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俯瞰(ふかん)撮影も!多機能な4段三脚K&F Concept「TM2534T」をレビュー

2019年7月9日

カメラアクセサリーメーカーK&F Concept社より三脚を提供頂けることになりました。

K&F Concept社は、コストパフォーマンスに優れたマウントアダプターやカメラバッグで評判を集め、日本国内の大手カメラ屋でも取扱されている中国メーカーです。

以前、このサイトでも同社のカメラバッグを記事にしたことがありますが、そのカメラバッグも多機能でデザイン性の高い良品でした。

そんなK&F Concept社より今回ご提供頂いたのはアルミ製4段三脚「TM2534T」です。

「TM2534T」の謳い文句は「ポータブルで多機能な三脚」とのこと。

はたしてどのような機能を持つ三脚なのでしょうか?

早速ご紹介したいと思います。

「TM2534T」の基本スペック

初めに「TM2534T」の基本スペックを確認しておきましょう。

主要スペックはこんな感じです。

素材アルミ製
段数4段
雲台自由雲台付
重量1,990g
耐重量8kg
ポール経25mm

あれ?そんなに軽くはありませんね。

ポータブルとのことでしたのでトラベル三脚をイメージしていたのですが、トラベル三脚というよりも一般的なアルミ製三脚のようです。

しかし、ここでがっかりする必要はありません。

実際に使って見ると、確かにめちゃくちゃ多機能な三脚でした。

「TM2534T」はしっかりとしたケース付き

先ずは同梱品の確認から始めましょう。

ケースに同梱されているのは以下です。

  • 三脚本体
  • ケース用ストラップ
  • ジョイント用ポール
  • ネジ
  • 六角レンチ
  • 取説
  • 雲台用カバー

写真左上は雲台用のカバーで、収納時に雲台に傷がつかないよう考慮されています。

それぞれの役割については順次紹介するとして、開封して早々に感じたのは、「おっ!このケースは良い」ってことです。

今まで所有していた三脚は売価で5000円〜2万円程度のものばかりですが、こんなにしっかりとケースが付属していたのは初めてです。僕は電車移動で三脚を持ち運ぶことが多く、ケースは必須の為、最初からこのレベルのケースが付いているのはかなり助かります。

説明書は英語と中国語のみ

説明書は英語と中国語で書かれています。僕自身は英語も中国語も全然駄目ですが、イラストが付いているので本文を読めなくても「ほとんどのこと」は把握可能です。

ただし、いくつかの事は別途調べないと分からないこともあるんですよね…。

その点についても順次紹介していきますが、とりあえず、事細かく記載されている日本メーカーの説明書とは違うよってことだけは覚悟しておいた方が良さそうです。

折り畳んだ時の大きさは約48cm

「TM2534T」は折りたたんだ状態で約48cmです。トラベル三脚によくある脚を逆側に折りたたむ構造となっていますので、収納時には比較的コンパクト(トラベル用途の三脚には敵いません)になります。使用時に一手間かかるので好き嫌いが分かれる仕組みではありますが、持ち運びを考えるとコンパクトになるのは助かりますよね。

六角レンチは脚の動きの固さ調整用

こちらは脚を逆側に開いた状態です。最初、脚の動きはかなり固く、開くのに力が必要でした。

脚を開閉する時の動きの固さは付属の六角レンチで調整可能です。(説明書には六角レンチの使い方が書かれていませんので、当初何に使えば良いのか分かりませんでした。)

4段の脚はスムーズに展開可能

「TM2534T」の脚は4段式、ロックはナットロック式です。ロックを解除する際には少し回転させるだけで十分で、片手で簡単に操作することが出来ます。

自由雲台はアルカスイス互換

雲台はアルカスイス互換。各所の動きは比較的スムーズです。もっとカックカックに動くことを覚悟していたんですが、日頃使っている国産メーカーの雲台と特に違いは感じません。

取付はコイン要らず。

水平器も付いています。

水平に360度回転するのでパノラマ撮影も得意

360度水平に回転させることも出来ますので、パノラマ撮影をする方は重宝しそうですね。

俯瞰撮影ができるのだ

晴れてきたので続きは屋外にて。屋外では「TM2534T」の「多機能ぶり」を確認しましょう。

まずは「俯瞰撮影」について。

そう、「TM2534T」は今流行りの俯瞰撮影が簡単にできる三脚なんです。

センターポール上部のネジを緩め、

上に伸ばし、

伸びきったところで倒すと、

この通り。簡単に俯瞰撮影(真上からの撮影)ができる三脚へと早変わりします。

SNS用にこの機能が欲しい方はかなり多いのではないでしょうか?

  • 角度の調整は出来ない
  • アームを伸ばしきった状態(32〜33cm)はカメラの重さでバランスがかなり悪くなる

という注意点はありますが、実に便利です。

ちなみに、「TM2534T」にはエンドフックが最初から付いていますので、俯瞰撮影時にもバランスを調整することも可能です。

一脚としても使用可能

「TM2534T」は一脚としても使用できます。

脚を取り外し、

脚を雲台に取り付ければあっという間に一脚の完成です。(写真はセンターポールに取付ています)

一脚で使用するには、

  • センターポール(雲台含む)に取付
  • 雲台と脚の間に付属の短いポールを挟み連結
  • 雲台部分に直接取付

と、何通りかの方法があり、

センターポールや短いポールを使う時は付属のネジを連結用に使用します。

この中で、一番簡単なのは雲台部分に直接脚を取り付ける方法ですが、長さが一番短くなるというデメリットもあります。

しかし、雲台上部と脚を連結した時の長さは142mmですので、これはこれで僕の身長(176cm)であれば普通に使える長さなんですよね。

もっと長さが必要であればセンターポールや付属のポールを使えば良いのですが、付属のネジを使ったりエンドフックを外してからセンターポールを取り付けたりと地味に面倒なので、僕は雲台上部と脚の連結だけで使うことになりそうです。

マクロ撮影にも重宝しそう

センターポールは逆さに取り付けることも出来るので、こんな撮影スタイルも可能です。

ローアングルのマクロ撮影をする際にはかなり使えそうですよね?

付属のポールはローアングル撮影にも使える

俯瞰撮影時の連結用としても使用する短いポールは、説明書に使い方の記載がなく、どう使えば良いのか分かりにくいパーツの一つです。

まぁ何に使っても問題は無いと思うのですが、ローアングルで撮影する際のセンターポールとしても利用出来そうです。

センターポールを使用した状態だとこのくらいの高さになってしまいますので、よりローアングルで撮影したい時に使えますね。

最大の高さは180cm以上!だけど…

「TM2534T」が得意なのはローアングルだけじゃありません。

カタログ上、「TM2534T」の最大の高さは171.5cmです。(センターポールを伸ばしきった状態)

これでも十分な高さではあるのですが、

俯瞰撮影に使うアームを伸ばせばさらに高くなります。(180cm以上!)

ただし、この状態は安定感が無く、重いカメラやレンズを使うのであれば使わない方が良さそうです。

安定して利用するにはセンターポールも使わないこの状態(146.5cm)がベストですね。

耐荷重性能は未知数

「TM2534T」は心配だった「たわみ」や「グラつき」もありません。

残念ながら、ボディとレンズを合計しても1.2kg程度の機材しか持っていない為、耐荷重8kg(公式サイトは8kg、アマゾンでは10kgと記載されています)というカタログスペックをどこまで信用できるのかの検証は出来ませんが、安定感はかなりのものです。

実際の耐荷重はカタログスペックの3割〜5割ぐらいが一般的と言われていますので、2kgぐらいまでなら問題なく利用できそうですが、実際に検証できる時まで断言することはやめておきますね。

まとめ

以上、K&F Concept「TM2534T」のご紹介でした。

「TM2534T」は、

  • 俯瞰撮影が可能
  • 360度の水平移動が可能
  • 一脚として利用可能
  • 逆さに取付可能
  • エンドフック付き

と、謳い文句通りのかなり多機能な三脚でした。

特に、俯瞰撮影が簡単にできることは、いつも腕をプルプルさせながら手持ちで撮影している僕としてはかなり助かります。

そうそう、肝心の「価格」について書いていませんでしたので最後に紹介しておきます。

「TM2534T」は公式サイトで18,000円、アマゾンでは16,800円です。(2019年7月現在)

意外と高いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここまでの機能を持ち、かつこの価格で買える三脚って有名三脚メーカーでは無いんですよね。実際、「TM2534T」は僕が今まで使っていた国内メーカーの三脚(TM2534Tより高いです)よりも断然安定感があり高性能です。

という訳で、現在少し良い三脚をお探しならば、ぜひK&F Conceptの「TM2534T」を候補に入れてみて下さい。

多機能ぶりに目が行きがちですが、三脚としての基本的な性能も非常にしっかりしているので、きっと満足できるお買い物になると思いますよ。

※アマゾンでは更に5%安くなるコード(G3VLC4QW)を発行中です。

【関連サイト】

K&F Concept公式サイト(TM2534T)

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