冬のセールが終り春夏アイテムがお店に並び始めた頃、パタゴニアでどうしても購入したいジャケットがありました。
それは今回紹介する「テズロン・ジャケット」です。
「テズロン・ジャケット」は一見なんて事はないジャケットです。しかし、いざ袖を通してみるとなんとも魅力的なジャケットと早変わりしてしまったのです。
目次
パタゴニア「テズロン・ジャケット」は日常使いに最適な1着
ご存知の通り、パタゴニアはアウトドアブランドですので、実際に本格的なフィールドで使用す事を想定した製品を多く揃えています。
ただし、全てがアウトドア用という訳ではなく、アウトドア用途の製品に取り入れた機能や思想を活かしつつ、日常使いを目的としたライフスタイル系の製品もあります。
今回ご紹介する「テズロン・ジャケット」はかなりライフスタイル寄りの製品で、日常使いできるパタゴニアのジャケットをお探しの方には最適な製品と言えます。
「テズロン・ジャケット」のしなやかな素材はノンストレス
「テズロン・ジャケット」はナイロン100%(92%リサイクル・ナイロン)で作られています。
ナイロン100%のジャケットと聞くと、シャカシャカした素材のジャケットをイメージされるかもしれませんが、「テズロン・ジャケット」は全く違います。
素材は非常にしなやかで、上半身の動きにストレスを感じることが全くありません。素材としてはパタゴニアの人気シリーズ「バギーズ」系の素材と非常に似ていますね。(ほぼ同じ?)
バギーズショーツなども非常に快適な着心地が特徴ですが、あの快適さがジャケットになったと思って頂ければ分かりやすいかもしれません。
ちなみに、バギーズシリーズには「バギーズジャケット」という製品もありますが、なんとなく商品コンセプトとしては本来この「テズロン・ジャケット」こそ「バギーズジャケット」として出されるべき製品なんじゃないかとさえ思ってしまいます。
素材の話についてもう少しだけ続けると、「テズロン・ジャケット」の素材は、光沢感があまりなく、かつクタッとしていますので、アウトドア用のジャケットにありがちな「ハイテク」感が非常に薄いです。その為、日常使いをしても馴染みやすく、いつでも使いたくなってしまいます。
裏地のメッシュが心地よい距離感をキープしてくれる
裏地には前面の背面上部にメッシュが施されています。なにげにこの部分が秀逸で、若干厚手になる前面は少し肌寒い時には暖かく、暑くなってくると衣服との距離を適度に保ってくれますので快適です。
もちろんメッシュが付いている事で本体重量は約430gとそれなりにありますが、いざ袖を通すとそんな事は全く気にならないほどの快適な着心地を実現しています。
2018年の「テズロン・ジャケット」はリフレクター無し
今年の「テズロン・ジャケット」が日常使いしやすい理由として、リフレクターが無くなったという点があげられます。
実は、「テズロン・ジャケット」自体は今年初めて登場した訳ではなく、昨シーズンも販売されていました。しかし、背面にはリフレクターとベンチレーション?(空気穴)が付いていて、特にリフレクターの存在はやや敬遠されがちでした。
こんな感じだったんですよね。
これは自転車に乗る際などに安全性を確保する為という意味のある機能ではあったのですが、僕もちょっとこの一本線が苦手で購入しなかったのです。
一方今季の「テズロン・ジャケット」は、リフレクターもベンチレーションも取り払われてスッキリとしたデザインとなりました。
機能性では若干落ちてしまったのかもしれませんが、「街着」としては断然今季の方が良いと思いません?
リフレクターの話ついで袖口についても紹介しておくと、「テズロン・ジャケット」はリブ仕様になっています。昨年の「テズロン・ジャケット」はこの部分を折り返すとリフレクターが付いていたのですが、今季の「テズロン・ジャケット」では袖口のリフレクターも省かれています。
袖口がリブ仕様という事は、風を完全にシャットアウトする事はできませんので、「テズロン・ジャケット」は春から初夏、そして秋にかけて活躍するジャケットという位置づけになりそうですね。
旅やハイキングでも使える機能あり
「テズロン・ジャケット」がいくら街着に最適なジャケットだとは言え、そこはパタゴニア、しっかりと基本的な機能は備えています。
撥水加工された素材はご覧の通りしっかりと水を弾いてくれますので、少々の雨であれば「テズロン・ジャケット」があればしのいでくれるでしょう。
また、フードを被りしっかりと上までジップをあげてしまえば寒さや風から身体をまもってくれそうです。
胸ポケットの裏面にはヘッドフォンコードを取り出だす事のできる機能も備えています。昨今はBluetoothのヘッドフォンが主流になりつつありますのでどこまで活躍するかは分かりませんが、まだまだコード付きの製品を愛用している僕のような人間にとって、この機能は地味ながらも嬉しかったりしています。
「テズロン・ジャケット」の本体は右ポケットに収納する事ができて、すべて収納するとこのような状態になります。
すでにご紹介した通り、「テズロン・ジャケット」はけして軽量さを売りにしているジャケットではありませんし、同じくパタゴニアのフーディニジャケットの驚異的なコンパクトさを知っていると感動は全くありませんが、持ち運びに便利なこの機能は旅行に使う際には大活躍しそうですよね。
「テズロン・ジャケット」のサイズ感
今回176cmの僕が購入した「テズロン・ジャケット」のサイズはMでした。
実は、スッキリ着られるのはSサイズの方だったのですが、腰まわりが太い僕の場合、ウエスト部分がやや窮屈で、ややリラックス感が出過ぎてしまうもののMサイズにした次第です。
僕はパタゴニアではいつもMサイズを購入する事が多いので、「テズロン・ジャケット」が特殊なサイズ感という訳ではありませんが、やはり可能なかぎり実際に試着してみるか、公式オンラインショップなどのサイズ交換が可能なサイトで購入する事をおすすめいたします。
まとめ
僕が撮影した「テズロン・ジャケット」の写真では、あまりにもグリーンの色がコロコロ変わってしまうので、最後に公式サイトの写真を掲載しておきます。
どうでしょう?
「テズロン・ジャケット」はご紹介したように機能性と日常使いしやすいスタイルを両立した素晴らしいジャケットだと思うのですが、何と言っても今季のカラーが素敵じゃないですか?
僕の購入した「Sprouted Green」も素敵(自画自賛)ですし、
今季いろんな製品に使われている「Dolomite Blue」もいい感じです。
もちろん無難な「ブラック」という選択肢もありですが、爽やかな春には少しいつもとは違うカラーのジャケットで外出してみたくなるものです。
僕は今からこの「テズロン・ジャケット」を着てどこに旅行しようかなぁと妄想中です。
昼夜の温度差が激しい春や、寒すぎる飛行機の中なんかで、「テズロン・ジャケット」はきっと大活躍すると思うんですよね。
日常に使えるジャケットをお探しの方、今年は「テズロン・ジャケット」を候補に入れてはいかがでしょうか?
同じくパタゴニアの「トレントシェル・ジャケット」も街着用として人気ですが、「テズロン・ジャケット」の方が遥かに着やすく快適なジャケットだと思いますよ。
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