オン(On)の防水スニーカー「クラウド ウォータープルーフ」のレビューです。
防水機能をもったスニーカーが増えていますが、デザインはシンプルで普段使いしやすく(アウトドア系は総じてごついですよね)、かつ疲れないスニーカーとなるとそんなに選択肢は多くありません。
僕もあれやこれやと検討した中でようやく理想に近いスニーカーが見つかりました。それが今回ご紹介するオン(On)の「クラウド ウォータープルーフ」です。
最新情報
当記事で紹介している「クラウド ウォータープルーフ」の後継「クラウド 5 ウォータープルーフ」が登場しています。「クラウド ウォータープルーフ」よりもフィット感や素材のしなやかさが向上したモデルですが、基本的な方向性は変わりません。クラウド 5 ウォータープルーフを検討する際の参考としてもお読み頂けますと幸いです。
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目次
普段使いにも人気なスニーカーOn「クラウド」が防水仕様に
オン(On)はスイス生まれのスニーカーブランドです。2010年の創業と、多くのブランドに比べて歴史は浅いものの、革新的なランニングシューズを開発するブランドとして既に高い評価を獲得しています。
ランニングをする方はもちろんですが、最近はアパレルショップの取り扱いも増え、普段用としてオン(On)のシューズが気になっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「クラウド ウォータープルーフ」は、そんなオン(On)を代表するランニングシューズ「クラウド」の防水モデルです。
ランニングシューズと聞くと、「本格的に走る人だけのものなんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はそんなことはありません。「クラウド ウォータープルーフ」は、メーカー自身が「普段使いにもぴったり」と紹介している、幅広いシチュエーションを想定しているモデルでもあるのです。
実際にお店の方に尋ねたところ「8割ぐらいは普段履き目的で購入されますよ」との事でした。やはり皆さんも「クラウド ウォータープルーフ」を普段用のスニーカーとして注目しているんですね。
On「クラウド ウォータープルーフ」は普段使いに便利なシンプルデザイン
普段使いのスニーカーとして「クラウド ウォータープルーフ」が注目されている要素の一つが、そのデザインにあることは間違い無さそうです。
「クラウド ウォータープルーフ」は軽さが優先されるランニングシューズがベースとなっているおかげもあるのか、デザインは限りなくシンプルでボリュームも抑えられています。
アウトソールのデザインは少し癖が強いものの、ボリュームが無いのでいろんな服に合わせやすいです。
これも店員さんから聞いたのですが、「クラウド ウォータープルーフ」を通勤用のスニーカーとして買われる方も多いとか。スーツに「クラウド ウォータープルーフ」を合わせて出勤するそうです。
軽くしなやかなOn「クラウド ウォータープルーフ」
「クラウド ウォータープルーフ」を履いてみて最初に実感するのはその軽さです。重さは250g(片足)しかありません。
ランニングシューズとして圧倒的に軽いかと言われるとそんな事もないのですが、「防水機能付き」となると話は別です。最近人気のサロモン「XA PRO」は350g近くしますし、コンバースのオールスター(ゴアテックスモデル)も330g程度します。 同じ防水機能をもったのスニーカーでも「クラウド ウォータープルーフ」がいかに軽い部類なのかがお分かり頂けるのではないでしょうか。
「クラウド ウォータープルーフ」のしなやかな素材も気に入っているポイントです。「クラウド ウォータープルーフ」は多くの防水スニーカーが用いているゴアテックス素材を使用していませんが、ゴアテックスを使用したスニーカーよりもはるかに柔らかく快適性の高い履き心地を実現しています。
ゴアテックス搭載モデルの硬い履き心地が苦手な方は「クラウド ウォータープルーフ」を試してみる価値アリです。
On「クラウド ウォータープルーフ」の防水性能は普段使いなら十分
世間では「クラウド ウォータープルーフ」の防水性能はゴアテックス搭載モデルより劣ると言われているようです。
しかし、「クラウド ウォータープルーフ」の防水性能に期待できない訳ではありません。僕は何度も雨の中「クラウド ウォータープルーフ」を履いていますが、その防水性能が問題になったことは一度もありません。
もちろんローカットのスニーカーですので足首から浸水してしまうような場面には対処しようがありませんが、大雨の中、傘もささずに長時間濡れ続けない限り「クラウド ウォータープルーフ」の防水性能に不満を持つことなんて無いのではないでしょうか。
少なくとも、普段使いの防水スニーカーとして「クラウド ウォータープルーフ」が十分な機能を持っていることは間違いありません。
イージーシューレースシステムのおかげで旅用スニーカーとしても大活躍
天候を気にせず履ける「クラウド ウォータープルーフ」は旅行用のスニーカーとしても活躍していますが、旅用のスニーカーとして重宝する理由は防水性以外にもあります。
それは、On独自のイージーシューレースシステムの存在です。
まるでスリッポンのように脱着できるイージーシューレースシステムは、頻繁に靴を脱いだり履いたりする国内旅行(お寺に行くことが多いもので・・・)で素晴らしく便利です。また、靴紐がほどける心配もありませんので、周囲を警戒する必要のある海外旅行でも活躍しそうです。
ちなみに、フィット感を重視する方は紐が付属していますので使い分けも可能です。
僕の場合、踵部分のフィット感が少し気になるものの、断然楽なので専らイージーシューレースシステムで履いています。
On「クラウド ウォータープルーフ」を普段使いして気になる点
「クラウド ウォータープルーフ」の履き心地もなかなかのものです。独特のクッション性があり、足裏への負担をかなり軽減してくれます。雲の上を走るような、なんて宣伝文句はやや大袈裟ですが、本体の軽さもあり、ストレスフリーな履き心地を実感できます。
「クラウド ウォータープルーフ」は文句なしの大絶賛モデル!と言いたいところですが、ちょっと気になる点もあるので書きとめておきます。
まず、踵のフィット感が少しゆるい点が気になります。これは僕がイージーシューレースシステムで履いている事が大きな原因ですし、個人差がありそうなのであくまで「僕の場合」としておきますが、もっと踵部分をしっかりとサポートしてくれるスニーカーの方が好きです。
もう一点気になる点は、濡れた地面、特にタイルやマンホールなどでは滑りやすいことです。本格的に滑ってしまった事こそないものの、油断するとスルッと滑ってしまいそうな場面が何度かありました。防水仕様が売りなのに滑りやすいなんて困ったものですが要注意です。
ちなみに、防水のスニーカーとなると、蒸れることを気にする方が多いと思いますが、僕の用途では全く気になりません。(クラウド ウォータープルーフをランニングで使う方は別の感想を持たれるかもしれません)
on「クラウド ウォータープルーフ」のサイズ感
僕が履いているサイズはUS9です。ニューバランスだと4E(8ハーフ)を履くぐらい幅広の足を持つ僕は、9ハーフだとやや大きめで、9でジャストサイズ(気持ち幅がキツめ)でした。
海外のブランドは足幅が細いことが多いですが、「クラウド ウォータープルーフ」に関しては僕のような幅広な方でも履ける可能性がある貴重なモデルです。
ただし、サイズ選びは少し慎重に行った方が良さそうです。靴紐で履くならば多少大きくても調整できる可能性はありますが、イージーシューレースシステムで履きたいならば試し履きは必須です。サイズ選びを間違うと簡単に脱げてしまい、イージーシューレースシステムの良さを発揮できません。
そんな訳で、Onは売っているお店が少ないので通販を検討している方が多いと思いますが、サイズ交換可能なお店で購入されることをお勧めします
まとめ
「クラウド ウォータープルーフ」は、防水性能と履き心地、そしてデザインのバランスが素晴らしく、かなりおすすめの1足です。(滑りやすい点だけは要注意!)
- 雨の日に気兼ねなく履けるスニーカーが欲しい
- 通勤中に履けるシンプルデザインの防水のスニーカーが欲しい
- 旅行に最適な防水スニーカーが欲しい
- 履き心地の良い防水スニーカーが欲しい
など、様々な要望に答えてくれます。
お値段は17,000円程度と、他の防水スニーカー同様けして安くはありませんが、1足持っていて損することは無いでしょう。現在防水スニーカーをお探しの方、「クラウド ウォータープルーフ」も候補に入れてみてはいかがでしょうか?
追記:最新モデルCloud 5 Waterproof登場
「クラウド ウォータープルーフ」がリニューアル。
フィット感や素材のしなやかさが向上した「クラウド 5 ウォータープルーフ」として新登場しています。
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