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赤プリ 旧館はどうなった?東京ガーデンテラス紀尾井町が一部店舗を先行オープン。

2016年5月10日

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本日一部施設や店舗を先行オープンする東京ガーデンテラス紀尾井町

多くは飲食店ですが、スタバやディーン&デルーカ、コーヒービーン&ティーリーフなど、カフェが3店舗もオープンする模様。ヤフーのオフィスが移転してきたらしいので、ビジネス需要を見込んでるのかもしれませんね。

さて、筆者が気になっていのはこれらの飲食店ではなく、赤坂プリンスホテルと共に閉館した赤プリ旧館こと「旧李王家東京邸」(旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館)のこと。

東京都の指定有形文化財でもあるこの建物、観光名所となる可能性もあるだけに扱いが気になっていました。

 

旧李王家東京邸(旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館)とは

「旧李王家東京邸」は、朝鮮併合後、日本の皇族に準じた扱いを受けていた李垠の邸宅。1930年、旧宮内省内匠寮の工務課長として活躍した北村耕造と、技師の権藤要吉らにより設計され、清水組(当時)により施工された木造2階建の洋館です。

 日本の敗戦後は、参議院議長公邸などとして使用された後、1952年に国土計画興業(後のコクド、及びプリンスホテル)がこれを取得し、1955年に赤坂プリンスホテルとして開業。以降、「旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館」として親しまれてきました。

近年は客室はおかれず、バーやレストラン、結婚式場として利用されていましたが、2011年、グランドプリンスホテル赤坂と共に閉館してしまいました。

「赤坂プリンス クラシックハウス」として7月再オープン予定

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写真:akasakaprince.com

その「旧李王家東京邸」(旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館)、東京ガーデンテラス紀尾井町の全館オープン時(2016年7月)に、「赤坂プリンス クラシックハウス」として再オープン予定です。

残念ながら、日本では古い建物は取り壊しになることが多く、「旧李王家東京邸」(旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館)の扱いを心配していましたが一安心。有形文化財に指定されたこともお大きかったのではないでしょうか。

照明や外壁などを当時の状態に復元!

さらに嬉しいことに、今回の再オープンにあたり、建設当時の資料などを基に、照明器具や外壁などの主要部分が当時の状態に復原されているそうです! 素晴らしい!

何に使われるの?

気になる建物の用途ですが、どうやら、観光施設として開放される訳ではない模様。

予定されているのは、バー、レストラン、カフェ、結婚式場です。

(1)カジュアルフレンチ
“賑わいのカジュアルフレンチ”をコンセプトに、仕事やショッピング帰りのお食事など日常的 にご利用いただけるレストランといたします。 ドレスコードなどは設けない気軽さをあわせ持つフレンチレストランです。

(2)バー ナポレオン
“赤プリ「ナポレオン」復活”をコンセプトに、多くの赤プリファンに親しんでいただいてきたクラ シックバーが生まれ変わります。 好評だった隠れ家的雰囲気は活かしつつ、新たな時代の“大人”にも訴求してまいります。

(3)カフェ
“優雅な時間”をコンセプトに、 竣工当時の面影を色濃く留めている空間でアフタヌーンティーやカフェをお楽しみいただけます。

リリースより

ホテルの言う「カジュアル」のレベルが分かりませんので、詳細発表をもう少し待つしかありませんが、庶民でもそこまで無理せず利用できるぐらいのレベルだと嬉しいですね。

まとめ

地震の多い日本では、古い建物を残すことには様々な難しい問題が生じることは間違いありません。しかし、旧李王家東京邸(旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館)ように古い建物を活かしつつ、再活用されることが少しでも増えるよう、切に願います。また、我々も、古いものにもう少し目をむけ、建物を所有する企業や個人がその建物を維持することに意味を見出してもらえるよう働きかける必要があるのかもしれません。

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