今年で20回目開催となったフジロック。
ほとんど雨らしい雨の降らない奇跡的な天候に恵まれ、前夜祭から4日間、あっという間に過ぎてしまいました。
「20回目だから特別に」という訳なのかはわかりませんが、例年に比べちょこちょこと会場の様子も変化していましたので個人的に気がついた点をまとめてみます。
目次
リストバンドは事前送付
まず大きな変更点として、リストバンドが事前に配送されるようになりました。例年リストバンド交換のため大行列を作っていただけに、参加者としてはリストバンド交換の手間がなくなったことは大きなメリットとなりましたね。
リストバンドがICチップ内蔵に
今年のリストバンドはICチップ内蔵型に。以前も一度非接触型のリストバンドがテストされたことがありましたが、今年のタイプはデザインがより洗練されていたように感じます。入場は非常にスームズ。ゲートには駅の改札にあるような本格的な機材が投入されていました。
入場ゲートの荷物チェックなし
フジロックに限らず、入場時に持ち物チェックは恒例となっていますが、今年のフジロックではその人員が削減されたようでチェックがありませんでした。
チェックがあるとリストバンドを非接触型にしたメリットが薄れるからかもしれませんが、海外ではテロに対する対応が厳格化される中、今回の対応はやや違和感を覚えるものでした。
物販エリアは場外のみ。旧物販エリアはトイレに変更。
グリーンステージからホワイトステージに移動する途中、小高い坂の上に設置されていた物販エリアが場外へ移動されていました。
代わりに設置されていたのはトイレ。グリーンステージの右側からトイレに向かうのはかなりの時間を要していただけに便利になりました。
テントサイトからの近道、レッドゲートが正式な入り口へ
昨年実験的に設置されたテントサイトからレッドマーキーへ通じる入場口ですが、今年は正式に「レッドゲート」として運用されていました。オープン時間も夜24時までとより使いやすく。レッドゲートの存在で、テントサイトの奥から各ステージへ向かうことが本当に楽になりましたね。ただし、恐ろしく急な坂は相変わらず。戻る際はかなりの体力を要します。
オアシスへの橋が復活!
数年前、大雨の影響でがけ崩れが発生して以来、設置が見送られてきたトイレエリアからオアシスへかかる橋ですが、今年はついに復活しました。これがないと混雑が恐ろしいことになるだけに、嬉しい復活でした。
RED MARQUEEの天井が高くなった!?
レッドマーキーの天井が、恐らく例年よりも高くなっていました。おかげで後方からもステージが見やすくなり、圧迫感もなくなりました。音が良くなったとの声もあるようですが実際のところどうなんでしょうね?
グリーンステージのスクリーンが縦長に
ステージ左右に設置されているスクリーンですが、今年は縦長に設置されていました。スクリーンに映し出されるアーチストがより大きく見えたような気もしますが、周りの風景がほとんど映らないため、映像に違和感を感じる場面もしばしば。個人的には例年通り、横長の画面の方が良かったかなぁ。
キッズエリアがより充実
子連れ参加ではないため、ややいいかげんな感想ですが、例年以上にキッズエリアが充実していなように感じました。ステージなんて去年まであったかな?
また、保護者の同伴に限り無料となる対象が「小学生以下」から「中学生以下」に変更となりましなね。中学生でフジロックを経験できるなんてうらやましい限りです。
ボードウォークの装飾はより幻想的に
昨年は「コスト削減してます」感があまりに強く、フジロックの終了もあり得るのではないかと不安を感じていましたが、一転、今年の装飾は過去最高レベルに力の入ったものとなっていました。
毎年ボードウォークを歩くことを楽しみにしているだけにこれは嬉しい変化。20回目の今年だけでなく、来年以降も訪れた人を驚かすような装飾を期待したいものです。
旧オレンジコートは巨大なフードコートに
昨年、残念ながら終了してしまったオレンジコートですが、今年はオレンジカフェとして屋根付きフードコートが誕生しました。今年はステージを体験するタイミングがありませんでしたが、他のステージにはないマニアックなラインナップは来年以降も期待できそうです。
電子マネーが利用可能に
場内外のレストランや物販エリアで電子マネーが使えるようになりました。小銭を用意する必要がなくなって非常に便利。前夜祭〜1日目はややスタッフの方も不慣れな様子でしたが、次第にスムーズになりました。来年以降も是非継続していただきたいものです。(チャージできる場所もあると更に便利ですね)
海外からの参加者増加
主催者発表があるわけではありませんので正確な数字は分かりませんが、過去最高に海外、とくに台湾や韓国からの参加者が多かったように感じました。温泉に並んでいるのはほとんど台湾人?と感じる瞬間もあったぐらい。海外からの参加者が増えるのは大歓迎ですが、日本人はますます洋楽を聞かなくなってきているのでしょうか。もっともっと若い日本人にも参加してもらいたいものです。
椅子(チェア)問題は悪化の一途
椅子利用者の問題はより悪化しています。
・椅子の放置
・椅子を畳まないまま持って移動
・演奏中も椅子を自身の前後に設置したまま
・混雑しているエリアで椅子休憩
等々、とにかく椅子に対するストレスを過去一番に感じるフジロックでした。いつか事件・事故が起こりそうで心配です。運営側のアナウンスが無い訳ではないのですが、無視する方や、係員がいなくなるとまた椅子が増えるなどイタチごっこの様相に。
マナーの悪い方は日本人、外国人どちらもいるのですが、日本語での案内・注意はもちろん、英語や中国語での案内が必要な時期になっているのかもしれませんね。
まとめ
フジロックは20回目を最後に終了するのではないかと心配されていましたが、無事来年の開催日程(2017年7月28日〜30日)も発表になりました。
フジロックは20回目を迎え、より楽しく、快適になってきている反面、ゴミや椅子の問題はどんどん悪化しているように感じます。次の10年に向けて、主催者に頼るだけでなく、参加する我々ももう少し周りに気を使って行動する必要がありそうです。
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