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パタゴニア「クラウド・リッジ・ジャケット」は夏山やフェスで大活躍しそう

2017年3月11日

現在パタゴニアが大プッシュ中のレインウェア「クラウド・リッジ・ジャケット」をショプで見てきましたよ。

「クラウド・リッジ・ジャケット」は日本をかなり意識した商品らしく、開発にも日本のアンバサダーが大きく関わっているとか。

僕が現在使用しているGORE-TEX Paclite素材のジャケットもややくたびれ気味な為、次のレインジャケット候補となるのか興味津々って訳です。

「クラウド・リッジ・ジャケット」は高温多湿な日本を想定して開発

繰り返しになりますが、「クラウド・リッジ・ジャケット」は日本のマーケットをかなり意識した商品で、高温多湿な日本の夏山登山でも快適に利用できるように開発されているそうです。

ただし、HPで情報を見る限りは、どのあたりが日本を意識した仕様なのかよく分からなかったんですよね。

その疑問は実際に商品を手にとり、既存品と比較してみた事で解決しました。

特に、パタゴニアのレインジャケットとして人気のある「トレントシェル・ジャケット」との比較が「クラウド・リッジ・ジャケット」の良さを理解しやすいと感じましたので、少し比較を交えながら紹介してみますね。

「クラウド・リッジ・ジャケット」は3層構造。べたつきは大幅に軽減しそう

「クラウド・リッジ・ジャケット」は3層構造のリサイクル・ポリエステルで作られています。

3層構造自体は、パタゴニアに限らず、高価なジャケットでは珍しくない作りではありますが、比較対象となる「トレントシェル・ジャケット」との違いは一目瞭然。

クラウド・リッジ・ジャケットの裏地

「クラウド・リッジ・ジャケット」のサラサラした裏地素材は、ベタベタして不快な日本の夏場でも快適に過ごせそうな予感です。

比較対象となる「トレントシェル・ジャケット」の場合、2.5層構造となっています。

こいつがかなり曲者で、汗をかくと素材が肌にへばりつき、夏場の利用はお世辞にも快適とは言えませんでした。

トレントシェル・ジャケットの裏地

しかも、汗(湿気)をしっかり落としておかないと、裏地がボロボロと剥がれ落ちるという欠点があり、僕も持っていたジャケットを破棄してしまった経験があるのです。

実は、その経験以来、パタゴニアのジャケットを夏に使う事を避けていたのですが、「クラウド・リッジ・ジャケット」なら夏場でも安心して使えそうです。

「クラウド・リッジ・ジャケット」のベンチレーションはポケットが兼任

夏場の利用と言えば、僕は脇下のベンチレーションを利用する事が多く、「クラウド・リッジ・ジャケット」にも当然ついてるものだと思っていたのですが、試着してみてびっくり。脇下にベンチレーションはないんですね。

でもご安心を。

左右のポケットがメッシュになっており、ベンチレーションを兼任しているそうです。

・使用中に雨が侵入しないの?
・脇に無くても大丈夫なの?(暑がり&汗かきの僕はこれが一番心配)
と不安になってしまいますが、もちろん十分にテストされているはずですから無駄な心配なんでしょうね。

ちなみに、「トレントシェル・ジャケット」は脇下にベンチレーションが付いています。

ポケットの位置にも工夫あり

ポケットと言えば、ザックの利用時にも使用しやすいように、ポケットの位置が「トレントシェル・ジャケット」に比べて高い位置に付いていますね。

「トレントシェル・ジャケット」のポケットはもっと下に付いていますので、ザックのベルトを使用するとポケットが塞がってしまいます。

「クラウド・リッジ・ジャケット」のフードは丸めて収納可能

「クラウド・リッジ・ジャケット」のフードはかぶりやすく、雨の多い夏場にストレスなく使用できそうです。

ただし、僕の場合、ゴアテックス素材のハットを利用する事が多く、あまりフードは利用しないんですよね。

フードが収納できず、だらっと広がってしまうジャケットの場合、背面から雨が侵入してしまう事がある為、かなり気をつけないとならないのですが、「クラウド・リッジ・ジャケット」のフードは使用しない時写真のように留めておく事ができますので、僕の用途にはぴったりかもしれません。

反面、少し残念なのはデザイン。

僕の用途では、日常使いもしつつ、アウトドアでもがっつり使える商品が理想なんですが、「クラウド・リッジ・ジャケット」はアウトドアシーンでの利用を優先している為か、ネックからフード部分にかけての見た目があまりカッコよくありません。

素材がしなやかな為か、ネックが自立せず、クタッとした見た目になってしまいます。

防寒着として使用する場合にも、首元が広く開いてしまいますので少し寒そうです。

「クラウド・リッジ・ジャケット」はスタッフサック付き

「クラウド・リッジ・ジャケット」で珍しいなぁと思ったのは、「スタッフサック」が付属する事。

日本のアウトドアブランドなら「スタッフサック」がジャケットに付いている事は珍しくありませんが、パタゴニアの多くの商品に付属していませんよね。(その代り、本体のポケットに丸めて収納できる商品が多いのですが)

「スタッフサック」が付属する事のメリットは僕にはまだよく分かっていませんが、「濡れていても収納しやすい」「日本人はスタッフサック好き」等のメリットや販売時の違いがあるんでしょうか。

「クラウド・リッジ・ジャケット」のサイズはややゆったり

「クラウド・リッジ・ジャケット」は、「トレントシェル・ジャケット」に比べると太めの作りとなっています。

裁断にも違いがあり、腕は圧倒的に「クラウド・リッジ・ジャケット」の方が動かしやすいです。

「トレントシェル・ジャケット」はデザインを優先しているのか、腕も細身で見た目は良いですけどね。

二つを着比べてみると最適なサイズにも違いがありました。

176cm70kgの僕は「クラウド・リッジ・ジャケット」はSサイズがぴったり。「トレントシェル・ジャケット」だとSサイズは小さすぎ、Mサイズが最適なサイズとなりました。

もし通販で購入するならば、いつものサイズより1サイズ落としてみても良いと思います。

まとめ

最後に、「クラウド・リッジ・ジャケット」と「トレントシェル・ジャケット」を簡単に比較した表を作っておきますね。

商品名クラウド・リッジ・ジャケットトレントシェル・ジャケット
生地3層構造2.5層構造
重量391 g343 g
ベンチレーションポケット脇下
フード収納可能不可
収納スタッフサックポケット収納
用途夏場の登山日常使い
サイズ感ややゆったり細め
価格¥32,400¥19,440

価格が1万円以上違いますのでこの2商品で悩む方がどこまでいらっしゃるか不明ですが、個人的には、先述したようにパタゴニアの2.5レイヤー商品にあまり良い印象が無かったので、使えそうなレインジャケットがやっと登場したなぁという印象です。

日常使いするなら「トレントシェル・ジャケット」。アウトドアで使うなら新商品「クラウド・リッジ・ジャケット」という使い分けでしょうか。

夏場のフェス、特にフジロックで使うなら、間違い無く「クラウド・リッジ・ジャケット」を選びます。

パタゴニアが日本の為に作った「クラウド・リッジ・ジャケット」、買わない訳にはいきませんよねぇ。

追記:「クラウド・リッジ・ジャケット」購入しました

記事を書いてから随分と時間が経ってしまいましたが、遅ればせながら「クラウド・リッジ・ジャケット」を購入いたしました。

カラーは悩みに悩んだ結果、無難なブルーを選びました。

実際に手にしてみた感想ですが、上記のファーストインプレッションと大きく変わる点はありません。

まだ激しい動きをしていないのでベンチレーションの効果と、買ったばかりなので裏地の耐久性について言及するのは避けますが、とりあえず一番気に入っているのは肌触りです。

似たような製品がありそうで、実はかなりユニークな「クラウド・リッジ・ジャケット」の裏地は、夏場でもサラサラしていて実に快適です。

着心地についても、「クラウド・リッジ・ジャケット」の重さは超軽量のジャケットに比べるとそれなりですが、着ている時の動きやすさは抜群ですので、非常に快適です。

実用的でタフなレインジャケットをお探しであれば、「クラウド・リッジ・ジャケット」はおすすめの1着と言えそうです。

今後もう少し「クラウド・リッジ・ジャケット」を使い込んでゆく中で、さらなる気付きがありましたら、追記、若しくは別記事でご紹介しますね。

 

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