フジロックのキャンプ泊に備えて、新しく枕を購入いたしました。
購入したのはイスカ謹製「ノンスリップピロー」に加え、もう一つアマゾンで高評価を得ているキャンプ用枕Hikenture社のエアピローです。
価格はアマゾンで、「ノンスリップピロー」が1,862円、Hikenture社のエアピローは1,350円とどちらも格安で、かつ高評価を獲得しています。
しかし、格安とはいえその使い勝手が気になる方は少なくないと思いますので、今回は両製品の比較記事を書いてみたいと思います。
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目次
Hikenture社エアピローのコンパクトさと軽さは圧倒的
イスカのノンスリップピローと、Hikentureのエアピローは同時にアマゾンから到着したのですが、両者を取り出してみた最初の感想は「Hikentureのエアピロー小さっ!」です。
もちろん購入前にHikentureのエアピローがコンパクトな商品であることは承知のうえで購入しているのですが、いざ手にすると圧倒的なコンパクトさに感動してしまいます。
対するイスカ「ノンスリップピロー」ですが、「コンパクトさ」という点に関してはHikenture「エアピロー」に完敗です。
小さいということは、当然重さも違う訳でして、イスカ「ノンスリップピロー」の190gに対し、Hikenture「エアピロー」はたった83gしかありません。
車で移動するならば気になるような大きさや重さではありませんが、僕はフジロックや他のキャンプを伴うフェスの時でも基本的に公共交通機関を使って移動するので、Hikenture「エアピロー」にはかなり魅力を感じてしまいます。
しかし、収納された状態の軽さや小ささだけで「枕」を評価する訳にはいきませんよね。
次は両者を袋から取り出して比べてみましょう。
自動膨張するイスカ「ノンスリップピロー」
イスカ「ノンスリップピロー」を袋から取り出します。
結構しっかりと巻かれているので、経験から「これは収納する際に少しコツがいるかもな」と感じてしまいます。
中にはリペアキットが同梱されています。
Hikenture「エアピロー」にはリペアキットは付属しませんので、この点はさすがに値段なりの違い(と言っても数百円だけど)を感じますね。
さて、イスカ「ノンスリップピロー」の特徴として、「自動膨張する」「滑り止め機能付き」という点があります。
滑り止めについては後述するとして、「自動膨張」について触れておきますね。
空気入れの部分を開放すると、本体はジワジワと自然に膨らんできます。
数分でこのくらいの状態までは膨らみます。
これから先はご自身の好みの厚さまで空気を入れて調整することになります。
多少まだ余裕があるかな?ぐらいの入れ方でこのくらいの厚さになります。
「自動膨張」は確かに便利ではありますが、この枕程度の大きさであれば、「自動膨張」機能が無くてもそこまで大変という訳でもありませんので、必須の機能という訳でもない気がします。
意外と簡単に空気を入れられるHikentureの「エアピロー」
次はHikenture「エアピロー」に空気を入れてみましょう。
先ずは袋から取り出します。
イスカの「ノンスリップピロー」同様、袋の中にギュッと入っています。
Hikenture「エアピロー」はイスカの「ノンスリップピロー」とは違い自動膨張しませんので、自身で空気を入れる必要があります。
ちょっと面倒に感じてしまうかもしれませんが、実際には5〜6回ほど空気をいれればパンパンに膨らみます。
これには驚きました。
去年まで使用していた無印良品のトラベルピローは空気を入れるのにそれなりの回数を必要としていたので、そのイメージがあったのです。
おそらくこの空気を入れる弁の部分が大きいおかげだと思いますが、なかなか良くできているなぁと関心してしまいました。
イスカ「ノンスリップピロー」とHikenture「エアピロー」の大きさはほぼ同じ
膨らました状態で両者を並べてみました。
意外なことに、あんなにコンパクトなHikentureの「エアピロー」は、膨らました状態になるとイスカ「ノンスリップピロー」とほとんど同じ大きさです。
実際には少しHikenture「エアピロー」の方が大きいぐらいかもしれませんね。
イスカ「ノンスリップピロー」は確かにすべりにくい
イスカ「ノンスリップピロー」はその名の通り「滑りにくい」ことを売りにしています。
滑りにくさを実現する為に、裏側にはイボイボが付いています。
アマゾンの評価をみていると「意外とすべる」という評価が見られます。実際、ピローを設置するシート次第では滑ることもあるのかもしれませんが、僕が日頃利用しているシートやマットの上ではかなりしっかり滑り止めの機能を発揮してくれそうです。(少なくとも、滑り止め機能のないエアピローとは別物です。)
安定感のある寝心地のイスカ「ノンスリップピロー」とフワフワのHikenture「エアピロー」
寝心地に関して、フジロックで4泊した感想としては、
・ある程度の硬さと安定感があるのはイスカ「ノンスリップピロー」
・軽い寝心地のHikenture「エアピロー」
と言ったところでしょうか。
イスカの「ノンスリップピロー」は中にウレタンが入っていることもあり、空気だけで膨らんでいるHikentureのエアピローと比べると硬さがあり、しっかりとした寝心地を実現しています。
とは言え、Hikentureのエアピローが駄目だという訳ではありません。表面にはくぼみがあり、フイット感も悪くありません。寝心地はやや高さがあり、ふわふわしますが、お好みで空気の量を調整すればベストな寝心地に調整可能です。
そんな訳で、面白みの無い結果となるますが、両製品の寝心地は「個人の好み」程度の違いと言えそうです。
撤収しやすさはHikenture「エアピロー」の圧勝
コンパクトな分、撤収が面倒かと思っていたHikenture「エアピロー」ですが、空気簡単に抜けるので難なく小さな収納袋へ再び収納することができます。
一方、イスカ「ノンスリップピロー」ですが、自動膨張用のウレタンが入っていることもあり、空気を抜くのには少しコツが必要です。
僕はスリーピングマットでイスカの製品を使っていたので、このコツ(空気を抜きながら巻いていきます)には慣れていますが、初めて使う方にとっては少し大変かもしれません。
まとめ
実際に両製品を使ってみた結果として、どちらも満足度の高いコストパフォマンスに優れた製品であることが分かりました。
極々簡単ですが両製品を評価すると、
・枕として完成度の高いイスカ「ノンスリップピロー」
・圧倒的にコンパクトで使いやすいHikenture「エアピロー」
と言えそうです。
寝心地を優先するならばイスカ「ノンスリップピロー」、荷物を軽くコンパクトにしたいならばHikenture「エアピロー」を選べば間違いないかと思います。
まだ使い始めのため、耐久性については分かりませんが、恐らく耐久性はイスカの「ノンスリップピロー」の方が高そうです。
いずれにしても、どちらも2,000円もしない格安のキャンプ用枕ですので、気になったら迷わず購入できる素敵な製品であることは間違いありませんね。
追記:5年後、Hikenture「エアピロー」の空気が漏れてきた
2023年の両製品の状況について追記しておきます。
まず、イスカ「ノンスリップピロー」は特に変わりありません。問題なく使えています。
一方、Hikenture「エアピロー」は、空気を入れるところが壊れ、空気が漏れてくるようになりました。
使用状況や保管方法にも依存するので、イスカ「ノンスリップピロー」が長持ちするとか、Hikenture「エアピロー」が壊れやすいという話ではありませんが、購入当初の予想が当たったことだけお知らせしておきます。
あと、Hikentureは枕の種類が増えていて、滑り止めを搭載したモデルや、固定ベルトの付いたモデルもあるようです。いずれもリーズナブルな価格設定なので、用途にあわせて選択できそうです。
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