米国とキューバの国交正常化交渉開始と大使館再開のニュースに続き、オバマ大統領がアメリカ大統領として88年ぶりにキューバを訪問したとのニュースが話題になりました。また、その後、ローリング・ストーンズがキューバで無料ライブを開催したそうです。
影響されやすい僕は、あっと言う間にキューバに興味津々です。
キューバについて、「旅行するなら今のうちに訪れるべき」との話を聞いた事はありませんか? キューバは、1962年のキューバ危機以来、アメリカから経済制裁をうけていたため、50年近く変わらぬ風景と生活が続いてると言われています。
他国では滅多に見られる事のないクラシックカーや、スペイン統治時代からの古い街並みがまだ残っている非常に特殊で貴重な国なのです。
しかし、昨年の経済制裁一部解除をうけ、今後アメリカの巨大資本が参入してくる事で、長年保たれてきた風景や暮らしが一変してしまうのではないかと言われています。
行くなら今!
という訳で、キューバへの旅行方法や費用について調べてみました。
キューバ旅行にはツーリストカードの取得が必須
キューバに観光目的(滞在30日以内)で渡航するには「ツーリストカード」の取得が必要です。ツーリストカードの取得は、キューバ共和国大使館領事部で直接所得する他、旅行代理店に代行申請してもらう事も可能。30日以内の観光目的であればビザは不要です。
キューバ共和国大使館領事部 | |
住 所 | 〒106-0044 東京都港区東麻布1-28-2 |
電 話 | 03-5570-3182 |
休館日 | 土・日曜、両国祝祭日 |
HP | キューバ共和国大使館領事部HP |
ツーリストカード取得必要書類&費用
キューバ共和国大使館領事部で直接所得する場合
・申請書
・パスポート
・パスポートコピー
・手数料 2,100円
・写真(4.5×3.5cm)
郵送で申請する場合
・申請書
・パスポート
・パスポートコピー
・手数料 5,600円(事前に入金し、振込明細表を同封)
・写真(5.0×5.0cm)
・返信用封筒(82円切手を張付け)
・1週間程度で取得可能
旅行代理店にて取得代行
・費用 代理店、プラン次第(別途の会社もあるようです)
・期間 1週間程度
キューバへの渡航ルート
残念ながら、日本、キューバ間の直行便はありません。各社のツアーを調べるかぎり、カナダ経由か、メキシコ経由で渡航する事が多いようです。
ルート1 羽田 ー トロント ー ハバナ
ルート2 成田 ー メキシコシティー ー ハバナ
余裕があるならば、メキシコで数泊し、その後キューバなんて行程も良いですね!
渡航費用
海外旅行に行く場合、何かと安心なツアーで行くか、自由を満喫できる個人旅行で行くかは毎回悩ましい問題です。
今回は両者で同じ航空会社(エアカナダ)とホテルを手配した場合、どの程度費用が変わるものか調べてみましょう。節約旅行前提ですので、カナダ経由のHIS最安ツアーを選んでみました。
HISツアーは羽田発、カナダ経由の6日間。お値段は149,000円〜199,000円(諸税等別途必要・燃油サーチャージ込み)です。日程次第ですが、結構安くで行ける可能性ありそうですね。
※このツアーはすでに販売が終了したようです。(2016/11/30)エアカナダで行く!フリープランで自由に滞在!世界遺産の街 ハバナ6日間
日 | スケジュール | 食事 | 宿泊都市 |
1日目 | 羽田(17:00~19:00)発 (カナダ国内都市乗継)空路、 日付変更線を通過しハバナへ ハバナ(21:00~23:00) 着 着後、係員と共にホテルへご案内します。 | ハバナ | |
2日目 | 終日:自由行動 アレンジ可能 | 朝 | ハバナ |
3日目 | 終日:自由行動 | 朝 | ハバナ |
4日目 | 終日:自由行動 | 朝 | ハバナ |
5日目 | 係員と共に空港へ ハバナ(07:30~09:00)発 (カナダ国内都市乗継)空路、日付変更線を通過し帰国の途へ | 機中泊 | |
6日目 | 羽田(15:30~17:30)着 着後、解散となります。 |
自由すぎて少し不安になりますが、このプランなかなか魅力的ですね!
ちなみに、宿泊はスタンダードクラスのホテルになるようです。
では次、自身で航空券やホテルを手配する費用をみてみましょう。
航空券は時期により変動の幅が広いので参考までに。リッチな旅行は想定していないので、当然のようにエコノミークラスです。
結果がこちら。
購入タイミングの問題もありますが、135,000円〜190,000円と思いの外高額。これは宿泊費を切り詰めないといけません。(メキシコ経由は10万弱で購入できるサイトもありましたのでもう少し節約できるかもしれませんが。)
ホテル探しの頼みの綱Booking.comにはキューバのホテル情報なし。
社会主義国キューバの情報検索はなかなか難しいですね。
ようやくこちらで情報を検索できました。
http://www.cubahotelbookings.com/ja(2020年7月現在アクセスできなくなっています)
試しに、HISのツーアーと同じホテル「ハバナ612」で検索すると、5月中旬は1泊75.64ドル(朝夕2食付!)HISと同じ日数を宿泊すると75.64ドル×4泊=302,56ドルとなります。日本円換算は4月10日時点で約32,700円です。
その他のホテルも6,000円以上しそうです。
キューバの通貨は2種類あり
交通費と宿泊費以外で気になるのは現地の物価。
キューバには現地人用のペソ・クバーノと外国人用の兌換ペソがあり、旅行者が訪問するような施設は兌換ペソが使われているそう。お値段も決して安くないようです。
節約をするならば、現地の方が行くような食堂やお店を利用する事になりそうです。
まとめ
ツーリストカードが必要だったり、通貨が2種類あったりと、旅行先としてはハードルが高い印象は否めません。ツアーも個人旅行もそれなりの費用がかかる事になりそうです。
費用に関しては、今後アメリカとの国交正常化が進展する事で、渡航手段に選択肢が増え、もう少し安くなるかもしれませんが、その頃に今の風景が残っているかは誰も保証できません。
やはり、キューバの魅力を堪能できるのは、今しかないのかもしれませんよ!