員席の着席体験ができたりします。
これが結構楽しいので、参議院の方が良かったという声も聞かれます。衆議院の場合、入館までのあいだ地味なロビーで待つことになります。
衆議院の良い点 本会議場の撮影が可能
本会議場が撮影可能です。テレビで目にする国会の会場を撮影できることは良い記念になるでしょう。残念ながら国会のほとんどの場所は撮影不可だけにこれは大きなポイントです。
国会の傍聴方法について(2022年1月追記)
本記事の趣旨から少し外れてしまいますが、国会を傍聴する方法についても簡単にご紹介しておきます。
国会は、衆議院と参議院共に傍聴することができます。
・参議院本会議の傍聴
本会議開会の当日に傍聴受付窓口(参議院別館議員面会所内)を訪問し、傍聴券(先着順)を受け取ることで傍聴できます。
・衆議院本会議の傍聴
本会議の当日、衆議院面会受付所で一般傍聴券(先着順)を受け取ることで傍聴できます。
ただし、2020年以降は「感染症対策のため、傍聴については極力御遠慮願っている」とのこと。傍聴に行かれる際は注意が必要です。国会はインターネット中継でも見られますので、暫くはTVやインターネット中継の活用を検討されてはいかがでしょうか。
国会議事堂へのアクセス、最寄り駅
東京メトロ『国会議事堂前』駅
丸の内線及び千代田線 1番出口(徒歩3分)
東京メトロ『永田町』駅
有楽町線、半蔵門線及び南北線 1番出口(徒歩3分)
最後に
以上、国会議事堂を見学する方法のご紹介でした。
国会の見学はその豪華な建物はもちろん、政治の中枢をつかさどる場所を目にすることができ、お子さんだけでなく大人でも(どちらかというと大人の方が)楽しめると思います。
東京に観光でいらした方はぜひ訪れてみてください。
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