ちょっとショックなニュースが飛び込んできました。
日経新聞によると、リコーがカメラ事業の縮小を検討しており、12日に発表する中長期経営計画では、個人向け製品を中心に製品戦略を見直す事を盛り込むそうです。
競争の激しい個人向け製品を、撤退を含めた縮小を検討し、車載カメラなど収益が見込めそうな事業に集中するとか。
本当にリコーのデジカメ製品が市場から無くなってしまうのでしょうか?
カメラ事業の撤退は過去にも事例あり
カメラ事業の撤退と言えば、かつてGRと同様に高級コンパクトカメラとして人気のあったコンタックスブランドを展開していた京セラの事を思い出します。
コンタックスも熱心なファンが付いていたブランドでしたが、惜しまれながらも2005年にデジラルカメラから撤退し、その後復活の話もありません。
また、お隣韓国のサムソンもカメラ事業の縮小を進めています。既にデジタルカメラの研究組織を廃止しており、ある程度の評価を得ていたミラーレスカメラも発売を終了しています。
日本では存在感ゼロだったサムソンのデジカメ事業は、世界のシェアではかなり上位に食い込んでいたのですが、巨人サムソンでも「デジカメ事業は儲からない」という判断になるようです。
サムソン同様、日本の大手も例外ではなく、昨年から注目していたニコンのデジカメ「DLシリーズ」が発売中止になるなど、デジタルカメラの個人向け製品は非常に厳しい状況にある事は間違い無さそうですね。
今後の可能性として、あくまで推測ですが、コンタックス同様にカメラ事業が完全終了となるか、若しくは海外を含む他社へブランドごと売却の可能性があるのではないでしょうか。
GRやTHETAは買え無くなってしまうの?
リコーの個人向け製品と言えば、僕も愛用している高級コンパクトカメラの代表格「GR」や、HOYAから買収したペンタックス事業など、シェアこそ大きくないものの熱心なファンを持つ製品が多いですよね。
最近ではフルサイズの一眼レフ「 K-1 」を発売し、待ちわびていたファンを歓喜させたばかりでした。
このブログのテーマである「旅」に関して言うと、「GR」はもちろん、360度の撮影が可能な「THETA」が旅行者に人気となっています。
これらの商品が無くなってしまう可能性があるなんてあまりにも残念すぎます。
今後、ペンタックス事業にように丸ごと買収してくれる先が見つかり、発売が継続されれば大万歳ですね。(その場合は中国や台湾企業になりそうな気もしますが)
一芸に秀でた素晴らしい製品を発売しているリコー。
まだこの記事を書いている時点では正式なリリースが出た訳でなく、ソースは日経新聞の記事のみですので、なんとか前向きなリリースが出る事を期待したいものですね。
個人的には、価格の落ちてきているGRIIを、旅カメラとして今のうちに確保しておくべきか、悩ましい決断を迫られそうです。
追記:リリース「個人向け製品の撤退予定は無し!」
その後、リコーから正式なリリースがでました。
本日、リコーのカメラ事業縮小、個人向け撤退検討という報道が一部にございましたが、この記事はリコーが発表したものではありません。
リコーのコンシューマー向けカメラ事業は、従来からのユーザーの方や趣味として写真を楽しまれている多くの方々に喜んでいただけるPENTAXやGRなどの高付加価値製品にリソースを集中しています。また、360°カメラの「RICOH THETA」はVR、AR市場が急速に成長している新市場におけるインプットデバイスのマーケットリーダーであり、こちらもさらに事業を拡大していく予定です。さらに、BtoB向けのソリューションビジネス領域においても当社のカメラ技術を生かした新市場を創出することで、イメージング事業を総合的に拡大、発展させていく所存です。
現時点で撤退の予定は無いって事のようです。(ラインナップの縮小はありそうですが)
良かった!
日経新聞は何を根拠に記事を書いたんでしょうね?
リコーにはGRの新機種でも発表して更に安心させて欲しいなぁ。
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