パタゴニアの超軽量アウター「フーディニジャケット」は、各方面で絶賛されているアイテムです。
しかし、購入するまでは「こんな薄くて高いジャケット、何に使うのだろう?」と疑問を持っていました。実際、手に取った時の薄さと価格に、一度は売り場に戻してしまったほどです。
ところが、思い切って購入してから9年。今では旧モデルと現行モデルの2着を使い分け、まさに「お守り」として手放せない存在になっています。
そんなパタゴニア・フーディニジャケットについて、長期愛用者だからこそ分かる魅力や注意点、購入前に知っておきたいポイントを詳しくレビューします。
※当色はフーディニジャケットの旧モデルをもとに作成し、何度かリライトしています。
当時からコンセプトは変わりませんが、新旧モデルでいくつか違いもありますので別記事で紹介しています。
目次
パタゴニア「フーディニ・ジャケット」の価値はその軽さにあり!「たった105g」が生活を変える
フーディニジャケット(Mサイズ)の重量はわずか105g。
これがどれほど軽いかというと、大きめのスマートフォンの半分程度。実際に手に取ると「本当にこれジャケット?」と疑いたくなるほどの軽さです。
9年間使ってきて確信できるのは、この軽さこそがフーディニジャケット最大の価値だということです。
「念のため」が気軽にできる魅力
日常生活の中でこんな経験はありませんか?
- 朝は暖かいけど、夜は冷えるかもしれない
- 電車のエアコンが効きすぎて寒いことがある
- ちょっと雲行きが怪しい
- 旅行先の気温が読めない
こういった「念のため」の備えとして、フーディニジャケットは最高の相棒になります。
バッグに入れても重量を感じることがないので、「とりあえず持って行こう」が全くストレスにならないのです。
実際、僕は年間を通して、ほぼ毎日バッグの中にフーディニジャケットを忍ばせています。
もちろん使わない日がほとんどなのですが、持っているだけで安心感が得られる「お守り」的存在なのです。
9年使って分かったフーディニジャケットの活躍シーン
もう少し具体的にフーディニジャケットが活躍した場面をご紹介しますね。
まず、登山やハイキングではフーディニジャケットがないと不安になるレベルで持ち歩いています。
少し風が強くなってきたり、急に雨がパラついてきたり、思ったよりも気温が低くなってきたり、そんな場面ではフーディニジャケットが大活躍するんです。
さっと羽織るだけで、驚くぐらい体感温度は変わりますし、手持ちのレインジャケットのようにはごわつかないので、移動中にストレスを感じません。
フーディニジャケットが活躍するのはアウトドアに限りません。
昼夜の温度差がある海外旅行や、エアコンが効きすぎる夏場の電車や飛行機の中でも「フーディニジャケット」を忍ばせていると安心感が全然違います。
5月に長野へ旅をした際、予想外の夜の寒さを凌いでくれたのはこの「フーディニジャケット」でした。「フーディニジャケット」を羽織るだけで、冷たい夜風をシャットアウトする事ができたのです。
「フーディニジャケット」には撥水性もありますので、荷物が多く、傘のさしにくい旅の移動中などにも最適です。
完全防水仕様ではありませんので本格的な雨を防ぐのには向いていませんが、ちょっとした雨なら「フーディニジャケット」だけで対応できてしまいます。
日常生活でも同じように「お守り」として大活躍してきました。
季節別のフーディニジャケッ活用シーン
春(3-5月)
- 花見での急な冷え込み対策
- ゴールデンウィークの山間部旅行
- 朝晩の寒暖差をカバー
夏(6-8月)
- 過度なエアコン対策
- 高原や山での急な天候変化
秋(9-11月)
- 紅葉ハイキングでの体温調整
- 出張先での予想外の寒さ
- ランニング時のウォームアップ・クールダウン
冬(12-2月)
- 暖房の効いた屋内から外への移動時
- インナーとしてのレイヤリング
- 旅行先での軽量防寒着(フリースの上に着れば真冬でもOK)
- 真冬のバードウオッチング時の調節用
フーディニ・ジャケットはポケット収納でコンパクトに
「フーディニジャケット」は軽いだけでなく、他の荷物の邪魔になる事のないくらい小さく収納できる事も魅力の一つです。
左の胸ポケットに本体を詰め込んでしまうと、
この大きさ。
小さな鞄でも問題なく放り込んでおけるサイズになってしまいます。
収納時の注意点
一点だけ難点をあげるとすれば、ポケットに収納した状態から出した直後はかなりシワくちゃ状態となっていますので、人目の多い場面で着る場合は要注意です。
ただし、時間が経つとこのシワくちゃは不思議なぐらい勝手に解消されますのででご心配なく。
ちなみに、お店ではスチームアイロンでシワ伸ばしをしているようです。
注意点:
- 収納直後は確実にシワシワになります
- 人前で着る予定がある場合は、到着後少し時間を置いてから着用がおすすめ
コツ:
- 収納前に軽く振りさばくと、後でシワが取れやすい
- 着用後はシワが自然に伸びるため、少し時間がたてば気にならなくなる
- 急ぎの場合は軽く手で伸ばすだけでもかなり改善
フーディニ・ジャケットは想像以上に着心地良し
肌へのべたつきがない
薄手の化学繊維というと、ベタつきや不快感を想像しがちですが、フーディニジャケットは全く違います。
Tシャツの上から着る時のような、肌に直接素材が触れるような場合でもベタベタする事なくサラッとした状態を保ってくれますし、腕を大きく動かすような場面ではスムーズに腕が動き、ストレスを感じる事がありません。
可動域を全く制限しない
やはり、アウトドアメーカーとして、パタゴニアのノウハウが詰め込まれた作りになっているのでしょうか。
腕振りが全くスムーズ。激しい動きでも突っ張り感がありません。
最近はユニクロから似たようなコンセントの製品がでていますが、体を動かした時のストレスのなさは、やはり「フーディニジャケット」の方が圧倒的に優れていると感じます。
フーディニ・ジャケットのサイズ感
「フーディニジャケット」のサイズについても少し説明しておきます。
176cm、70kgの僕が購入した「フーディニジャケット」はMサイズでした。Sサイズでも着られない事はありませんでしたが、胸のあたりがかなりタイトに感じました。(Lサイズは大きすぎてダメでした)
僕は他のパタゴニア商品もほとんどMサイズを選んでいますので、「フーディニジャケット」のサイズ感は普通(特別大きかったり小さすぎたりしない)と考えて良いと思います。
ただし、パタゴニアは製品次第でサイズ感がバラバラですので、サイズ選びが難しいブランドです。
購入時には可能であれば一度は試着されるか、通販で購入するのであればパタゴニア公式サイトのようなサイズ交換できるサイトがおすすめです。
まとめ
フーディニジャケットは「必需品」ではありません。
しかし、一度手に入れると「これなしの生活は考えられない」と感じるアイテムでもあります。
僕にとって、フーディニジャケットは単なる衣服を超えた「お守り」的存在。
バッグに入っているだけで「何かあっても大丈夫」という安心感を与えてくれます。
もし購入を検討中なら、まずは1着試してみてください。
きっと同じように、手放せない1着になるはずです。
最終的な評価
高評価ポイント:
- 軽量性・収納性は最高
- 想像以上に多様なシーンで活躍
- 9年使っても不具合なし
マイナスポイント:
- シワができやすい
- 本格的な防寒・防水には力不足なので、別途必要になることも
追記:フーディニ・ジャケットがリニューアル!
2019年の春夏シーズンより、フーディニ・ジャケットがリニューアルしました。
基本性能に大きな違いはありませんが、反射性P-6ロゴが左胸に付き、以前よりも普段使いしやすいデザインとなっています。
新モデル ⇒ パタゴニア公式サイト メンズ・フーディニ・ジャケット Balkan Blue
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