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迎賓館赤坂離宮の見学方法や見どころ注意点などを紹介します

2016年4月18日

いまや東京を観光する際に欠かせないスポットの一つと言えるのが、迎賓館赤坂離宮です。

まるでベルサイユ宮殿のように豪華で絢爛な迎賓館赤坂離宮の内装は、何度見てもその豪華さに圧倒されてしまいます。

しかし、迎賓館赤坂離宮を見学する際にはいくつか把握しておくべき点があります。

そこで、おすすめの見学コースや予約なしで見学できるエリア、施設内や周辺のランチ事情など、迎賓館赤坂離宮の見学方法についてご紹介します。

迎賓館赤坂離宮は、2021年12月2日(木)より事前予約なしの参観を再開しています。但し、参観の条件は状況次第で随時変更となっていますのでご注意ください。また、和風別館の参観や20名以上の団体は必ず予約が必要です。

迎賓館赤坂離宮とは

迎賓館赤坂離宮の歴史

迎賓館赤坂離宮は、かつて紀州徳川家の中屋敷があった場所に、東宮御所(皇太子の居所)として、明治42年(1909年)に約10年の歳月をかけて建築されたネオ・バロック様式の建物です。

迎賓館赤坂離宮の設計者

迎賓館赤坂離宮は、鹿鳴館や三菱一号館などを設計した建築家ジョサイア・コンドルの弟子である宮廷建築家片山東熊(かたやまとうくま)によって設計されました。東京都内では新宿御苑御休所や東京国立博物館の表慶館も片山東熊の作品として知られています。また、黒田清輝や渡辺省亭などの芸術家も内部の装飾に関わったと言われています。

迎賓館赤坂離宮の建築費用

総工費は当時の価格で510万円で、現在の価格に換算すると約1000億円に相当します。ただし、現在では入手困難な材料を使用しているため、実際の建築費用の算出は非常に困難です。

天皇家による利用とその後の用途変更

建設に多額の費用を投じた迎賓館赤坂離宮ですが、その豪華さや住居としての使い勝手の悪さから、天皇家による御所としての利用はほとんどありませんでした。実際に使用された期間としては、昭和天皇は摂政宮であった1923年から1928年の5年間と、上皇様が皇太子時代に1945年11月から翌1946年5月までお住まいになりました。

戦後、皇室から国の管理下に移管され、国立国会図書館、裁判官弾劾裁判所、東京オリンピック組織委員会など、様々な目的で使用されてきました。

迎賓館としての改修と使用

その後、1967年に赤坂離宮を改修して迎賓館とすることが決定し、110億円の費用と5年間の改修を経て、昭和49年(1974年)から現在の迎賓館として使用されています。

国宝へ指定

迎賓館赤坂離宮は平成21年(2009年)に、明治以降の建造物として初めて国宝に指定されました。国宝に指定されているのは、本館と車寄せ及び階段付属、正門、堀、東西衛舎、主庭噴水池、主庭階段です。

迎賓館赤坂離宮のアクセス(JR、東京メトロ、バス停)

迎賓館赤坂離宮には駐輪場や駐車場がありませんので個人で見学する場合は公共交通機関を利用するようにしましょう。

迎賓館赤坂離宮の最寄り駅は四ツ谷駅。本館や和風別館を見学する際の入り口は「西門」です。

◆JRの場合

中央線・総武線「四ッ谷」駅下車、赤坂口より徒歩約6〜7分

◆東京メトロの場合

丸ノ内線「四ッ谷」駅下車、1番出口より徒歩約7分 
南北線「四ッ谷」駅下車、2番出口より徒歩約7分

◆バス停

四谷一丁目 徒歩約8〜9分
四谷駅 徒歩約8〜9分
四谷駅前 徒歩約8〜9分

最初に迎賓館赤坂離宮の見学可能な日を確認しましょう

迎賓館赤坂離宮は公開日が限定されています。(毎週水曜日は休館日、その他非公開日あり)

公開日以外の日には見学はできませんので、必ずHPやTwitterで公開日のスケジュールを確認しましょう。

また、公開日は急遽変更になることもありますのでご注意下さい。

迎賓館赤坂離宮の公開施設と見学料金、入館方法

公開日を確認したら、見学する施設を決めましょう。

迎賓館赤坂離宮の公開は、「迎賓館赤坂離宮前庭」「本館」「和風別館」「庭園」の計4つのパートに分かれており、見学は以下のコースが設定されています。

  1. 本館・庭園(主庭及び前庭)
  2. 和風別館・本館・庭園
  3. 和風別館・庭園
  4. 庭園(主庭及び前庭)

公開されている施設を全て見学できるのは2番の「和風別館・本館・庭園」ですが、予約が必要であり、また年齢制限がある場合もありますので、ハードルはやや高めです。気軽に見学したい場合、1番の「本館・庭園」がおすすめです。

本館・庭園 (事前の予約不要・有料)※20名以上の団体は要予約

本館は訪問する当時に予約なしで見学できるエリアです。

本館の玄関ホールと花鳥の間、彩鸞の間、そして羽衣の間などと庭園を見学することができます。見学時間の目安は1時間から1時間30分程度となります。

本館には、「東の間」や「サロン」など日頃公開されていない部屋もあります。これらのエリアはガイドツアー付きの限定ツアーが開催されることもありますので、HPでご確認ください。

ちなみに、本館内の写真撮影は禁止されていますが、2024年1月6日から16日まで、羽衣の間の写真撮影が実験的に解禁となりました。

本館・庭園の参観料金(2024年1月現在)

迎賓館で特別展が開催されている時には通常料金とは参観料金が異なりますので注意が必要です。

入場口迎賓館赤坂離宮西門(学習院初等科側の門)
公開時間10:00~17:00(入館受付16:00終了)
予約予約ページ(20名以上50名以下 20名以上の団体は要予約)
参観料金

 展示展の開催時は特別料金

一般1,500円、大学生1,000円、中高生、500円、小学生以下は無料

和風別館・本館・庭園(定員制・要事前申し込み・有料)

和風別館の見学はガイドの方がつくガイドツアーとなります。そのため、時期に関わらず和風別館の入館には事前予約が必要となります。

申し込み可能な人数は1名から10名までとなります。

また、年齢制限もあり、小学生以下のお子様は見学できませんので注意が必要です。

和風別館の見学後は本館見学も可能です。

見学時間の目安は2時間から2時間30分程度となりますので、ゆとりをもって見学時間を確保しておきましょう。

なお、本館を参観しない和風別館+庭園コース(所要時間1時間〜1時間30分程度)を選択することも可能です。

和風別館の参観料金(2024年1月現在)

本館の見学と同様に、展示展の開催時は特別料金となります。

実施形式ツアー開始時間:10:30、11:00、11:30、12:00、12:30、13:00、13:30、14:00、14:30、15:00(計10回)※土日祝日の15:00の回は英語ガイドツアー
入場口迎賓館赤坂離宮西門(学習院初等科側の門)
入館できる方中学生以上
定員各時間15名
申込方法予約ページ(1名以上10名以下)
参観料金

※展示展の開催時は特別料金

和風別館+本館+庭園 一般:2,000円、大学生:1,500円、中高生:700円
和風別館+庭園 一般:1,500円、大学生1,000円、中高生:500円

庭園(有料)※大学生以下は見学無料

迎賓館赤坂離宮の建物には入らず庭園のみ見学することも可能です。

庭園のみ見学には予約の必要はなく、年齢制限もありません。庭園は写真撮影が出来ますのでぜひカメラを持参して撮影を楽しみましょう。

庭園の目玉である噴水は、メンテナンスのため稼働していないこともありますので、事前に情報を確認しておくことをおすすめします。

庭園の参観料金(2024年1月現在)

実施形式10:00~17:00(16:30受付終了)
入場口迎賓館赤坂離宮西門(学習院初等科側の門)
入館できる方年齢制限なし
定員 
申込方法 
参観料金300円 大学生以下無料

 

迎賓館赤坂離宮の見学にかかる時間(滞在時間)の目安

迎賓館赤坂離宮の見学はどの場所を見学するか次第で所要時間が変わってきます。

コース見学時間
前庭15分〜30分
本館及び庭園1時間〜1時間半
和風別館+本館及び庭園2時間〜2時間半
和風別館+庭園1時間〜1時間半
庭園30分から45分程度

上記はチケット購入の待ち時間は考慮されていない見学時間です。混雑次第ではさらに時間がかかりますので、余裕をもって訪問しましょう。

支払いは現金以外にも対応

参観料金の支払いは、現金以外にも対応しています。ただし、現金以外は有人の窓口での対応になりますのでご注意ください。

迎賓館赤坂離宮を見学する際の服装や靴について

迎賓館赤坂離宮を訪れる際には、特定のドレスコードはありません。

普段着での見学も問題ありませんが、見学時間が1時間以上になることを考慮して、歩きやすいスニーカーや快適な服装がおすすめです。

ただし、自由であるとはいえ、最低限のマナーは必要です。迎賓館では「迎賓館の品位を貶める風紀を乱す服装で敷地内に立ち入ること」が禁止されています。訪れる際は、常識的な服装を心がけましょう。

私が訪れたときには、和服を着て見学している方がちらほら見受けられ、迎賓館の雰囲気と調和して素敵でした。せっかく迎賓館赤坂離宮を見学するのであれば、普段より少しドレスアップして訪れると楽しい経験になるかもしれませんね。

迎賓館赤坂離宮のロッカーについて

ロッカーは本館に隣接している休憩所に用意されています。利用料金は無料です。また、大型の荷物に関しては一時預かり場所もあります。

ただし、入館前には手荷物検査がありますので、スムーズに入館したのであれば可能なかぎりスーツケースなどの大きな荷物は予め持ち込まない方が良いでしょう。

音声ガイドの貸し出しあり

迎賓館赤坂離宮では音声ガイドを貸し出ししています。

この音声ガイドは迎賓館に対する理解が一層深まりますので非常におすすめです。

迎賓館赤坂離宮のお土産や記念品

お土産や記念品は、前庭内にある販売店で購入することができます。

ガイドブックやクリアファイル、マグネットやお菓子などを販売しています。販売店はかなり狭いので、混雑時は入るまで時間を要する可能性があります。

また、オリジナルのお菓子などのお土産は赤坂離宮休憩所でも販売しています。

迎賓館赤坂離宮の休憩やアフタヌーンティー、ランチ事情について

迎賓館赤坂離宮の正門前にはキッチンカーが出店しており、ケーキやスコーン、限定のアフタヌーンティーを前庭内で楽しむことができます。

アフタヌーンティーの予約はオンラインから可能です。アフタヌーンティーは売り切れになることもありますので、早めに予約されることをおすすめします。

迎賓館アフタヌーンティー (前庭)
1日限定30セット(1セット2名分:税込6,200円)

詳細:https://npoparkcafe.jp/afternoontea-info/

また、隣接する赤坂離宮休憩所でもカレーやパスタなどの食事を提供しています。

赤坂離宮休憩所は席数も多く、屋外席も用意されていますので混雑を避けて食事をした方にもおすすめです。

肝心の味は可もなく不可もなし、という感想です。料金も少し高めですので、質の高い食事をとりたい方には他の場所で食事をとることをおすすめしますが、迎賓館赤坂離宮の周辺は飲食店があまり多くありません。当然人気のお店はかなりの競争率となります。周辺で食事をとりたい方は事前にランチ情報を調べておいてはいかがでしょうか。

まとめ

以上、迎賓館赤坂離宮見学方法のご紹介でした。

「迎賓館赤坂離宮」は毎日公開されているわけではありませんので、見学のハードルは少しだけ高いかもしれませんが、日程を調整してでも見学する価値のある施設ですので、ぜひ訪問してみてください。

注意点を簡単にまとめると、

ポイント

  • 公開日は必ず確認すること
  • 現在「本館」の見学は予約不要
  • 「和風別館」の見学は予約が必要
  • 小学生以下は「和風別館」の見学不可
  • 食事する場所は少ないので事前にチェックを

以上の5点です。

そうそう、本館を見学の際はぜひ音声ガイドをご利用ください。音声ガイドがあるだけで迎賓館赤坂離宮への理解が格段に向上しますので、お忘れなく。

国内屈指の豪華で絢爛な施設である迎賓館赤坂離宮を存分に楽しんできてください。

<詳細> 迎賓館赤坂離宮

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