東京都美術館で開催されている「フィン・ユールとデンマークの椅子」展を見てきました。
この展示会はとても危険。
かなり覚悟して行くべき展示会でした。
「フィン・ユールとデンマークの椅子」展はデンマーク家具の魅力満載
「フィン・ユールとデンマークの椅子」展では、椅子研究者「織田憲嗣」氏のコレクションから、フィン・ユールを始めとするデンマーク出身家具デザイナーの作品が多数展示されています。
展示の中心はもちろんフィン・ユール。
展示ではフィン・ユールの経歴をたどり、彼のデザインした美しい家具の数々を堪能することができます。
そして、フィン・ユール以外にも、
- アルネ・ヤコブセン
- ハンス J . ウェグナー
- ボーエ・モーエンセン
- ポール・ケアホルム
など、北欧家具ファン憧れのデザイナー作品がずらり。
個人的には好きなデザイナー「オーレ・ヴァンシャー」の作品もいくつか展示してあり、テンションがあがります。
そして、フィン・ユール作品の美しさが別格であることを再認識させられます。
「フィン・ユールとデンマークの椅子」展が危険な理由
そんな「フィン・ユールとデンマークの椅子」展が「危険」な理由、それは「体験コーナー」なる恐ろしい沼が用意されているからなのです。
普通の展示会なら、「凄かったね」「綺麗だったね」なんて感想で会場を後にするものです。
ところが、「フィン・ユールとデンマークの椅子」展は、「あの作品欲しい」なんて恐ろしい感情を抱かせる構成になっているのです。
このベアチェア(ハンス・J・ウェグナー作)なんて、普通車1台分ぐらいの値段がするのに座り放題。そして、座り心地は最高なのです。
もちろん、フィン・ユールの椅子やテーブルだって体験可能。300万円と少し用意すれば、この環境が整います。
僕はやはりオーレ・ヴァンシャーのコロニアルチェアが欲しいかも。
お値段も多少現実的な40万円弱。(仕様次第) この値段なら、、、なんて思ってしまうから恐ろしいですよね。
近年、北欧家具は円安の影響もあり高騰ぎみ。(フィン・ユール作品は昔から高価ですが) さらに、中古価格も海外人気と円安でどんどん値上がりしており、まさに「欲しい時が一番お買い得」な状態なのです。
そんな訳で、多くの方が「あの椅子をいつか手に入れよう。いや、今の方が良いかな?」なんて恐ろしい思いを胸に「フィン・ユールとデンマークの椅子」展の会場を出ることになるのではないでしょうか。
「フィン・ユールとデンマークの椅子」展は2022年10月9日(日)まで開催
「フィン・ユールとデンマークの椅子」展の開催は2022年10月9日(日)まで。
北欧家具がお好きな方なら間違いなく楽しめる展示内容ですのでお見逃しなく。
そうそう、「フィン・ユールとデンマークの椅子」のチケットについてお得な情報がひとつ。
同時開催されている「ボストン美術館展」の観覧券提示で300円引きとなりますので、日本美術にも興味のある方(展示は日本美術以外もありますが)はぜひはしごすることをおすすめします。
高級椅子やソファーで疲れを癒やすことができますので、順路としては「ボストン美術館展」⇒「フィン・ユールとデンマークの椅子」展の順で回ってはいかがでしょうか。
展覧会名:フィン・ユールとデンマークの椅子
会期:2022年7月23日(土)~10月9日(日)
会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C
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