2017年に登場して以来、多くのアウトドア好きから愛されている「マイクロ・パフ・フーディ」。
僕自身も、登山や街での普段使いまで幅広く活用しているお気に入りの1着です。
この記事では、2022年にリニューアルされた新モデルと旧モデルの違いも含め、実際に使って感じたポイントをお話しします。
目次
パタゴニア『マイクロ・パフ・フーディ』は軽い!暖かい!着ているのを忘れる着心地
最初は「マイクロ・パフ・フーディ」の着心地について触れておきましょう。
『耐水性を備えダウンのような温かさを提供し、パタゴニアのジャケットの中で重量に対する保温性が最も高い超軽量ジャケット』
そんなコピーと共に登場した「マイクロ・パフ・フーディ」。その謳い文句に偽りはなく、実際に使ってみても期待以上の性能でした。
まず、なんと言っても軽さと着心地が抜群です。
実際に着てみると「これ、本当に着てる?」って思うくらい存在感が消えます。(いや、少し大袈裟かも)
旧モデルの重量はわずか264g、新モデルは少し増えましたが、それでも303gしかありません。
それでいて、しっかり暖かいのが「マイクロ・パフ・フーディ」のすごいところ。
東京都内なら、真冬でも薄いセーターの上に羽織るだけで快適過ごせることが多いですし、秋のキャンプや、山頂で寒さをしのぎたいときにも頼れる1着です。真冬のアウトドアでも、ベースレイヤーの上にパタゴニアのR1やベター・セーター、そして「マイクロ・パフ・フーディ」を着ていれば、よほどの寒さでない限り問題ありません。
ただし、真冬に屋外で長時間じっとしているような場合、例えば、5度以下でひたすら野鳥の登場を待っている時などは、「マイクロ・パフ・フーディ」では心許ないと感じることもあります。そんな時はもっと厚手のジャケットを着用します。
「マイクロ・パフ・フーディ」は3シーズンで活躍する万能選手
「マイクロ・パフ・フーディ」は、とにかく使えるシーンが多いのが魅力。僕の場合、こんな感じで使っています:
- 秋(9~10月):登山時の「念のため」用としてザックに入れておく。軽いので邪魔になりません。
- 冬(11月~2月):東京都内なら、これを着ていれば大抵OK。寒い日の街歩きにも便利です。
- 春(3~4月):ちょっと肌寒い時期のキャンプや旅行にぴったり。お守りとして持ち歩くことも多いです。
「アウトドア用」というイメージが強いですが、旅行や普段使いでもしっかり活躍してくれます。
リニューアル後「マイクロ・パフ・フーディ」は街着でも使いやすく
タウンユースに関してもう少し詳しくお話ししましょう。
「マイクロ・パフ・フーディ」は、本格的なアウトドアユースを想定したアイテムです。その為、フィールドで使うことを最優先にデザインされていて、「タウンユースに最適」とはお世辞にも言いにくいジャケットでした。
素材は光沢感があり、カッティング(縫製?)も独特。どうしてもアウトドア感が強く出てしまい、タウンユースでは浮いてしまうのです。
しかし、「マイクロ・パフ・フーディ」は2022年にリニューアル(アウトレットへの登場で廃盤を心配していましたがリニューアルでした)した際、少し「タウンユース」も意識したような仕様に変更されています。
具体的には、
- 素材が光沢を抑えたマットな質感に
- シルエットが少しゆったりに変更
- スリーブがラグランからセットインスリーブに
- ウエスト部分がゴムからドローコードに
などです。
あまり写真では大きな違いを感じないかもしれませんが、着比べてみると違いは明らかで、リニューアル後の「マイクロ・パフ・フーディ」は以前のモデルよりも遥かにタウンユースしやすいです。
その代わり、重量は264gから303gと若干重くなってしまったことは、1gでも持ち物を軽くしたいような用途の方にとって、結構残念な変更かもしれません。
収納時のサイズは少し大きめ
「マイクロ・パフ・フーディ」は本体ポケットに収納できるパッカブル仕様で、持ち運びも便利です。
ただし、収納後のサイズ感は「超コンパクト!」とは言えません。例えば、ユニクロやモンベルのインナーダウンよりかなり大きい印象です。
僕はザックに入れて持ち歩くことが多いですが、「もっと小さくなればいいのに」と思うことも正直あります。(軽いので持ち運び自体は楽です)
心配だった穴あきやほつれはなし
「マイクロ・パフ・フーディ」を購入する際、非常に心配していたのは穴あきやほつれでした。
薄手の素材なので、「すぐに破れるんじゃないか?」と思っていたんです。
2018年に購入してから、5年近く使っていますが、今のところ穴あきやほつれは発生していません。心配していたよりも、意外と丈夫なのかもしれませんね。
ただし、僕は藪こぎや極端に重い荷物を背負うような使い方はしていないので、ハードに使う場合はもう少し注意が必要かもしれません。
やっぱり化繊の「マイクロ・パフ・フーディ」は使いやすい
「マイクロ・パフ・フーディ」に限った話ではないですが、化繊のジャケットは使いやすいですね。
ダウンと違い羽抜けがありませんし、雨に気を使う必要が低く、洗濯も楽です。
「その代わりすぐに破けるのでは?」なんて心配していましたが、先述の通り穴あきやほつれも発生していません。
また、欠点と言われていた、暖かさがダウンに劣るという点に関しても、先述の通り「マイクロ・パフ・フーディ」はほぼ解決している訳ですから、いかに「マイクロ・パフ・フーディ」が使い勝手のよい1着なのかお分かり頂けるのはないでしょうか。
パタゴニア「マイクロ・パフ・フーディ」のサイズ感
サイズ感についても少しだけご紹介しておきます。
176cmの僕の場合、ほとんどのパタゴニア製品はMでちょうど良いのですが、「マイクロ・パフ・フーディ」もMでした。
これは現行品(リニューアル後)の「マイクロ・パフ・フーディ」でも変わることなく、Mサイズがベストです。
ただし、「マイクロ・パフ・フーディ」は比較的スリムなサイズ感なので、「どのように着たいのか」次第でサイズ選びは変わってきます。
僕の場合、下には薄手のフリースを着る程度ですが、それでもかなりピタッとしたサイズ感になります。
僕と同じような身長の店員さんがLサイズを着ているという話を聞いたこともありますし、購入当時は「マイクロ・パフ・フーディの上にもう1枚上に羽織る事を想定するならSサイズを選んだ方が良さそう」とのことでSサイズの試着も提案されました。
悩ますようなことを書いて申し訳ないのですが、「マイクロ・パフ・フーディ」の購入時は「どのような使い方をしたいか」を決めたうえで、複数サイズを試してみることをおすすめします。
もしも通販で購入するなら、、複数サイズを試せる公式サイトを利用するのがおすすめです。
パタゴニア「マイクロ・パフ・フーディ」と「ナノパフ」との違い
話が少し逸れてしまいますが、「マイクロ・パフ・フーディ」とパタゴニアの定番商品「ナノパフ」との違いについても書いておきます。
僕も両製品の違いが気になっていて、購入時に直営店の店員さんへ尋ねてみたのですが、
- 暖かさを重視するならば「マイクロ・パフ・フーディ」が優れている
- レイヤリングはフード無しの選べる「ナノパフ」の方がし易い(※後日マイクロ・パフのフード無しも発売されました)
- 軽さならば「マイクロ・パフ・フーディ」(同じフーディなら「ナノパフ」は363g。)
- 収納時コンパクトになるのは「マイクロ・パフ・フーディ」
- ハードに気兼ねなく使いたいなら「ナノパフ」
- カッティングや素材、開発費にお金がかかっているので「マイクロ・パフ・フーディ」の方が高い
との事でした。
僕は軽さと保温性で「マイクロ・パフ」を選びましたが、どちらもいいアイテムなので悩みますね。
まとめ
「マイクロ・パフ・フーディ」は、軽量性・保温性・デザイン性のバランスが非常に良いジャケットです。
特にリニューアル後のモデルは、アウトドアだけでなく街でも快適に使える万能選手になりました。
購入を迷っているなら、サイズ選びに注意しつつ、ぜひ試してみてください。あと、サイズ切れや売り切れになりやすいジャケットですので、欲しい方は本格的なシーズン前に確保しておくことをおすすめします。
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パタゴニア Patagonia メンズ・マイクロ・パフ・フーディ BLK XL(おすすめ度)
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