すでに1週間以上が過ぎてしまいましたが、今年も行ってきたフジロック2018の感想をまとめておきたいと思います。
はじめに、今年のフジロックを一言で表現するならば「疲労困憊」ってとこでしょうか。
フジロックには1998年から行き始め合計17回目、苗場に訪れるのも16回目となりましたが、正直過去最高に疲れてしまったかもしれません。
写真を撮る気にもならないぐらい疲労してしまった結果、ブログに掲載できる素材不足な記事となりそうですが、苗場に移って20回目を迎えたフジロック2018の模様をお届けいたします。
\フジロックの持ち物紹介/
目次
今年はテントサイトオープンの列に混乱なし。ただし暑すぎ!
今年も例年同様に前夜祭からの参加です。
2017年はテントサイトがオープンする際に行列が崩れてしまい、かなり混乱しながらのスタートとなりましたが、今年は長ーい行列を作らせたおかげもあり(昔もこんな行列でしたよね?)特に大きな混乱もなくテントサイトへ入場することができました。
無事平地を確保し、テントを建て始めたまでは良かったものの、今年の大問題は「暑さ」です。
苗場がいくら山の中とは言え、猛暑が続く日本列島の中で苗場も例外ではなく、木曜日は相当な暑さでした。
腕時計の温度計で調べてみると34度。
40度近い地域もあるなかで、多少「まし」だったのかもしれませんが、炎天下のテント設営は相当にダメージが大きく、目眩を感じるほどでした。
前夜祭は今年も大賑わい
昨年ほどではない気もしましたが、今年の前夜祭も相当に混んでいました。
今年の前夜祭は以下の4組
- INTERACTIVO
- TH eROCKERS
- MARINEZ FAMILY
- MO'SOME TONEBENDER
もちろんDJ MAMEZUKAも登場します。
残念ながら、僕たちはテント設営の疲れがたたり結局1組も観ることなく退散し、お風呂タイムとなりました。
全くリポートになってませんね。
オアシス近くのトイレは地面が整地された?
適当な記憶で申し訳ないのですが、オアシス近くのトイレ周辺の地面が整地されているように感じました。
以前はもっとゴツゴツした石の多い地面じゃありませんでしたっけ?
トイレ前に限らず、フジロックの会場は以前に比べると地面事情がどんどん改善していて、昔に比べると歩きやすくなっていますよね。
ナイトゴンドラ登場
テントサイトからピラミッドガーデンへ向かう途中に「ナイトゴンドラ」なるものが登場していました。
結局乗ることのできる時間が相当にハードルが高く(午後7時から8時半!)、どんなものだったのかは分かりませんでしたが、乗った方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?
来年はぜひ前夜祭から運用して欲しいなぁ。
ピラミッドガーデンにあるラフマのリクライニングチェアが素敵すぎ
以前からピラミッドガーデンにいくつか設置してあるラフマのリクライニングチェアですが、今年も登場していました。
前夜祭後はまだそこまで人が多くないこともあり、ゆっくりとした空間とチェアのおかげで最高にリラックスできました。
良い宣伝になってますよね、ホント。
毎年あのチェアが欲しくてたまりません。
2018年限定?ミニキャブ登場
キューバから「ノリ」で誘ってきたという噂のミニキャブ運転手。
こんな自転車で会場を移動(場外→レッドまで)していたようです。
レッドゲートしか使わなくなってしまった僕は残念ながら利用する機会はありませんでしたが、100円ならば記念に乗りたかったかも。
さすがにミニキャブは今年だけかもしれませんね。
苗プリ裏には未来の乗り物も
近未来の乗り物「パンダルマン ビークル」なるものが苗プリ裏に登場していました。
料金は10分1,000円程度。
なんて事はない、見た目パンダ柄のセグウェイみたいな乗り物なのですが、なかなか日本国内では乗る機会がない乗り物だけに、ちょっと乗りたかったですが周囲の反応が薄く断念いたしました。
この「パンダルマン ビークル」、フジロックのためだけに登場した訳でも無さそうでしたので、夏に再訪すれば乗れる可能性はありそうです。
迂回路の効果は絶大!
2017年のフジロックでは、小沢健二のステージで過去に経験したことのないくらいの大混乱が発生してしまいましたが、今年はアヴァロンからホワイトステージに向かう途中に「迂回路」が設けられていて、グリーンステージ方向へ戻る際にホワイトステージの後方を通る必要がなくなりました。
そのおかげもあってか、2018年のフジロックでは昨年のようにステージ間を移動する際にストレスを感じる場面が皆無でした。
もちろん、タイムテーブルやアーティストが登場するステージに工夫がみられたおかげもあるのですが、この迂回路は大成功だと思います。
ひたすら山道を歩かされる訳ではなく、アート系のブースがあったり、写真のような大道芸人?が登場したりと、楽しい仕掛けがいくつもありました。
今後も「帰りは迂回路を通ろう」という流れが定着すれば、より快適なフジロックになりそうですよ。
ちなみに、ボードウォーク(ホワイト→ヘブン間)にはこんな置物も。
「グラストンベリー」から「アンフェアグランド」がやってきた
今年のフジロックの話題として、グラストンベリー・フェスティバルからやってきた「アンフェアグランド」の存在は欠かせません。
会場(旧オレンジコート)にはいくつも怪しげなオブジェが登場し、
夜になるとさらに怪しさを増していました。
ちなみに上の写真の口の中ではDJがテクノ(だったかな?)を流していて、僕が訪れた時は少数ながらも皆楽しそうに踊っていました。
会場にはもう一つ小さな小屋もあって、そちらではダンスミュージックが流れていて、怪しげなパフォーマーと夜遊びを楽しむ方々(外人さん率高し)で溢れていました。
「アンフェアグランド」の登場により屋根のあるテーブルや椅子のスペースはかなり縮小されてしまいましたが、元々は貴重なライブが数多く演奏されてきた場所だけに、来年もやはり何かしら音楽を楽しめる場所であって欲しいですね。
椅子問題が改善するステージも
昨年から運営側でも椅子の使用に関するルールを明示するようになったフジロックですが、少なくともフィールド・オブ・ヘブンではそのルールが守られるようになってきたように感じます。
観客はいるのに椅子客とスタンディング客が明確に分かれるという、やや不思議な光景が発生していたものの、以前のような状態よりは良いですよね。
残念ながら他のステージでは混乱した中でも前方で椅子を利用する方が数多く見受けられましたが、徐々に改善することを願うばかりです。
台風怖すぎる!
今年のフジロックが過酷だった理由の一つとして、暑さだけでなく「台風」の影響があります。
当初直撃も覚悟していた台風ですが、急カーブしたおかげで直撃することなく、金曜日は晴天、土曜日も午前中は何の影響も感じませんでした。
「台風来なくて良かったね」なんて話してたんですよね、土曜日の午前中までは。
しかし、甘かった。
次第に雨が降り出し、夜になるとどんどん風も強くなってきました。
そして、ケンドリック・ラマーが終わり少したった頃には明らかに危険を感じるぐらいの風が会場を襲いだしたのです。
テントの様子が気になったため、夜遊びすることなくテントサイトに戻りましたが、すでに崩壊しているテントや、飛ばされているテントも数多く、僕らのテントもすでに駄目になっている事を覚悟しました。
幸い僕たちのテントはなんとか残っていて、夜通しペグを打ち直したり、ロープを貼り直すことでなんとかなったものの、翌朝周りを見ると酷い有様でした。
結局僕たちのテントはフライシートが一部破れ、ロープが切れかかり、フレームが1本割れてしまう程度の被害で済みましたが、直撃していたらどうなっていたんでしょう?
特に怪我人がでたという話も会場では聞きませんでしたが、「フジロック」という楽しさの前に自然の危険さを過小評価してしまいがちだった僕たちのバカさ加減を実感した日でした。
フジロック2018で観たライブの感想を少し
暑さと台風に負けてしまった結果、過去最高に見たライブが少ない年となってしまい、今年もライブの報告は本当に「少しだけ」です。
先ずは初日から。
7月27日(金)に観たライブ
- PARQUET COURTS
- ALBERT HAMMOND JR
- THE TESKEY BROTHERS
- エレファントカシマシ
- MARC RIBOT'S CERAMIC DOG
- ODESZA
- N.E.R.D
- INTERACTIVO
- HVOB
並べてみると意外と多く見ている風に感じる金曜日ですが、まともに見たのはMARC RIBOT'S CERAMIC DOGとODESZAぐらいなんですよね。
PARQUET COURTSはいまいち乗り切れずに途中退散、同じくALBERT HAMMOND JRも途中で移動してしまいました。
椅子に座りながら後方で見たTHE TESKEY BROTHERSはヘブンの雰囲気にマッチしていて非常に良かった。
エレファントカシマシはよく知らない僕でも分かる曲がいくつかあるくらいでしたので、比較的ベストに近い選曲だったんでしょうか?さすがに長年続けているベテランバンドは魅せ方も演奏も安定してますね。
この日のベストはMARC RIBOT'S CERAMIC DOG。ロック色の強いステージで、終始グイグイ引き込まれる演奏でした。
逆に、個人的にイマイチだったのはODESZAです。
見せ方も音も抜群だったのですが、あまりにも整いすぎているのと、パターンが同じすぎて「ライブ」で見る良さをあまり感じられませんでした。最後まで迷ったMAC DEMARCOに行った方が個人的な満足度は高かったかもしれません。
あまり評判の良くなさそうなN.E.R.Dですが、後半のちょうど盛り上がってきたところから見始めたこともあり、結構良かったんですが、前半はそんなにイマイチだったのかしら?
7月28日(土)に観たライブ
- JOHNNY MARR
- SKRILLEX
- FISHBONE
- KENDRICK LAMAR
土曜日はたった4組だけ!
自然を満喫してた訳でも、酒を飲んで時間を忘れていた訳でもなく、疲れて寝てました。
それでも、土曜日はKENDRICK LAMARを見られただけで満足です。
凄いライブでしたね、KENDRICK LAMAR。
コールアンドレスポンスができない観客(もちろん僕もね)でしらけてしまうんじゃないかと心配してたんですが、そんな心配は全く必要ありませんでした。
ゲスト無しで、ひたすら本人とバックバンドだけで構成されたステージでしたが、全くダレることなく、適度な緊張感と、ユニークなスクリーン映像のおかげで、あっという間に終わってしまいました。
話は前後しますが、最後はスミス祭りだったJOHNNY MARRも良かったし、個人的な好みはさておき、最後にオマケでヨシキが登場したSKRILLEXのライブも面白かったですよ。
7月29日(日)に観たライブ
- ANDERSON .PAAK & THE FREE NATIONALS
- BEN HOWARD
- KALI UCHIS
- JACK JOHNSON
- serpentwithfeet
- BOB DYLAN & HIS BAND
- GREENSKY BLUEGRASS
リスト化してみると最終日も意外と多く見ている風ですが、実際に最初から最後まで見たのはANDERSON .PAAKとBOB DYLANだけなんですよね。
ANDERSON .PAAKは期待通り、BOB DYLANは想像通りの分からなさ(原曲が不明なぐらいアレンジされているので)でした。
BOB DYLANに関しては、「BOB DYLANのライブを一度でもみたことがある」というかなりミーハーなミッションを達成するために見たようなものなので、どう判断して良いものなのかが非常に難しいライブでしたが、貴重な体験をできたことだけは間違いないでしょうね。
しかし、次来ても観たいかと聞かれたならば、んー、僕はもう満足かなぁ。
さて、そんなボブ・ディランを観たあと、2018年のフジロックの個人的な「トリ」に選んだのはGREENSKY BLUEGRASSでした。GREENSKY BLUEGRASSは、演奏はもちろん、ライテイングが素晴らしく、ヘブンのトリに相応しい素晴らしいライブだったと思われます。
「思われます」なんて変な表現をしたのは、お風呂渋滞を避けるため途中で泣く泣く退場してしまったからなのですが、終了後の皆さんの反応を読んでいると、最後まで相当に良かったみたいですね。あぁ残念。
最後にギアの話も少し
あまりフジロックに向けてモチベーションがあがっていないような記事を以前書いておきながら、なんだかんだで今年は持参するギアを新調した年でもありました。
キャンプ用枕
先ずは先日記事にした枕、これは非常に良い買い物でした。
無印のトラベルピローと比べると寝心地は別物、早く買っておけば良かったです。
アークテリクス「ベータ sl ハイブリッド」
「台風直撃か」というニュースを目にして、急遽買い替えた雨具も結果大活躍でした。
購入したのはアークテリクス社の「ベータ sl ハイブリッド」です。
新品のゴアテックスジャケットなので特に「ベータ sl ハイブリッド」だから良かったという話ではないのですが、去年まで着ていた10年近く前のジャケットでは今年の風雨は凌げなかったかもしれません。
SUUNTO(スント) / Traverse Alpha
フジロックに向けて購入した訳ではありませんが、スントのトラバースも初めてアウトドアで使用してみました。
が、GPS機能を使う訳でもなく、スマホと連動させることもなく、「温度」と「時間」を確認しただけに終わってしまいました。
元々見た目重視で購入しているだけに、実は想像通りではあるのですが、充電のマネージメントのことを考えると、普通に電池で動く時計がもう一つあっても良さそうな気がしています。
THERMAREST(サーマレスト) Zライト ソル
今年はマットレスも新調し、宣言通りサーマレストの Zライト ソルにしてみました。
感想としては想定通り設置は超ラク、そして持ち運びはやや不便ってとこでしょうか。
去年まで使っていたマットがコンパクト故、収納が超絶面倒だっただけに、買って良かった気がしています。
寝心地に関しては真夏のキャンプでは断熱性の恩恵がほとんどなく、クッション性も「激変」ってほどでもないため、そこまで違いを実感しなかったというのが正直な感想です。
その他の活躍したアイテム
一昨年から導入しているBuffは、砂埃と直射日光から守ってくれ、今年も大活躍でした。
問題はサングラスとこのBuffを着用するとどこかの過激派のような怪しい姿になる点ですが、効果は絶大なだけに来年以降も持って行くと思います。
ややカラーが地味なので、もう少しカラフルなものをもう一つ購入しようかなぁ。
デジカメ:リコー GR
今年はデジカメも例年とは違う機種を使ってみました。
持って行ったのは少し前にGRD3から中古で買い替えたGR(APS-C)です。
GRは5年以上前の機種ながら、その写りは文句無し。ややクドくなってしまいますが、フィルムライクなフィルターもお気に入りです。
暗い場所ではピントが合わないという噂はその通りですが、コンパクトでかつ写りも良いGRはかなりのお気に入りとなっています。
フジロックの会場でも一眼レフは面倒だけど写りの良いカメラを持ち歩きたいなぁと昔から思っていただけに、GRはドンピシャなカメラだったようです。
すでに2世代後継となるGR3の噂もでていますが、中古で格安なGRや、底値になりつつあるGR2でも十分満足できることは間違い無さそうです。
まとめ
今年もなんだかんだで行ったら楽しいフジロックでしたが、「台風」というかつて経験したことのない自然の影響をうけただけに、来年以降は今までとは少し違うアイテムを持参することになるかもしれません。ヘナチョコなペグはもう少しまともなものに全て買い換えたいですし、ダメージの大きかったテント本体も買い換えるかもしれません。
来年も出費が増えそうで大変ですが、そんな妄想をする時間もフジロックの楽しさの一つではありますので、きっと来年もブツブツ言いながらもフジロックに参加してしまうはずです。
一方、肝心のライブの方ですが、今年はヒップホップがメインステージのトリを飾り、堂々のベストアクトだっただけに、来年もこの流れが続くかもしれませんね。
個人的には、あまりにも当然のように毎年出演する一部アーティストや企画バンドにはそろそろ退場して頂き、来年はもう少し新しい風を吹かせて欲しいと願っています。
クロージングも昔のように世界中のしっかり踊らせる無名バンドで良いと思うんだけどなぁ。
なんて最後に愚痴っぽくなりましたが、来年も楽しくフジロックを迎えるべく、健康に気をつけながら仕事と遊びを頑張ろうと思います
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