旅の記録

北八ヶ岳ロープウェイで楽々アクセス!初心者も楽しめた真夏の縞枯山登山

2024年8月26日

猛暑が続く8月の東京から逃れ、涼しさと絶景を求めて霧ヶ峰と北八ヶ岳を巡る一泊二日の旅を楽しんできました。

今回は、その2日目。北八ヶ岳ロープウェイで山頂駅に向かい、気軽に楽しめる登山に挑戦した様子をお届けします。

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早朝は選択肢なし!茅野駅から北八ヶ岳ロープウェイの山麓駅まではタクシーで移動

時刻は7時前。電車で上諏訪から茅野駅まで移動し、茅野駅前からはタクシーで北八ヶ岳ロープウェイの山麓駅まで向かいます。

なぜタクシー?と思われるかもしれませんが、早い時間から運行しているバスが全く無いからです。

北八ヶ岳ロープウェイ線(夏ダイヤ)

バスで茅野駅から北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅までアクセスする場合、一番早くても9:20まで待たなくてはなりません。さすがにそれは遅過ぎる、ということで、泣く泣くタクシーを選択したというわけです。

茅野駅から北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅までのタクシー代は9,360円でした。高いですよねぇ、これならば昨日からレンタカーを借りた方が安かったはず。ちなみに、バス代は1,500円です。もう少し早い時間から運行しているとありがたいですが、人手不足の昨今、仕方がないのでしょうか。

などと、いきなり愚痴っぽくなってしまいましたが、実際は運転手さんと楽しく会話しながら、快適に山麓駅まで到着しました。

登山初心者の味方「北八ヶ岳ロープウェイ」で一気に標高2,237mまで楽々アクセス

北八ヶ岳ロープウェイの山麓駅へ到着したのは7時50分頃。

すでに多くの方がロープウェイの到着を待っています。到着したロープウェイに乗れないことを覚悟するぐらいの人の多さでしたが、ギリギリまで詰め込む運用のおかげもあり、なんとか無事乗ることができました。車内は都内の電車並みの混雑で、外を楽しむ余裕はありませんでした。

とは言え、このロープウェイに乗らないという選択肢はありません。なにせ、標高1,771mの山麓駅から2,237mの山頂駅まで一気に運んでくれるのですから。楽に絶景と涼しさを堪能したい勢には欠かせません。

ロープウェイに乗っている時間はたった7分で、往復2,600円もしますが、楽するための必要経費ですね。

最初はお気軽なハイキングコース

ロープウェイはあっと言う間に山頂駅へ到着し、いよいよ登山のスタートです。

コースは、縞枯山と茶臼山を登山して、ぐるっと回って戻ってくる、体力に自信がない登山初心者でも挑戦しやすいと言われているコースです。

スタートからしばらくは、整備された木道が続きます。いいですね、このお気軽さ。涼しくて最高に心地よいです。

木道を15分程度歩いたでしょうか。縞枯山荘が見えてきました。実は今回の旅では縞枯山荘に宿泊をしたかったのですが、連絡をしてみたのがあまりにも直前すぎたため空きがありませんでした。いつかきちんと計画したうえでお世話になりたいものです。

体力不足には辛い登りもあり

縞枯山荘の近くには、「ここからは登山の装備が必要です」との案内がでていました。木道が終了し、登りがスタートするようです。

上り坂に特に危険な場所はなく、コツコツと登り続ければ良い道ではありました。また、基本的に樹林帯の中の登りなので涼しいです。

しかし、途切れることのない、それなりに急な登りなので、ゆっくりできる瞬間がなく、息切れしてしまいます。写真が全然残っていないことからも、余裕がなかったようです。

40分程度登り続けて、ようやくひと段落できる場所まで到着しました。150m程度の登りなのですが、運動不足にはきつかったです。

余裕の無さからか、いつの間にか縞枯山の山頂を通り過ぎてしまい、戻るのも面倒なので展望台へ進みます。

途中、やや足元がどろどろのエリアがありました。

この日のシューズはローカットだったので、慎重に乾いた場所を選択し、最小限の被害(汚れ)で切り抜けました。

倒木ばかりのエリアが見えてきました。これが山の名前にもなっている「縞枯れ現象」でしょうか。

通路にも倒木があります。

展望台と茶臼山の分岐まできました。向こうに見えるのが茶臼山でしょうか。とりあえず展望台へ向かいます。

展望台到着。展望台と言っても、人工的な何かがある訳ではなく、大きな岩が積み上がった場所でした。人工物、じゃないですよね?

少し不安を感じながらも、一番上まで上がってみると、その価値はある眺めが待っています。

うん、満足。とんでもない絶景とかではないですが、ここまであまり眺望の良い場所がなかっただけに、一層開放感があります。

この後、展望台を下った後に茶臼山の登山も予定していましたが、なんだかもう満足してしまいました。まぁ、正直に言うと再び登山をする気力が失せてしまったという方が正しいのですが、無理する必要もないでしょう。茶臼山へ行くのは辞めておきましょう。

そう決めたら、なんだか足取りも軽くなってきました。

縞枯山からの下りで滑りまくる

分岐まで戻り、下り始めます。

ところが、下りが意外と鬼門でした。濡れて苔のついた石が多く、かなり滑るのです。気をつけているつもりでも、ずるっとかかとから滑っていまい、危うく転びそうになる場面が何度もありました。ちなみに、同行した僕の奥さんは、二度も尻餅をついてしまい、結構痛々しい打撲の痕が残ってしまいました。

こうなると、登りの時と同様に、写真を撮る余裕もなく、ひたすら下ってしまいました。記事を書くにあたって、素材になる写真がないのは困ったものですが、大きな怪我なく下れただけで良しとしましょう。

少し足元の悪い下りが終わると、スタート地点と同じような木道になりました。この木道も崩れている場所が多く、油断はできませんでしたが、滑りやすい下りよりはいくらかマシです。ホッとして、先に進みます。

途中、森林浴展望台がありました。「この先は登山者エリアです」の案内を信じるとすれば、逆方向から来ているので残りのエリアは安全なエリアが続くはずです。

実際に、整備された道を30分程度歩くと、

ロープウェイの山頂駅に到着しました。

時刻は12時半。3時間50分、4.7kmの登山となりました。

縞枯山は登山初心者に最適な山でした

振り返ってみると、縞枯山は確かに初心者向けのコースでした。

一部足元が滑りやすい下りはありましたが、明らかに危険な箇所や、技術を要する箇所はほぼなく、登山初心者の我々でも問題なく(実際には数回滑っていますが)登ることができました。

茶臼山を諦めてしまったので、計画通りの登山ではありませんでしたが、我々の体力不足は否めなく、疲労度を考慮すると、この判断は間違っていなかったはずです。茶臼山の後にあの滑る下りを経験していたら、もう少し危険な場面が増えていたかもしれません。

あくまでも気軽に自然を楽しみたいだけなので、今後も判断を迷ったら楽な方を優先する、という方針で、登山やハイキングを楽しむことにいたしましょう。

霧ヶ峰ハイキングと北八ヶ岳・縞枯山登山の服装や道具について

さて、最後になりますが、今回のハイキングと登山で使った服や道具について簡単に書いておきます。

  • アンダーウェア:モンベル ジオライン クールメッシュ Tシャツ、モンベル ジオライン クールメッシュ ブリーフ
  • Tシャツ:パタゴニア キャプリーン・クール・デイリー(半袖・長袖)
  • シャツ:パタゴニア ロングスリーブ・セルフガイデッド・ハイク・シャツ
  • パンツ:パタゴニア テルボンヌ・ジョガーズ
  • シューズ:アルトラLONE PEAK 8
  • 帽子;HOUDINI Daybreak Cap
  • サブバッグ:patagonia ウルトラライト・ブラックホール・ミニ・ヒップ・パック 1L
  • レインウェア上下
  • 行動食
  • カメラ:富士フィルム X-Pro2
  • サングラス;OAKLEY(オークリー)フロッグスキン
  • エマージェンシーキット

前日の霧ヶ峰では、半袖のTシャツに山シャツを、この日は長袖Tシャツを着ていましたが、ぎりぎり暑くなりすぎず着ていられる気温でした。もちろん半袖だけならさらに涼しいことは間違いないのですが、日焼けや虫さされが嫌なのです。

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下りで滑る場面が何度かありましたが、あれはどんなシューズでも防ぐのは難しかったでしょう。 歩行技術の問題だと思います。薄い素材なので、足をガードしてくれる感があまりない点と、防水ではないので雨に対する不安はありますが、それでもこの快適さを経験してしまうと、ねぇ。しっかりとした登山ブーツも持っていますが、一度痛い目に遭わないと履く気になれない気がします。

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ということで、最後まで取り止めのない記事になりましたが、お読みいただきありがとうございました。

▼前日のハイキングの模様はこちら

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