アウトドアブランド『ホグロフス』(HAGLOFS)について心配しています。
その訳は「ホグロフス」の直営店が続々と閉店し、公式オンラインストアも終了してしまうなど、撤退に向かっていることを想像させる動きが続いているのです。
もしかして、「ホグロフス」は日本から撤退してしまうのでしょうか?
もし撤退してしまうならば、どんな理由があるのでしょうか?
直近の動きや、親会社の状況から推測してみます。
ホグロフスは撤退間近?店舗が続々と閉店
実は、国内のホグロフス店舗が続々と閉店しています。
本日最終日‼️となっております
石井スポーツ大丸東京店 haglöfsコーナーです
大丸東京店 haglöfsコーナー販売終了に伴い
本日11月30日まで最大60%オフのセール開催中!‼️https://t.co/G5TEgGTs1y#最大60パーセントOFF#haglöfs#ホグロフス#アウトレット#大丸東京 pic.twitter.com/AZHrZsTK4k— 石井スポーツ大丸東京店 (@Ishii_Daimaru) November 30, 2021
石井スポーツ大丸東京店内のホグロフスコーナーは2021年11月30日をもって終了してしまいました。また、大丸東京店に限らず、マロニエゲート銀座店など他の石井スポーツでもホグロフスコーナーは販売終了しています。
この閉店が石井スポーツ限定の話ならばまだ良かったのですが、フラグシップ店であるホグロフス原宿店をはじめとしたホグロフスのオンリーショップやアウトレット店舗までも閉店してしまったのです。
ホグロフス公式オンラインショップも終了
店舗だけでなく、公式オンラインショップまでも2021年12月21日をもって終了してしまいました。
平素はホグロフス オンラインストアをご利用いただきまして誠にありがとうございます。
ホグロフス オンラインストアは12月21日(火)をもちまして終了することとなりました。■最終受付日:2021年12月21日(火)23:59
なお、閉店後のお問合せにつきましては下記よりお問合せ承ります。
ホグロフス公式ホームページ https://haglofs.jp/長きに渡りご愛顧を頂きましたこと、心より感謝を申し上げます。
2022年3月31日をもって修理も受付終了予定
悲しいお知らせはまだ続きます。なんと2022年3月31日(当初5月31日から変更)をもってホグロフス商品の修理受付までも終了してしまいました。
ホグロフス商品 修理受付終了のお知らせ(変更)
平素は、弊社商品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
このたび、ホグロフス商品の修理受付対応につきまして、2022年3月31日(木)をもちまして下記にて最終受付とさせていただくことになりました。尚、お品物に関しては、4/11(月)着に間に合いますよう発送をお願いいたします。・ホグロフスホームページ(haglofs.jp) 修理お問合せフォームからの受付
・販売店様 店頭受付
・ホグロフスファクトリーアウトレット 店頭受付ご利用いただいておりましたお客様にはご不便をお掛けし申し訳ございませんが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
ホームページ 修理最終受付日時:2022年3月31日(木)24:00まで
直営店の終了だけならば卸に注力するのかしら?とも思えるのですが、修理の受付までも終了となるとかなり雲行きが怪しくなってきました。
まさか、ホグロフスは本当に日本から撤退してしまうのでしょうか。
ホグロフスが日本から撤退しそうな理由
いったいどんな理由で、ホグロフスは日本から撤退してしまうのでしょうか?(決定ではないですが)
今の所、ホグロフス(アシックス)は理由を明らかにしていません。
何のアナウンスも無く、店舗の閉店やオンリーショップの閉鎖が続いているだけの状態です。
だだし、はっきりとっしているのは、ホグロフスの国内展開は、想定していたよりもうまく行っていなかったという事です。
アシックスのホグロフス買収後は赤字続き
ご存知の方が多いとは思いますが、「ホグロフス」は現在アシックスの子会社です。2010年に子会社化し、その後日本の事業はアシックスに統合されています。
残念ながらアシックスのホグロフス買収は期待通りの収益を生まなかったようで、赤字が続いていました。
ここ数年のIR情報を確認したところ、2018年12月期決算では「ホグロフス社ののれん減損」として61億円ののれん減損処理を行っています。
そして、ホグロフスのれん減損処理について、決算補足資料では下記のように説明されています。
- ホグロフス買収以降、のれん等償却後の営業利益は赤字続き
- アジアに進出するも苦戦
- 北欧以外の欧州におけるブランドの認知を高め、事業基盤を確立する
- アジアでの展開見直しをすすめる
ちなみに、2019年以降の決算補足資料ではホグロフスに関する言及は無くなりました。
その他の資料を確認する限り、アシックスは今後「ランニング」や「シューズ」に関する事業に集中することは明らかで、やや毛色の違うホグロフス事業には見切りをつけつつあるのではないでしょうか。
「中期経営計画2023」では、「収益事業への変革」として、
- 選択したスポーツカテゴリーへの集中
- 直営店戦略の見直し
とも書かれています。直接ホグロフスに言及している訳ではありませんが、最近のホグロフス店舗閉店の流れはこの中期経営計画に沿ったものなのかもしれませんね。
今後ホグロフスはどうなる?
今後のホグロフスについて、アシックスやホグロフスの公式サイトで公表されていませんので何も確かな事は分かりません。
これは僕の勝手な予想でしかありませんが、可能性としては3つ程ありそうな気がします。
- ホグロフス事業は日本を含むアジアから撤退し、ヨーロッパに集中する
- アシックスがホグロフス事業を売却する
- ホグロフスを終了する
幸いなことに、「ホグロフス終了」の可能性はあまり高くないと思います。その訳は、海外では2022年春夏アイテムの展開がスタートしているからです。
そうなると、やはり日本(アジア)からの撤退か、事業売却の可能性が残ります。
日本に住むホグロフス好きとしては、アシックスがホグロフスを手放し、以前FULLMARKS(フルマークス)が代理店をしていた時のような状態に戻ることが最善でしょうか。
何れにせよ、ブランド自体が消滅することだけはなんとしても避けて欲しいものです。
追記:ホグロフスの新代理店決定!
ホグロフスの新代理店が決定しました!
詳細:ホグロフス
株式会社アール・シイーテイー・ジャパンがホグロフスの日本総代理店となり、2023年春夏アイテムから展開を開始するようです。
アシックスは直営店の運営をやめ、代理店に卸すことに専念するのでしょうか?
そうなるとしても、国内の修理まで終了した理由が理解できませんが続報を待つことにしましょう。
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