今年も飽きずにフジロックへ行ってきましたよ。
数えたら16回目になるようです。
参加したのは前夜祭から日曜日までの4日間。
昨年20周年を迎え、今年は21回目の開催となったフジロック2017の模様を、見てきたライブの簡単な感想を含めまとめてみます。
目次
フジロック2017はテントサイトオープン時からやや混乱ぎみのスタート
僕が会場に到着したのは前夜祭当日の10時半。
既にキャンプサイトオープンを待つ人達でそれなりの行列ができていました。昨年も同じぐらいの時間に到着しましたが、列の作り方が昨年と違った為にどちらが多いのかは分かりませんでした。
列の作り方と言えば、今年はキャンプサイトオープン時にちょっとした混乱が発生してしまいました。
係員がキャンプサイトオープンが早まる可能性がある為に椅子やテントを片付けて立って待つようアナウンスしたところ、行列が崩れてしまい、我先にと詰めてくる人達と、マイペースな方々とで順番がめちゃくちゃになってしまったのです。
最終的には係員の誘導で多少秩序を取り戻しましたが、こんな事は初めてでした。
フジロック2017の前夜祭は激混み&ライブは減少
チケットの売り切れが発生していた今年のフジロックですが、当然のように前夜祭から激混みでした。
花火があがる20時前にはまともに前へ動きにくいぐらいの混雑で、今年フジロックが相当に大変なものになりそうな予感がしてきたものです。
前夜祭のお楽しみ、20時から開始となるライブですが、今年の出演者は下記の3バンドでした。
・H ZETTRIO
・DOCTOR PRATS
・t字路s
あれ?何か寂しいですよね。
もちろん前後にDJ Mamezukaは出演していますが、例年よりも1バンド少ない前夜祭となってしまったようです。
開始時間と終了時間は例年通りですので、純粋に1枠の演奏時間がDJタイムも含め長くなっているだけなのですが、1バンド少なくなるだけで随分と印象が違うものですね。
今回のフジロックで是非見たかったDOCTOR PRATSが予想通り出演していましたので(ライブも良かった!)、特に不満はありませんが、少し華やかさが無くなった気もします。
今年は入場ゲートの手荷物検査が復活
昨年は手荷物検査が無く、やや驚きましたが、今年は復活していました。
テントサイトからレッドへと続くレッドゲートでも手荷物検査は実施されており、混雑する時間もあったようです。
今年もオアシスへの橋は健在
昨年ようやく復活したオアシスへの橋ですが、今年も無事架けられていました。
今年は凄まじい混雑ぶりだっただけに、この橋が無かったら大変な事になっていたでしょうね。
路面が舗装されていたよ
各ステージ間の路面がアスファルトで舗装されていました。今までは砂利道や岩がゴツゴツしていた道が多かっただけに、格段に歩きやすくなりました。ベビーカーや車椅子の方でもこれなら安心して移動できますね。
個人的には自然の中を歩いている感がやや弱くなり、寂しさを感じるところもありますが、足への負担や泥の心配が少なくなりましたので助かりました。
但し、長靴要らずにはならないようで
舗装されているなら雨でも長靴要らないかも?と初日に思っていたのですが、そんな事はありませんでした。
グリーンステージの一部は相変わらず雨でドロドロになりましたし、旧オレンジコートは凄まじいドロドロ地獄でしたので、やっぱり雨が降ると長靴最強なのは変わりないようです。
ピラミッドガーデンも様変わり
今年のピラミッドガーデンには昨年まで存在した2階建ての売店?が無く、平屋のブースが並んでいました。
オザケンの登場もあり、入場規制が発生した今年のピラミッドガーデンですが、混雑を想定して観客スペースを確保したのでしょうか。
以前はひっそりとして素敵な場所でしたが、ますます1ステージとしての存在感が強くなってきましたね。
レッドマーキーの照明がちょっとゴージャスに
昨年は少し天井が高くなっていたレッドマーキーですが、今年はさらにウネウネ動く照明が天井に追加されていました。
音には関係無いのですが、ステージを盛り上げる事に貢献していましたね。
正面の画面も以前よりくっきりした物になっている気がしましたが、今年からなのか、近年そんな物だったのかは分かりません。
新登場「BLUE GALAXY」はお気に入りの場所に
ワールドレストランエリアが今年から「BLUE GALAXY」として生まれ変わりました。
フードエリアは引き続きあるのですが、一番奥にあったアフリカ系のお店が無くなり、DJテントが新登場。
個人的にはここで流れていた50~60年代のロックやポップスが非常に心地よく、早速お気に入りのスペースとなりました。
が、雨が降り出すと雨宿りスペースとなる事は避けられず、終いにはここでも椅子&椅子。
椅子問題は深刻です。
ATMもあり!暴飲暴食しても安心です
今年は移動式のATMが場外エリアに登場していました。実は以前からあったのかもしれませんがどうなのでしょう?
これでどんなに暴飲暴食しても安心ですね。便利になるなぁ、フジロック。
木道亭で茶会?
木道亭では奇妙な茶会に遭遇しました。
ディス・イズ・ジャパン!
海外から来た方に強烈なインパクトを与えた事は間違いありません。
APHEX TWINはフジロック限定カセットを販売
APHEX TWINのフジロック限定カセットが発売されていました。近年アナログ音源が見直されており、レコードの復活が話題となっていますが、カセットもどんどん復活していくのでしょうか?
子連れ多し!
年々お子さんを連れた方が増えていますが、今年は特に多かったように感じます。キッズランドや、テントサイトからピラミッドガーデンに行く途中の遊び場など、お子さんでも楽しめる空間が増えてきた事で、「子供できたからフジロックは卒業」なんて事にならなくて良いですね。
但し、親の都合で深夜まで小さい子供を連れ回す方もチラホラ・・・。
椅子対策が始まった!けれど・・・。
近年問題となっていた混雑時の椅子使用や放置椅子に対し、ようやく運営から禁止エリアが設定されるようになりました。
フィールドオブヘブンは柵で区切られており、このエリアから前は椅子使用の禁止との告知が日本語と英語で書かれています。
レッドマーキー後方にもこのような告知が。(英語でも書かれていたのかは未確認)
で、実際の効果の程ですが、無いよりはましではあったものの、レッドマーキー内で椅子を使用する方は多く、混雑時に危険な状態となっていました。現状最低限の告知に留まっていますが、今後はステージ開始前や転換時に随時案内が必要なんじゃないかと思います。
もう一つ。
今のところ告知は日本語中心ですが、最近のフジロックは世界中からお客さんが集まってきているようですので、英語はもちろん、中国語や韓国語などの案内も必要になってきているんじゃないかなぁ。
いずれにしても、残念ながら昔のようなお客さんの自主性に任せたマナーの良いフジロックの復活は非常に難しいのではないかと感じてしまいます。
渋滞&入場規制で大混乱
今年のフジロックどうだった?と聞かれたならば、人の多さ抜きには語れない年となりましたね。
洋楽ラインナップの良さもありますが、何と言っても邦楽勢の集客力が目立つフジロックでした。
特に小沢健二前後のホワイトステージから奥の混雑は凄まじく、グリーンからホワイトステージに入れないはもちろん、フィールドオブヘブンからホワイトステージへの通り抜けも規制され大混乱に。ホワイトステージ後方の壁が壊されているなんて初めて見ましたよ。
僕自身もエイフェックス・ツインを途中で抜け、LCD SOUNDSYSTEMを観にホワイトステージへ向かった際、最後の橋を渡るだけで20分もかかってしまったのです。
奥地の混乱は今年に限った話ではありませんが、くれぐれも早め早めの行動が必要だなぁと実感しました。
そうなると、観たいライブを途中抜けや断念する事は避けられず、なんとも残念な感じです。
フジロック2017で観たライブの感想をちょっとだけ
7月28日(金)に観たライブ
・DOCTOR PRATS
・Rag'n'Bone Man
・Gallant
・FATHER JOHN MISTY
・RHYE
・Queens of the Stone Age
・GORILLAZ
・ARCA
前夜祭でも観たDOCTOR PRATSを再びホワイトステージで観てきました。
ここ数年スペイン系のバンドが毎年出演していますが、その中でもDOCTOR PRATSは曲調の幅が広いバンドでした。ダンスミュージック(EDM?)のような曲もあれば、しっかりとラテン系の曲もあり、全く飽きさせる事がありません。MANU CHAOと同時刻でスタートしたスペインのフェスでは倍以上の集客をしたそうですが、その人気も納得です。
「human」しか知らずに見たRag'n'Bone Manはやや寂しい集客状況。ライブ自体は良かっただけに、レッドぐらいのステージが良かったんじゃないかなぁ。コーラスの女性と並んだ際、あまりの身長差に会場が沸いていましたが、Rag'n'Bone Manの身長は196cmだそうです。
RHYEとGallantはほんの数曲だけ。Gallantはやたら日本語が達者でした。
FATHER JOHN MISTYのライブは3日間通してベスト!演奏の良さはもちろん、サングラス姿も、ちょっと変な踊りも、ふとした仕草も全て格好いい。オーラが凄いですね。単独でまた来日したら絶対行きたいです。今回FATHER JOHN MISTYを見逃した方や、まだ楽曲を知らずにライブを見た方は、名曲揃いですのでアルバムを是非聴いてみてくださいね。
Queens of the Stone Ageを泣く泣く途中で切り上げ観たGORILLAZもさすがにグリーンのトリを務めるだけある素晴らしいライブでした。最近のライブでは「feel good」を演奏しない事を知ってはいましたが、本当に演奏しませんでした。de la soul無しではやらないのかもしれませんね。まぁ、「feel good」無しでも素晴らしいライブだった事に変わりないのですが、ちょっと期待してた方も多いんじゃないかなぁ。
7月29日(土)に観たライブ
・Cocco
・THE AVALANCHES
・DEATH GRIPS
・APHEX TWIN
・LCD SOUNDSYSTEM
奥様に着いていって観たCoccoは思いの外知っている曲ばかり。ベスト版に近いセットリストだったんじゃないでしょうか。
昨年残念ながらキャンセルとなったTHE AVALANCHESはグリーンステージに登場。ちょっと大きすぎない?と思っていましたが、無用の心配だったようです。素晴らしいライブでした。願わくば、もう少し暗くなってから観たかったですね。照明効果が加わればもっと凄いライブになった気がします。
DEATH GRIPSは相変わらず破壊力抜群のライブ。ステージ前方は皆さんかなり盛り上がっていましたので、小沢健二待ちの方はちょっと大変だったんじゃないでしょうか。
苦渋の決断でAPHEX TWINから移動したLCD SOUNDSYSTEMのライブも本当に良かった! FATHER JOHN MISTYの他に良かったライブは?と聞かれたならば次はLCD SOUNDSYSTEMです。前回のフジではatoms for peace観たさに断念しただけに、ようやく観られて大満足。2時間近いライブもあっという間、ぜひまた単独で来て欲しいですね。
7月30日(日)に観たライブ
・SLOWDIVE
・BONOBO
・TROMBONE SHORTY&ORLEANS AVENUE
・THUNDERCAT
・MAJOR LAZER
SLOWDIVEは安定感抜群でしたがもう少し爆音で聴きたかった。少し控えめなセッティングでしたね。
大注目BONOBOのライブは入場規制になるぐらいの大盛況。もちろんライブも良かったんですが、個人的には想像してた範囲内の良さでしたので、後々まで余韻の残るようなライブだったかと言われるとちょっと違ったかもしれません。
BONOBOとは逆に、予想通りながらやっぱり素晴らしかったのはTROMBONE SHORTY&ORLEANS AVENUEです。レッチリ(give it away)あり、ストーンズあり、ジェームス・ブラウンありと、オリジナル曲の要所要所に盛り上げ曲を挟んできて、当然会場は大騒ぎ。トロンボーンあんまり吹いてなくないか?という気もしましたが、素晴らしさには関係無し。次はグリーンでも全然問題無しですね。
今年のフジロックで要注目のライブと言えばTHUNDERCAT。あのベースどうやって弾いてるんでしょうね? スゲ~と感動しつつ、この日は夜に風呂へ入りたかった為、後半を切り上げてしまったのであまり詳しくは語れないのですが観た方どうでした?
THUNDERCATを切り上げ、戻る途中に何曲か観たMAJOR LAZERは予想通りのおバカライブ(凄く良い意味で!)。そりゃ人気でるのも納得です。祭りの最後はあんな形で終えるのも楽しくて良いですね。
まとめ
今年のフジロックはあまり天候に恵まれず、かつ混雑していた為、初めてフジロックを経験した方にはやや大変な年だったのではないでしょうか。
しかし、終わってみればやっぱり楽しかったフジロック。
既に来年の開催日程も発表(2018年7月27日〜29日)になっていますので、また1年楽しみに過ごせますね。
ちなみに、今年のフジロックの様子はフジテレビNEXTを中心に今後放送されるようですのでお見逃しなく。
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フジロック2017 放送予定
フジテレビNEXT
FUJI ROCK FESTIVAL'17 ハイライト 8/26(土) 19:30~20:30
FUJI ROCK FESTIVAL'17 完全版 9/8(金) 19:00~24:00 、9/9(土) 19:00~24:00、9/10(日) 19:00~24:00
BSスカパー!
FUJI ROCK FESTIVAL'17 GREEN STAGE特集 8/26(土) 15:30~18:30
MUSIC ON! TV(エムオン!)HD
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MTV HD
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音楽・ライブ! スペースシャワーTV
FUJI ROCK FESTIVAL'17 スペシャルレポート 11月予定
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