新しいiPhone、iPhone SEが発表されましたね。現行品は「大きすぎる」との批判に対応する商品になっているようです。
見た目はそのまま5S。スペックは6S相当になっているようで、5Sに比べカメラの性能と、バッテリーの持ちが良くなっている点は旅の道具としてもポイント高。
常々、旅の道具は可能な限り「軽く」「小さく」ありたいと思っていますが、iPhone SEはどうなっているでしょう? 早速確認してみましょう。
iPhone SEは「小さく」「軽く」「新しい?」
重量
iPhone SE | iPhone 6S | iPhone 6S Plus |
133g | 143g | 192g |
サイズ 高さ×幅×厚さ
iPhone SE | iPhone 6S | iPhone 6S Plus |
123.8mm×58.6mm×7.6mm | 138.3mm×67.1mm×7.1mm | 158.2mm×77.9mm×7.3mm |
正に「軽く」「小さい」iPhone、そして中身は最新スペック。これはなかなか良いかもしれません。(でも、やっぱり少しぐらい見た目の5Sからの変化が欲しかった)
日本の価格設定はやや高め
ところが一つ残念な事があります。iPhone SEの価格設定は現在の為替相場に比べやや高めの設定になってしまっているのです。 重要な市場である日本で、ユーザーの多くが単価の低いiPhone SEに流れてしまうのを防ぎたいのかもしれませんが、消費者としては残念なところです。
そこで、このiPhoneを海外(アメリカ、香港、フランス)で購入した場合の価格を調べてみましょう。今更16GBは現実的でありませんので64Gで比較します。
販売価格
日本(税別) | アメリカ(税別)112円換算 | 香港(税込)14.43円換算 | フランス(税込)125.79円換算 |
64,800円 | 55,888円(現地価格$499) | 61,910円(現地価格HK$4,288) | 74,094円(現地価格589€) |
日本とアメリカは税別表記となっていますので要注意。日本の価格は税込7万円弱、アメリカは州によって税率が変わります。
現在は、一時期より円高がすすみ、1ドル110円〜113円ぐらいですが、64GBは130円近い設定になっているようです。
個人輸入や知人に頼んで購入するほどメリットのある価格差では無さそうですが、アメリカや香港の販売価格であれば旅行ついでに購入を検討してみても良いかもしれませんね。フランスで購入するメリットは無さそうです。
ちなみに、香港は、昨年代理店から小売店への販売価格の強制が不可になった事によりiPhoneの安売りが始まっているとの事。旅行に行かれた際は現地価格を確認してみてはいかがでしょう?
iPhone海外購入、価格以外のメリット
価格以外の海外モデルのメリットは何と言ってもシャッター音がしない事です。海外旅行中のレストランや静かな施設で、自分だけあの大きなシャッター音で撮影する事は避けたいところ。(なぜ日本のモデルはオフにできないのでしょう? 日本はそんなに盗撮の多い国なのでしょうか・・・。)
また、頻繁に海外旅行に行かれる方なら現地キャリアのSIMカードに差し替えて利用できるので、国内キャリアの端末として利用するよりも圧倒的に格安で使用できる事は最大のメリットでしょう。ただし、シムフリーモデルは国内購入も可能ですのであまり大きなメリットではありませんね。
海外購入にはリスクもあり
海外でiPhoneを購入検討する方なら今更説明は不要かもしれませんが、シムフリーモデルは、国内大手通信キャリアが設定する割引の対象外となります。
昨今の「実質0円廃止」の流れもあり、以前よりもキャリアに縛られている事のメリットは少なくなってきている気もしますが注意が必要です。
また、海外モデルのメリットである「シャッター音オフ設定」について、国内で修理対応をすると「シャッター音強制」モデルになって戻ってくるようですよ。
まとめ
購入する国次第ではiPhone SEを現地購入するメリットはありそうです。1万以上安く購入できる可能性があります。
ただ、圧倒的な価格差がある訳でもありませんので、旅の貴重な時間をiPhone購入にあててしまう程の価値があるかと言われるとやや疑問な気もしてきました。
個人的には旅行先のアップルストアで半日潰れるなんて考えたくありません。特に発売直後の混雑時は避けた方が良いかもしれませんね。