旅の記録

伊勢神宮・奈良・京都を二泊三日で巡る旅

2020年11月18日

東京を出発し、二泊三日で伊勢と奈良そして京都を巡る旅をしてきました。

なんてことを書くと「Go To トラベル」を利用したと思われるかもしれませんが、旅行をした時期は2020年の2月です。

普段ならば帰宅して早々に記事を書くのですが、悲惨な現状をまえにして呑気な旅行記を書く気にならず、約9ヶ月近くも放置していたのです。

残念ながら今だに収束することなくさらに厳しい冬がやってきそうな気配ではありますが、記憶が無くなってしまう前に記事にすることにした次第です。

いつもの通り時系列でダラダラと書いていますがお許しを。

新幹線と電車を乗り継ぎ伊勢神宮へ

早朝に家を出て東京駅から乗車したのは7時33分発のひかりです。東京から伊勢神宮へのアクセスはあまり良いとは言えず、「東京→名古屋→伊勢市駅」という乗り換えありの電車旅となります。

割引(EXグリーン早特)もあり少し贅沢してグリーン車でしたが、この通りガラガラでした。

9時17分に名古屋駅へ到着。

名古屋駅で友人と合流し、9時37分発の「快速みえ」に乗り換えます。

乗ってしまえばあっという間に伊勢市駅に到着!という訳には行かず、約90分間に渡る電車旅の後ようやく到着しました。

伊勢市駅から伊勢神宮の外宮まで徒歩で向かいます。いざ伊勢神宮へ!

そう思ったのもつかの間、すぐに寄り道してしまいました。「名物」に弱いのです。

「名物に美味いものなし」なんて言う人もいますが、この「へんば餅」は美味。

参拝は伊勢神宮外宮から

腹ごしらえを終え10分ほど歩いたでしょうか。ようやく伊勢神宮参拝のスタートです。

伊勢神宮には外宮と内宮があり、先に外宮を参拝します。ちなみに、伊勢神宮には計125社ものお宮とお社があるそうで、とても1日で全てを参拝できるような規模ではありませんでした。

こちらは「豊受大神宮」。外宮の中心となるお宮だそうです。中は撮影禁止。

「険しい」とまでは言えないものの運動不足には地味に辛い階段あり。

こちらは「風宮」だったかな。

そうそう。この時期はまだ「柄杓」がありました。今は流水式に変わっているようです。

バスに乗って内宮参拝へ

外宮の参拝を終え、今度はバスに乗り内宮へ向かいます。(10分程度)

参拝の前に、再び腹ごしらえとしましょう。もう12時半だしね。

向ったのは伊勢うどんの人気店「うどんや ふくすけ

ランチタイムだし大行列を覚悟していましたが列は少なめ。それほど待つことなく伊勢うどんにありつくことができました。あまり食べ慣れないうどんですが、これはこれで美味しいです。

あ!雨が少し降ってきたみたい。食べ終えたらゆっくりすること無く内宮参拝へ向かいます。

おかげ横丁の人通りはまばら。外国人観光客はほぼ見当たらず、平日なので日本人観光客もかなり少なめでした。

天気も悪いしね。

御手洗場。昔はここで参拝の前に身を清めてお参りしたそうです。

内宮参拝時は終始雨でしたが、雨の伊勢神宮も神秘的で素敵でした。

伊勢と言えば赤福は外せない

内宮参拝を終え、ちょっと小腹が空いてきました。

伊勢と言えばやっぱり赤福を食べないと!内宮前支店で頂くことにします。

赤福ぜんざいと赤福。

本場で食べる赤福は美味かった。さすがに少々混んではいましたが、我慢する価値はありました。

赤福を食べ終えた頃には雨も止んできました。駅まで歩きつつ今晩の宿に向かいましょう。

すき焼きを格安で満喫できる宿、松阪「鯛屋旅館」

五十鈴川駅まで歩き、今晩の宿がある松阪駅へ向かいます。

松阪駅から5分ほど歩き、

到着したのは今晩の宿「鯛屋旅館 」です。随分と古風(創業220年!)な外観ですが、1泊2食付きで1.3万円程度と格安。しかも夜はA5ランクの松阪肉すき焼きを頂けるコストパフォーマンス抜群のお宿らしいのです。

建物は古くトイレ風呂は共同ですが、手入れがいき届いていて全く問題ありませんでした。というよりも非常に快適。(建物内は部屋の写真をほとんど撮り忘れ廊下の写真のみ…)

兎にも角にもこれですよ。

すき焼き最高です。

すき焼きにごぼう入れるのもアリですね。ごぼうの風味が良いアクセントになります。

お腹いっぱいすき焼きを食べ、すぐに部屋に戻れる幸せさよ。朝から歩きまくった事もあり、この日は部屋に戻ると即寝てしまいました。しかし鯛屋旅館は良いお宿だっったなぁ。古さを少し心配していましたが鯛屋旅館にして良かったです。

松坂城跡に寄りつつ、奈良へ

ここから二日目です。

この日は奈良観光を予定していますが、宿から松坂城跡が近いことが分かり訪問してみることにしました。

松坂城跡には立派な石垣が残っています。そして人がいないのでのんびり散歩することができました。

隣接する武家屋敷「御城番屋敷」も町並みが美しい。今も人が住んでいるそうです。

松坂って良い街ですね。もっとゆっくりと観光してみたかったのですが、すでに電車を予約してあったので駅へ向かいます。

国宝だらけの興福寺と奈良の大仏

10時ごろに松阪駅を出発し、乗り換えをしつつお昼前に近鉄奈良駅に到着しました。奈良は高校の修学旅行以来、随分と久しぶりの奈良観光です。

昼食はチェーン店で天丼を食べ、最初の目的地である興福寺へ。

観光客激減で凶暴化しているという噂があった奈良の鹿ですが、意外なほどのんびりしています。

目的の一つ、301年ぶりに再建された中金堂。なにやら工事をしていて外観は少し殺風景でした。

中金堂以外にも宝物殿やその他のお堂を2時間近くかけて見てまわりました。国宝だらけで何を見たのか覚えていませんが、とにかく凄いボリュームです。

もう鹿と仏像はお腹いっぱい!とはならず、次に向ったのは、

奈良と言えばの東大寺。

大仏様は一度見たことあるはずなのに、そんな事は関係なく圧倒されてしまいます。「修学旅行で見たからいいや」なんて思わなくて良かった。

疫病退散を祈願。

東大寺の次は歩いて「ならまち」へ向かうことにします。昔ドラマでみた奈良の古い街並みを見てみたかったのです。

「ならまち」に向かう途中、敷居の高そうなお店が目に留まりました。

この「菊水楼」は120年の歴史があり、国の有形文化財に指定されているそうです。恐ろしく場違いな服装をしているけれど、ここは勇気を出して入ってみるべきでしょう!

100パーセント、自信を持って場違いでした。

頂いたのはデザートセットです。さぞかし高いだろうと思われるかもしれませんが、ドリンク付きで1,000円程度でした。店員さんの接客もケーキの美味しさも文句なし。おまけに雰囲気も最高でこの値段は破格でした。奈良最高じゃないか。

ケーキの後は世界遺産「元興寺」を見学し、

目的地「ならまち」をひたすらぶらぶらします。

観光地にありがちな派手さこそないですが、古い建物が街に馴染んでいる「ならまち」散歩は時間がいくらあっても足りません。

散々歩き回り、この日の宿「ホテル日航奈良」のある奈良駅周辺に到着した頃にはすっかり暗くなってしまいました。ホテルで少し休憩し、食べログで探したお店に向かいましょう。

酷い手ブレで何も分かりませんが、鳥料理のお店「」です。

焼き肉スタイルで鶏肉が頂けるこのお店は何を食べても美味。

そして料金は1人2,000円もしなかったぐらいに格安と、とても素敵な店でした。そりゃ人気な訳だ(電話して1時間ぐらい待ちました)2日目もお腹いっぱい、そしてくたびれました。本日もさっさと寝ることにします。

宇治と蕎麦、そして三十三間堂

ここから最終日。東京へ夕方には戻っておきたいので駆け足の観光になる予定です。

奈良を出発し10時過ぎには宇治駅へ到着。向かうのは再び修学旅行の定番、

平等院です。この日は残念ながら池の水が少なく写真映えしませんが美しい佇まいはさすがです。

鳳凰堂の見学はもちろん、展示方法がユニークなミュージアムが最高でした。鳳凰堂だけ見て帰るなんてもったいない。絶対にミュージアムまで見学するべきです。

1時間以上かけてじっくりと見学し、鳳凰堂を出ると12時前。昼ごはんの時間です。食べログで調べると美味しそうな蕎麦屋を発見。

このお蕎麦屋さん「しゅばく」はかなりの人気店らしく到着時にはすでに行列ができていて、なんだかんだで1時間近く並んだかもしれません。

お蕎麦は少し高めではありますが、

十割蕎麦は納得の美味しさ。昼から日本酒で大変美味しく頂きました。

お店を出た13時過ぎにはもう品切れ。凄い人気です。訪問する時間は早めが良さそうです。

もう少し宇治を見て回りたい気はしますが、東京に戻らないといけないので泣く泣く移動します。次は京都市内、最後の目的地です。

最後に訪れたのは三十三間堂です。凄いと聞いてはいましたが、堂内の静けさと整然と並ぶ仏像の美しさは想像以上、何時間でもいられそうな気がしました。

さて、伊勢から奈良、そして京都をタイトなスケジュールで巡る旅もここで終了です。

くれぐれも健康に注意することをお互い誓いつつ、友人と別れ東京に戻りました。

今回の旅行を振り返ってみると訪問した場所やお店はどこも印象的でハズレ無し、また行きたいと思う場所ばかりでした。それだけに感染のリスクを感じながらかなり恐る恐るの旅だったことだけは残念でなりません。

はたして安心して旅ができるのはいつになることやら。早くそんな日々が戻ってくる事を願いつつ、今は可能な限り人との接触を避ける生活を続けたいと思います。

という事で、恐らく2020年最初で最後になりそうな旅の記録でした。

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