「欲しいなぁ」と思いながら、なかなか手を出せなかったアイテムの一つスマホ用のジンバル(スタビライザー)を、ご縁があって中国のガジェット通販サイトGEARBESTより頂ける事となりました。
機種はIDEAFLY社の「JJ - 1S」。IDEAFLYはドローンを開発している中国のメーカーです。
スマホ用のジンバルで有名なのは同じくドローンでおなじみDJI社の「osmo mobile」ですよね。「osmo mobile」は以前は2万円台、「osmo mobile2」になって一気に1.6万円ほどになり、売り切れが続出する人気となっています。
一方、今回頂いた「JJ - 1S」は、「GEARBEST」で8,000円ちょいで販売されているダントツにお安い電子制御のジンバルなのです。
僕と同様に、ジンバル(スタビライザー)に興味はありつつも、実際どうなのよ(特に安いやつ)と心配な方も多いと思いますので、その使い勝手をレビューしたいと思います。
目次
なぜスマホ用のジンバル(スタビライザー)が欲しかったのか
僕がジンバルを欲しかった理由は、旅行や街歩きでヌルヌルの散歩動画を撮影したいからです。
影響をうけているのはNHKの旅番組「世界ふれあい街歩き」や、youtubeで有名になった映像作家「永川 優樹さん」の映像です。
そう、こんなにスムーズで雰囲気のある動画に長年憧れていたのです。
昔は一眼レフカメラ(永川さんはキヤノンの5Dだったような)にスタビライザーを使うなど、それなりの機材が必要でしたが、今は誰もが持っているスマホをつかえば4Kの映像までも撮れてしまいますよね。
実はスマホのカメラだけでも結構手ブレを抑えた動画は撮れるのですが、ジンバルさえあればさらに気軽で綺麗な動画が撮れる様になるはず、って訳です。
「JJ-1S」はお手軽2軸ジンバル(スタビライザー)
さて、今回頂いた「JJ-1S」ですが、まず簡単にそのスペックをご紹介しておきましょう。
【JJ-1Sの特徴】
- スマートフォン用2軸ジンバル(スタビライザー)
- ロックモードとフォローモードをボタンひとつで切り替え可能
- 市場にでている98%のスマートフォンに対応
- 1500mAhリチウムイオンバッテリにより、6時間動作可能
- 充電時間3時間
- 重量 300g
- 非防水
大きな特徴として、「JJ-1S」は2軸ジンバルだということです。
この2軸とは、「垂直上下」と「左右」の動きを吸収して「ブレ」を抑えますよ、ということです。
先に紹介した「osmo mobile2」はさらに「回転」が加わった3軸ですので、ワンランク下の位置づけです。
その分、お値段も控えめで、まさに僕のような「ジンバルが欲しいけど本当に使うかどうか自信がない」という初心者向けの商品と言えそうです。
IDEAFLY「JJ - 1S」を開封!
前置きはほどほどにして、早速開封しましょう。
箱は比較的シンプル。
箱を開けるとぺらっとした取説(英語)が。
あはは、いきなり破けてる(ちょい汚れもあり)。まぁ細かい事は気にしない性格なので問題なし。
入っているのは本体と取説、そして充電用のUSBケーブルと実にシンプルです。
ケースが付属していませんので、持ち運びをどうするのかは考えないといけませんね。
手に持った大きさはこんな感じ。
充電は持ち手部分にケーブルを差し込んで行います。ということで、「JJ-1S」は三脚が使えませんので要注意ですね。
スマートフォンの取り付けはホルダーに挟んで左右のバランスを調整するだけ。実に簡単です。
とりあえず充電が空っぽでしたのでモバイルバッテリーで充電しましょう。
IDEAFLY「JJ - 1S」でテスト撮影してみた
充電が終わりましたので、早速テスト撮影にでかけました。
ボタンがいつくかありますが、操作自体は至って簡単です。
とりあえず、「世界ふれあい街歩き」を目指すには、「上下左右」しても正面を維持する「ロックモード」で良さそうです。
最初はiPhoneを手持ちで撮影。機種はiPhone6 plusです。
実際に撮影してみて気がついたのは、意外とジンバルなしでも手ブレ補正が効いているという事実。
もっとブレブレになることを期待していただけに、「あれ、もしかしてジンバル必要ないんじゃ?」なんて不安がよぎります。
続いて「JJ - 1S」を利用したバージョン。
んー、もちろん手持ちよりもスムーズにはなりましたが、想像していたよりも違いが分かりませんね。
これが2軸の限界なんでしょうか?
小走りすると違いが明確に
もう少し「JJ - 1S」を検証するために、今度は先程よりも早く歩いてみて、より「ブレ」が大きくでる環境で違いをみてみましょう。
今回も最初はiPhoneを手持ちしたバージョンから。
ゆっくり歩いた時よりも明確にブレが発生していますね。これならちょっと期待できるんじゃないかしら。
続いて「JJ - 1S」を利用したバージョンです。
完全に吸収できているとは言えないものの、iPhoneを手持ちした場合との違いは歴然ですね。
という訳で、大きなブレが発生する場面では「JJ - 1S」の効果は抜群という結果を得られました。
撮影のしやすさもメリット
「JJ - 1S」を試してみて、「ブレ」の吸収以外に感じたメリットは、iPhoneを手持ちする場合に比べると撮影のしやすさや手の疲れが全く違うということです。
それってジンバルじゃなくても良いくないか?と突っ込まれそうですが、手元のボタンで撮影を開始できることや、角度を長時間維持しやすいなど、動画を撮影する機器としての使い勝手が格段にアップするのです。
「スマホの手ブレ補正が優秀だからジンバルなんて不要じゃないか?」という意見にも反論できるぐらいに撮影のしやすさに違いがありますので、ジンバル本来の機能と合わせると、十分に「購入する価値あり」と感じました。
「世界ふれあい街歩き」風撮影も簡単
撮影に慣れてきたところで、最後に門前仲町の「辰巳街道」を歩いてみました。
ちょっと「それっぽい」動画になりましたよね。
繰り返しになりますが、準備はスマホをセットしてバランスを調整するだけ。たったそれだけでこんな動画が簡単に撮れてしまうんですから、今後もいろんなところに持って行きたくなりますね。
格安スマホ用ジンバル・IDEAFLY「JJ - 1S」まとめ
今回レビューしたIDEAFLY謹製「JJ - 1S」ですが、3軸のジンバルにこそ敵わないものの、初心者が気軽にジンバルを試してみる入門用としてはまさに最適な機種と言えそうです。
最初にも書きましたが、たった8,000円ちょっとで販売されている製品ですので、とりあえずジンバルを試してみたいという僕のような層には自信をもっておすすめします。
ただし、1万〜2万円の予算を確保できるなら3軸のジンバルが手に入りますので、本格的な撮影をしたいのであれば最初から3軸のジンバルを購入した方が良いかもしれませんね。
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