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「ソール・ライター展」に行ってきたよ!図録やカメラの話など

      2017/09/19

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現在開催されている「写真家ソール・ライター展」に行ってきましたよ。

僕は写真もカメラも好きなのに「写真展」には行く事はほとんど無く、思い出してみると「アンドレアス・グルスキー」展以来かもしれません。

そんな僕でも「写真家ソール・ライター展」は本当に行って良かったと思える展示会でした。

会期は残り僅かですが是非足を運んでみてほしいので簡単ですが感想など。

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「写真家ソール・ライター展」は混雑なし

「写真家ソール・ライター展」の会場は渋谷「Bunkamura ザ・ミュージアム」です。

最近の展示会と言えば、かなり混雑している事が多く、先日観てきた「ミュシャ展」は80分待ち。昨年の若冲展では120分以上の待ち時間になるなど、作品内容よりも混雑具合がピックアップされる事も多いですが、「写真家ソール・ライター展」は適度な混雑具合で、一つ一つの作品をゆっくり観る事ができました。

「雨の平日」に行った事が大きな原因かもしれませんが、それにしてもゆっくりと観られる環境だったのには少し驚きました。

これは、「西洋画」や「日本画」などに対して、日本ではまだまだ「写真」に対する芸術的価値を見出す人が少ない事があるのかもしれませんね。かく言う僕も先述したようにかなり久しぶりの「写真展」だった訳でして。

もし混雑が嫌で「ソール・ライター展」に足を運ぶのを躊躇しているならば、思い切って行ってみる事をおすすめしますよ。

「ソール・ライター」の写真は日本の美的感覚に近いのかも

展示会は彼の仕事であった商業写真で始まり、「ストリート」「カラー」「絵画」「ヌード」と続きます。

僕はその中でも「ストリート」と「カラー」で展示されいた写真の数々が好きですね。

「見るもの全てが写真になる」

「人の背中は正面より多くのものを私に語ってくれる」

こんなコメントと共に、NYに暮らす人々の日常を切りとった写真の数々が展示されていました。

僕の浅い知識や表現力で「ソール・ライター」の作品に対する解説をするのは無理なので極々簡単な感想のみ。僕は彼の作品を観ているとまるで歌川広重や葛飾北斎の浮世絵を観ているように感じました。

「ソール・ライター」は浮世絵をコレクションしていたそうで、作品も「日本美術」に影響されているのでしょうか。

多くの作品は初めて観るものばかりですし、風景は全てNYにも関わらず、不思議な事に少し懐かしささえ感じたのはそういう訳かもしれません。

ソール・ライターの使用していたカメラ

肝心なのは
何を手に入れるかじゃなくて
何を捨てるかなんだ

これも会場で写真と共に書かれていたソール・ライターの言葉です。

この言葉に僕は「はっ」としました。「物欲にまみれた今の生活を見直し、シンプルに生きてみたい。いや、そうしよう」会場で僕は強くそう心に決めたのです。本当に。

しかし、会場では彼の使っていたカメラとして、ライカのM4が展示されたりしてるんですよね。あっという間に僕の決心は新たな物欲「M4」にかき消されてしまったのでした。

ところで、展示されていたライカのM4ですが、1967年の発売なんですね。という事は展示されていた1940年〜50年代の写真は別のカメラで撮っていたようです。

wikiによると、

パウセット=ダートとユージン・スミスはライターに写真を撮る事を勧めた。彼は直ぐに数枚のスミスの写真を参考に35mmライカ白黒写真を撮り始めた。1948年には、カラー写真を撮り始める

Wikipedia:ソール・ライター

とありますので、最初からライカを使っていたようですが、展示では機種名までは分かりませんでした。

いずれにしても、資料や動画で見るかぎり、ソール・ライターはいくつものカメラを使い分けていたようで、「ソール・ライター風ならこのカメラ」という安易な真似は難しそうです。

写真を見る人への写真家からの贈り物は、日常で見逃されている美を時々提示することだ

この言葉にもあるように、大切な事は道具ではなく、見逃されがちな「美」に目を向けてシャッターを切る事ですよね。反省します。

ソール・ライター展の図録が素晴らしい

All about Saul Leiter  ソール・ライターのすべて

展示会と同様に素晴らしかったのは、会場で展示されていた作品と言葉がまとめられている「図録」です。

プリントの質に拘る方にとっては物足りないかもしれませんが、ソール・ライターという人が、どういう思想や価値観で写真を撮っていたかを理解する上で、この図録は最適なものだと思います。

重要なのは、どこで見たか、何を見たかということではなく、どのように見たかということだ。

シンプルですが、考えさせられる言葉の数々は、一度見て終わりになりがちな普通の図録とは違う価値があるかと。

図録はアマゾンでも購入できるようですが、会場で購入するとポストカードが1枚付いてきますのでお得です。

もしも「作品」としての出来に拘るならば、写真集「Early Color」を購入した方が良さそうです。

まとめ&「写真家ソール・ライター展」の会期と巡回予定

 「写真展」と聞くと、どこかハードルが高く感じてしまう方が多いかもしれませんが、「写真家ソール・ライター展」はそんな心配は無用です。とても分かりやすく、かつ僕達日本人好みな作品が揃っていました。

残念ながらもうすぐ終わってしまいますが、ぜひ会場に足を運んでみてくださいな。

ちなみに、「写真家ソール・ライター展」は東京の展示会終了後、来年(2018年)の春に伊丹市立美術館で開催を予定しているようです。

ちょっと先になってしましますが、東京で見るタイミングの無い方は先に図録や写真集を観て予習しておいてはいかがでしょう。

そうそう、少し前に公開されていた映画の方も観ておきたいですね。

こちらはDVDに加え配信もされているようですので僕も近々観ようと思います。

写真家ソール・ライター展
開催期間:2017/4/29(土・祝)-6/25(日)
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会場:Bunkamura 〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1

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