GR(APS-Cの初代モデル)が故障してしまいました。
電源を入れたら最後、レンズが二度と元に戻らなくなってしまったのです。
この状態。オートフォーカスも動作していません。
何か操作するとロゴ表示と共に電源が落ちてしまいます。(レンズはそのまま)
こんな状態のGR、はたして修理できるのでしょうか?
GR(APS-C)のメーカー修理は不可能
残念ながら、GR(APS-C)は「生産終了後長期間が経過した製品」としてメーカーでは修理を受け付けてもらえません。
リコーの修理可能な製品は、公式HPに「修理可能製品一覧」として掲載されています。
デジタルコンパクトカメラ | |||||
---|---|---|---|---|---|
WG-80 | WG-7 | WG-70 | WG-6 | WG-60 | WG-50 |
GR IIIx | GR III | GR II | G900 | G900SE | G800 |
G800SE |
一覧によると、2023年2月現在修理できるGRシリーズはGR IIから。初代GR(APS-C)を含む以前のGR(digital時代も含む)の修理受け付けは終了しているようです。
僕はどうしても諦めきれず、リコーに電話確認してみたのですが、やはり「修理は無理」との回答でした。(実際はとても丁寧な対応でした)
そうなると、もう初代GR(APS-C)を修理できる可能性はないのでしょうか?
GRはメーカー以外で修理できる可能性もあり。ただし費用の問題が。
じつは、2023年現在でも「GRを修理できる可能性がない」というわけではないようです。
カメラ修理をしている会社なら、メーカーのサポートを終了したカメラでも修理できる可能はあるのです。
実際、問い合わせをしてみた会社では「現状を確認しないと絶対とは言えない」との条件付きで「修理できる可能性はある」とのことでした。
しかし、ここで費用の問題が。
GRの修理費用は5万弱かかる可能性があり、これはマップカメラやキタムラなどで売っている中古のGRとほぼ同額です。
同じ費用なら、中古のGRと修理した自分のGRどちらがよいのか、という問題と同時に、そもそも5万も払うならGRⅢに移行すべきじゃないのか?という気もしてきますが、いずれにせよ、安くはない費用が必要になることは間違いなさそうです。
GRのない生活は久しぶり
最後に個人的なお話を。
GRの前はGR digita lⅢを使っていましたので、使えるGRが手元にない生活は実に10年以上ぶり、ということになります。
28mmという画角を「使いこなせていた」とはとても言えませんが、コンパクトで軽く、さっと撮影できるGRは日常だけでなくいつも旅のお供でした。
上海旅行も、昔パリを旅行した時も、鞄の中に忍ばせていたのはGR。GRだけで国内旅行をしたこともありました。
そして、毎年行っていたフジロックでもGRだったなぁ。
思い返してみると、GRのおかげでこのブログの写真も沢山とれていたんですよね。
どんどん高画質になるスマホがあればGRはなくても、なんて思う時もあるのですが、実際にはスマホがGRの代わりになることはないでしょう。
結局のところ、潤沢な予算さえあればGRからGRⅢへの買い換えがベストであることは間違いありませんが、新品のGRⅢは今や12万以上。とても気軽に買い換えできる値段ではなく、しばらく悶々とする日々が続きそうです。
▼カメラの関連記事はこちら