先日ニューバランスのお店を訪問していた時のことです。
いつもは何を履いているのか?という店員さんの質問(当日は革靴)に、「ニューバランスM990v4です」と回答したところ、「M990v4のインソールは交換してますか? 交換した方が良いですね」と提案されてしまいました。
へ? M990v4のインソールを交換?
これは僕にとってかなり意外な提案でした。
良いインソールに交換すると履き心地が大きく改善することは経験から知っていました。しかし、ニューバランスの990v4はそのままでも十分に履き心地が良く、特に問題も感じていなかったのです。
しかも、990vは定価で27,000円(当時)近くするスニーカーだけに、最初から最高のインソールが入っているんじゃないの?、なんて思い込んでいました。
店員さんの説明は続きます。
「お客様の足はかなり甲が低いので、現在990v4を最適な状態で履かれていない可能性が高いです。今度M990v4を履かれてご来店下さい。最適なインソールをご案内します。」
僕はこう答えるしかありませんでした。
「はい、すぐにまた来ます」
と言う訳で、今回は990v4のインソールを交換したお話です。
追記:型番変更のため、商品名をLAM35689(旧RCP280)と修正しています
目次
3Dスキャンで判明した足の特徴とインソール交換の必要性
店員さんが僕の足の形を知っていたのは、店舗で足の3Dスキャンをしてもらったためです。
結果、僕の足は、幅広かつ甲が低いという、日本人に多い足の形だと判明しました。
足の幅が広いことは、靴を購入するたびに指摘されてきたことで、違和感はありませんでしたが、足の甲が低いという事実は、認識していませんでした。
特に僕の足の甲はかなり低いらしく、M990v4をそのまま履いてしまうと、最適なフィット感で履けていない可能性が大きいということでした。
僕は今まで、足幅さえ合っていればOKぐらいの認識しかなく、甲の高さまで意識する必要があるとは思っていませんでした。詳しい方にとっては恐らく当たり前すぎる話かもしれませんが、意外と僕と同じような方が多いのではないでしょうか。
ニューバランスのインソールLAM35689(旧RCP280)を購入
店員さんに進められるがまま、僕が購入したのはLAM35689(旧RCP280)という型番のインソールです。
価格は定価でも2000円程度と、非常にリーズナブルです。他にも何種類かニューバランスのインソールは売っていたのですが、店員さん曰く「ランニングシューズタイプのM990V4ならばLAM35689(旧RCP280)で良いと思う」との事でした。
裏表はこのようなデザイン。
本当はスニーカーの大きさに合わせてカットする必要があるのですが、直営店ではその場でカットして頂けました。
LAM35689(旧RCP280)の機能とM990v4付属インソールとの比較
写真はLAM35689(旧RCP280)のパッケージです。
大きく書かれているのは、
・スムーズな蹴り出しをサポート
・シューズ内の足ブレを軽減
という2点です。
M990v4に元々使われていたインソールと比較すると見た目にも違いは明らかですね。※上がLAM35689(旧RCP280)
両者についてはもう少し詳しく見ていきましょう。
まずは踵部分。
M990v4のインソールは多少分厚くなってクッション性を持たせているものの、全て同じ素材で作られています。
対して、LAM35689(旧RCP280)はしっかりとした素材(赤の部分)で踵周辺が囲まれていています。この部分はアーチの落ち込み軽減や、走りの安定性に貢献するそうです。青い部分には衝撃を吸収するために「アブゾーブ」が使われていて、衝撃の吸収や反発弾性を高めてくれます。
続いて前部分も見ていきましょう。
M990v4のインソールはこんな形状。
LAM35689(旧RCP280)とは明らかに異なります。LAM35689(旧RCP280)の素材は反発性に優れたEVA素材です。この形状自体にどんな意味や機能があるのかは分かりませんが、よりコストのかかったものである事はひと目で分かりますよね。
ただし、厚み自体はほとんど変わりませんので、甲の高さをインソールで調整できるのか?と少し不安になってしまいます。
LAM35689(旧RCP280)に交換してみた感想
さて、前置きが長くなりましたがニューバランス「M990v4」のインソールをLAM35689(旧RCP280)に交換してみた感想です。
結論を書いてしまうと、インソールをLAM35689(旧RCP280)に交換した後、明らかに歩きやすくなり、疲れを感じにくくなりました。
まず、「RCP280」に交換すると、俄然フィット感がよくなり、一歩一歩を踏み出しやすくなります。
これは店員さんのアドバイス通り甲の高さが調整されたおかげが大きそうです。M990v4にしっかりと包まれている感じが以前とは比べ物になりません。
踵部分も固定されている感が別物ですね。しっかり固定される事で、人によってはやや硬い履き心地になったと言われるかもしれませんが、足踵の衝撃の吸収力がアップしている事で、長時間履いてみるとその恩恵は計り知れないものになりそうです。
もう一つだけLAM35689(旧RCP280)に交換して良かったと感じていることは、M990v4が持っている良さを無理やり激変させるようなインソールではなかったということです。
僕の持っているインソールの中には、インソールの癖が強すぎて良くも悪くも全く別の履き心地になってしまうものもあるのですが、LAM35689(旧RCP280)に関しては、M990v4の良さを活かしつつ、ウィークポイントを補ってくれている感が強いです。
LAM35689(旧RCP280)はニューバランス謹製のインソールなので当たり前なのかもしれませんが、下手に高い他社のインソールを使う必要性は全く無さそうです。
まとめ
当初は導入の意味はあるのかしら?と少し疑っていたLAM35689(旧RCP280)への交換ですが、結果として大成功でした。まさかM990v4がここまで履きやすくなるとは想像していませんでした。
今までも、かなりの履き心地の良さだと思っていたM990v4が更に強化され、最高レベルのスニーカーになりました。
今回の結果を踏まえ、履き心地に少しだけ不満のあるM1400のインソールも早速交換してしまおうかと思います。(M1400の場合はもう少し安いSL-2ラストのLAM35687(旧RCP130)で良さそう)
皆さんもスニーカーの履き心地を改善させたいならば、コストパフォマンス抜群のニューバランス謹製インソールをぜひお試し下さい。
たった2000円程度でこんなに良くなるならば、交換しない手はありませんよ。
【関連情報】
▼「ニューバランス」の関連記事はこちらもどうぞ
最高に履き心地の良いニューバランス『990v4』をレビューしています
ニューバランス『990v4』は過去最高の履き心地だった
僕は日頃スニーカーは基本ニューバランスを中心に履いていますが、以前記事でご紹介した通り最高の履き心地だったM1700はボロボロで、現在メインで履いているM1400もメッシュ部分に小さな穴 ...
続きを見る
履き心地抜群の防水スニーカー、ニューバランス「M2002R GTX C」をレビューしています
ニューバランス「M2002R GTX C」はゴアテックス搭載で履きやすさ抜群の1足
今回は、ニューバランスの「M2002R GTX C」をレビューします。 「M2002R GTX C」は、人気モデル「M2002R」に、防水性能に優れたGore-Tex素材を採用し、悪天候下でも快適な履 ...
続きを見る