スポーツグーでソールのはがれを修理する方法のご紹介です。
久しぶりにアウトドアシューズと野鳥の会の長靴を確認してみたところ、なんとどちらとも不具合が発生していました。
マムートのアウトドアシューズの方はソールの剥がれが発生中。このまま履いてしまうと間違いなく悲惨な事になりそうな気配です。
一方の野鳥の会の長靴はソールにひびができてしまっているじゃありませんか。
昨年フジロックでこの長靴を使用した際、やけに片足だけ濡れていたんですよね。その際は夜露のせい?なんて深く考えていませんでしたが、どうやらこの「ひび」が原因だったようです。
という訳で、この機会にどちらとも修理してみる事にしましょう。
目次
補修用品「スポーツグー」で修理!
今回修理で使用するのは「スポーツグー」です。
「スポーツグー」は、
- 接着
- 防水
- 滑り止め
- 傷の防止、修復に
と、様々な用途に使える補修用品です。
スポーツグーの使い方
スポーツグーの使い方はとても簡単です。
まず、乾いた布で汚れやコーティング剤等をきれいに落とします。
付属のヤスリで修理面にアラ目を付けます。
修理箇所に直接スポーツグーを塗ります。
今回は一部の剥がれですので該当部分に塗り込んだだけですが、完全に剥がれてしまったソールを接着する場合、両方にスポーツグーを塗り、2〜3分乾かしてからしっかり固定した方が良いそうです。
また、付属のヘラを少し水につけてから使用すると塗りやすいとの事。
かなり粗い塗り方ですが、僕の場合とりあえず履ければ良いので細かい事を気にしていません。
このスポーツグーですが、塗ってすぐに固まる訳ではなく、
- 薄く塗った場合・・・・・12時間
- 少し厚く塗った場合・・・24時間
- 厚く塗った場合・・・・・48時間
と、かなりの時間を要します。緊急の補修には適していませんのでご注意下さい。
今回は椅子の脚でまる一日押さえつける事にしました。
写真を撮り忘れてしまいましたが、野鳥の会の長靴も該当箇所にスポーツグーを流しこみ、付属のヘラで平らにしただけです。
修理完了!
翌日には修理完了です。
我ながら仕上げが汚い!けれど、接着はバッチリです。まぁこの部分の見た目なんてアウトドアで使うならば気になりませんよね。
野鳥の会の長靴も割れていた部分は完全に接着できました。
マムートのシューズの方は試し履きしてみましたが、今のところ問題無さそうです。
野鳥の会の長靴も簡単には接着部分が剥がれそうにもありませんので、恐らく当分このまま使えそうな予感です。
マムートのシューズもはもちろん、野鳥の会の長靴も最近高くなってきましたので、買い換えることなく、1000円ちょっとの「スポーツグー」で修理できてしまうんですから安いものですね。
「スポーツグー」と「シューグー」との違い
最後に、今回使用した「スポーツグー」を含めた「シューグー」シリーズの違いについて書いておきます。
僕も購入する時に結構迷ってしまったんですよね。
「スポーツグー」と「シューグー」の違いはカラーで判断
ラインナップの中で、一番迷うのは「スポーツグー」と「シューグー」の違いだと思います。
公式HPによると、両製品には以下のような違いがあるようです。
用等別 | シューグー | スポーツグー |
擦り減ったアウトソールの補修 | ◎ | - |
アウトソールの滑り止め効果 | ◎ | - |
剥がれてしまったアッパーとソールの接着 | ◎ | ◎ |
防水効果 | ◎ | ◎ |
乾燥、硬化すると合成ゴムになる | ◎ | ◎ |
色 | 白・黒・自然色(自然色は輪ゴムと同色) | 透明 |
靴以外での様々な素材での接着(木・金属・皮革・コンクリート等) | ◎ | ◎ |
紫外線(UV)による変色が少ない | ○ | ◎ |
透明色である為、目立ちにくい | - | ◎ |
「シューグー」の方は「擦り減ったアウトソールの補修」や「アウトソールの滑り止め効果」にも使えるとありますが、大きな違いは「シューグー」が色付き(白、黒、自然色)なのに対し、「スポーツグー」の方は「透明」だという点です。
そのため、修繕箇所がなるべく目立たないようにしたいならば「スポーツグー」を選んでおけば良さそうです。
僕の場合、シューズの修繕箇所に黒と赤が混じっていたので「スポーツグー」を選びました。
「シューグーDF」は事前に剥がれを防止する為に
その名の通り「シューグーDF」はダメージから守る(ディフェンス)する事を目的とした製品ですので、まだダメージをうけていない新品のシューズなどに「事前」に使用します。
効果が似ている「スポーツグー」との機能比較はこんな感じです。
用等別 | シューグーDF | スポーツグー |
擦り減ったアウトソールの補修 | - | - |
アウトソールの滑り止め効果 | - | - |
剥がれてしまったアッパーとソールの接着 | ○ | ◎ |
スパイク等のソールとアッパーの事前剥がれ防止 | ◎ | - |
防水効果 | ◎ | ◎ |
乾燥、硬化すると合成ゴムになる | ◎ | ◎ |
色 | 透明 | 透明 |
靴以外での様々な素材での接着(木・金属・皮革・コンクリート等) | ○ | ◎ |
紫外線(UV)による変色が少ない | ◎ | ◎ |
透明色である為、目立ちにくい | ◎ | ◎ |
硬化時間 | 目安として2〜3mmは12時間 | 目安として2〜3mmは12時間 |
「シューグーDF」は予防に、「シューグー」や「スポーツグー」は主に修理の為に、という使い分けで良さそうですね。
緊急の修理には「シューグーS」を
「スポーツグー」が固まるのにはかなりの時間を要することはすでにご紹介しましたが、この「シューグーS」は僅か5分ほどで固まる事を売りとしています。
使い方も他の製品とは違い、使用した部分と熱湯で5分浸したり、ドライヤーで乾かしたりする事で修繕箇所が固まってしまうのです。
色は黒のみ、「接着」には適さないなど、他の製品とは用途が異なりますので注意が必要です。
用等別 | シューグーS |
擦り減ったアウトソールの補修 | ◎ |
アウトソールの滑り止め効果 | ◎ |
剥がれてしまったアッパーとソールの接着 | - |
スパイク等のソールとアッパーの事前剥がれ防止 | - |
防水効果 | ◎ |
乾燥、硬化すると合成ゴムになる | 硬化ウレタン |
色 | 黒のみ |
靴以外での様々な素材での接着(木・金属・皮革・コンクリート等) | - |
紫外線(UV)による変色が少ない | ○ |
透明色である為、目立ちにくい | - |
硬化時間 | 熱湯で5分程度、ヘアードライヤーで7〜8分かかります。 |
まとめ
シューズ(スニーカー)や長靴が壊れてしまうとすぐに買い替えてしまいたくなるものですが、程度次第ではご紹介したように修理も可能です。
せっかく履きなれた愛用品、捨ててしまう前に一度修理を検討してみてはいかがでしょうか。
今回紹介した「シューグー」シリーズは、本当に簡単に修理できてしまいますので、ぜひ試してみて下さい。
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