コストパフォーマンスの高さで人気のSoundPEATS社製Bluetoothイヤホン『QY7』。3000円未満と格安ながら、ノイズキャンセリング搭載、防水・防滴仕様と、ちょっと信じられない高機能商品なのです。
実際に使ってみると、意外な驚きの多い、素晴らしい商品でしたのでレビューしておきますね。
目次
SoundPEATS(サウンドピーツ)QY7 仕様
HPから抜粋した主な機能はこんな感じ。
・apt-X対応
・ノイズキャンセリング搭載
・防水、防滴仕様
型番:Bluetooth V4.1
対応プロファイル:HSP/HFP/A2DP/AVRCP
通信距離:10m(障害物無し)
ノイズキャンセル:CVC6.0
待機状態:約145時間
通信状態:約5時間
音楽再生時間:約6時間
充電所要時間:約2時間
通信状態:約8時間
サイズ:L40*W24*H32mm
質量:16.4g
再生時間がもう少し長ければ海外旅行の飛行機内でも安心して使えますね。残念ながらiPhoneはapt-xに対応していませんが、ヘッドホン端子の省略されたiPhone7ならこれでも十分大活躍しそうです。
付属品がやたら豊富
『SoundPEATS QY7』に最初に驚かされたのは付属品の豊富さ。
その多くはフィト感を調整するためのパーツですが、この価格でどうしてここまでできちゃうの?と驚いてしまいました。
専用ケース付き
箱から出てくるのはこのケース。1,970円のイヤホンにこんに立派なケースが付いてる時点ですでにびっくり。
そして、ケースの中はこんな感じ。
説明書によると付属品は下記
・本体 1台
・USBケーブル 1本
・新型イヤーフック 6個
・イヤーフック 4個
・イヤーキャップ 4個
・クリップ 1個
・結束用パーツ 1個
・取説
本体
本体は可愛らしいイラスト付き。蛍光色のケーブルとブラックの配色は結構好みかも。この色以外にも全7種類用意されているのできっと好みのカラーが見つかるでしょう。
イヤーフックは2種類付属
さらに驚いたのは新型イヤーフックとイヤーフックの存在。2種も用意されているんです!普通、新旧パーツが付属しているならもう少し売りにしそうなものですが、販売ページには一切記載なし。
取説に説明がありませんので、フィット感の好み以外でどう使い分けるべきか分かりませんが「新しいのできたから付けとくぜ!」って感じなんでしょうか?
販売サイトの写真には旧型のイヤーフックのみ使われています。
新型イヤーフックはこちら。大中小の3セット用意されています。
新型の方が作りがしっかりしており、耳の形に沿ってフィトするのでスポーツをする時はこちらの方が良さそう。ただし、新型イヤーフック長時間つけていると耳が疲れてくるかもしれません。その点、旧型イヤーフックは作りが柔らかく、耳に対する負荷が少ないようです。
イヤーキャップは説明書記載より多めに付属
続いての写真は旧型?イヤーフックとイヤーキャップ、そして結束用パーツです。
ここでまた不思議なことが。取説にはイヤーキャップ4個と表記されているのですが、実際の付属は6個(3種)です。
数の表記ミスならあり得る話ですが、イラストも4個(2種)なんですよね。ここでもサービス精神が爆発しているのでしょうか。
あとは、特に単独で撮影する必要もないクリップと、
充電用に17cmほどのUSBケーブルが付属します。
『SoundPEATS QY7』の使い方・操作性
操作方法
写真の黄色い部分がボタンになっており、多くの操作をこちらで行います。基本操作だけご紹介しておきますね。(説明書と実物のボタンデザインが異なりますが、ここは大らかな気持ちで対応しましょう。)
電源ON:ボタンを3秒以上押す(ボタンが青色に点灯し、パワーオンの音声案内あり)
電源OFF:ボタンを3秒以上押す(ボタンが赤色に点灯し、パワーオフの音声案内あり)
ペアリング:電源オフ状態から5秒以上押す
再生・停止:ボタンを1回押すと再生。再生中に1回押すと停止
電話に出る:ボタンを押す
電話を切る:ボタンを押す
着信拒否:ボタンを2回押す
本体には音量調整ボタンも付いています。こちらでは音量調整のほか、曲を選ぶ際にも使用します。
・音量調整 「+」「−」ボタンで調整
・次の曲に進む場合:「+」ボタンを約1秒押す
・前の曲に戻る場合:「−」ボタンを約1秒押す
音量調整に関しては不満を覚える人も多そうです。少し音量を絞ろうとすると無音になってしまいます。もっと細かい音量調整ができると良いのですが。
操作性
Bluetooth端末を利用開始する際、過去の経験ではペアリングに苦労することが多かったのですが、『SoundPEATS QY7』は拍子抜けするぐらいあっさりと認識しました。特に難しい設定は必要ありません。
各ボタンの操作性ですが、本体を手にとって操作するぶんには特に問題ありません。ただ、耳に装着した状態で全ての操作を行うにはかなりの慣れが必要そうです。僕は指がやや大きいこともあり、今のところボタンを正確に押すことができません。
あと、かなり焦ってしまうのは、ボタンをダブルクリックすると勝手に電話をかけ始めてしまうことです。この仕様、どうにかならないんでしょうか。
充電方法
充電は付属のUSBケーブルを使用し、2時間でフル充電となります。USB端子部分のフタはそのうち取れてしまいそう。
防滴、防水仕様!なのか?
アマゾンの販売ページには防水・防滴仕様との表記があります。汗をかくスポーツ時はもちろん、防水ならばお風呂タイムにも使えてしまいそうですが、それはやめておいた方が良さそうです。
説明書をよく読むと、注意事項として、
・乾燥な環境で本製品をお使ってください。設備に水が入ったため、作動しない状況も保証付きではないです。
有償修理の対象として
・水が入ったため、あるいはほかの人為的要因による故障及び破損です。
との記載(原文ママ)があります。どうやら防水仕様では無さそうですね。
この部分に限らず、取り扱い説明書の日本語はかなり怪しい部分が多いのですが、一生懸命翻訳機を使って説明書を作ってくれたと思えば許せるかと。
『SoundPEATS QY7』の気になる音質は?
気になる音質について。再生機器はiPhone6 plus。比較対象はiPhone付属のイヤフォンと、SHUREの格安イヤフォンSE112です。
購入前は、「格安」「ワイヤレス」ということもあり、「最低限鳴ればいいか」ぐらいの気持ちで購入してみましたが、想像していたよりもはるかに良い音質です。iPhone付属のイヤフォンから付け替えても音が大きく劣るなんて事は全くなく、むしろ低音に関しては『SoundPEATS QY7』の方がしっかり聴き取りやすいです。
SE112と比較した場合、低音や音数がやや劣るような気もしますが、懸命に聞き比べない限り『SoundPEATS QY7』でも満足できてしまいそうです。
冒頭にも書きましたが、再生環境がiPhoneのため、apt-xに対応していません。その状態でも有線イヤフォンに劣らない音質で聴かせてくれる『SoundPEATS QY7』は、かなり優秀なのではないでしょうか。
ノイズキャンセリングについて
売り機能の一つであるノイズキャンセリング機能について、正直なところその効果はよくわかりません。インナーイヤー型のイヤフォンは、音楽を聞きだすと大抵周りの音が聞こえなくなり、『SoundPEATS QY7』も例外ではありませんでした。ちなみに、待機中の「サー」音はほとんどありません。
スポーツ時の使用感について
軽いランニング(散歩とも言う)に使ってみましたが、使用中に外れてしまうことはありませんでした。ただ、ケーブルが少し長いため、そのまま使うとケーブルの揺れや衣服と擦れた音が気になってしまいます。スポーツ時は付属のクリップや結束用パーツを利用して、長さやケーブルの位置を調整した方が良さそうですね。
まとめ
『SoundPEATS QY7』はその価格からは想像できない高機能を実現しており、非常のコストパフォーマンスに優れた逸品だと思います。
アマゾンの評価を見ていると数ヶ月後に故障したとの報告が多く、やや注意が必要ですが、メーカー保証期間が1年間あり、対応もスムーズなようですので壊れた時は交換してもらえば良いでしょう。
『SoundPEATS QY7』は、少しの怪しさと不思議な機能、サービスはあるものの、「3000円前後を出し惜しみして試してみないのはもったいない」そう思わせる、非常に満足度の高い買い物となりました。
安くて使えるBluetoothイヤフォンをお探しの方、『SoundPEATS QY7』を試してみてはいかがでしょう?
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